三浦孝太戦で「体重差を痛感した」というYUSHIは「当日戻し体重制限」を望んだが…(C)ゴング格闘技
2022年5月5日(木・祝)に開催される『RIZIN LANDMARK vol.3』の前日計量が4日、都内にて行われた。
第1試合のRIZIN MMA特別ルール62kg契約3分3Rで対戦する、YUSHI(HI ROLLERS ENTERTAINMENT)が60.75kgでパスしたが、対するZENKI(益荒男team DURGA)が、64.75kgで2.75kgと大幅オーバー。
この第1試合についてRIZINは、「公式ルール第7条第4項および第5項」に基づき、次の通り「条件付きで試合を実施する」ことを発表した。
なおZENKIのファイトマネーは、「第7条および第28条」の規定により、55%没収となる。
(試合実施の条件)
1. ZENKIの勝利は記録されず、次に掲げるとおり裁定される。
(1)YUSHIが勝った場合、その結果を公式記録とする。
(2)YUSHIが負けるか、引き分けた場合、記録はノーコンテストとする。
2. ZENKIに減点を課した上で、試合を開始する。 本試合は階級超過体重が0.5kg以上につき、減点(レッドカード/50%減)とする。
(ペナルティ内訳)
・超過体重が2kg以上の場合は、ファイトマネーの30%相当額
・レッドカード宣告1回につき、ファイトマネー25%相当額
計量直後、ZENKIの体重超過について、YUSHIは、「今日、聞きました。ナメてんなと思いました」と怒り心頭も、「前回は66kg契約で僕は62.45kgで戦った(※三浦孝太は65.60kg)。それで体重差を痛感して、今回は62kg契約だったので、(相手の体重超過は)ちょっと嫌ですけど、ここまで自分も準備してきたんで、ここで試合が無くなっちゃって、見てくれている人をがっかりさせるわけにはいかないんで、リスクはありますけど、やりたいと思っています」と試合の実施を望んでいた。
また、「トライフォース赤坂でもだいたい自分より大きな選手と練習してきました。ナメてはいないですけど、そういう体重も守れないレベルの選手だと思うんで、何とか戦えたらいいかなと思います。試合をやんないというのは考えていないです。どっちにしても俺のほうが強いんで、勝つだけなんで」と、レベルの差があるとバッサリ。
最後に「ただ、出来れば当日の戻し体重制限を設けてもらいたいと思っています」と、ギリギリまで落とす努力をしてもらいたいとした。
今回のRIZINの発表により、ZENKIの記録上の「勝利」の可能性は無くなったが、試合ではどちらかがKOや一本でタップを奪うことはありうる。現状でRIZINの体重超過選手へのペナルティは上記の通り確定しているため、YUSHIが望む「戻し体重」制限は行われない見通しだ。
その後、instagramのストーリーズでYUSHIは「格闘技はスポーツ、体重2.75kgオーバーとかナメてるなー」と記し、さらに「せっかくRIZINって大きい舞台に立てるチャンスをもらったのに計量オーバーは人として残念すぎるよ。そんなこともできねーなら最初から試合受けるなよ。まぁとりあえず覚悟しとけ」と、憤る思いを投稿している。
果たしてYUSHIは、当日2.75kg以上重い相手に勝利し「ヒーロー」になることが出来るか。