MMA
レポート

【A1】石原夜叉坊がTKO勝ち! 4年8カ月ぶり勝利で「まだ始まったばかり」

2022/05/02 16:05
 2022年5月1日(日本時間2日)、米国カリフォルニア州ウィートランドのハードロックカジノ&ホテルにて、元UFCのユライア・フェイバー主催の「Urijah Faber's A1 Combat 1」が開催され、メインイベントで石原夜叉坊(チーム・アルファメール)が出場。米国のジョゼ・ヘルナンデス(Ivan Salaverry MMA)と対戦した。  30歳の石原は、MMA10勝9敗3分。米国を拠点にフェイバーのジムでトレーニングしてきた。UFC3連敗でリリース後、2021年1月に修斗復帰戦で祖根寿麻に判定負け。その後、米国Fury FCに参戦し、7月にリヴァイ・モウルズにリアネイキドチョークで一本負け。10月の前戦でヴィニシウス・ザニに判定ドローで、連敗を「5」で止めていた。  対する29歳のヘルナンデスは、修斗やK-1、UFCに参戦したアイヴァン・サラベリー主宰ジムの所属で、MMA4勝4敗。2021年10月の前戦ではLFAにも参戦のキム・ジョシュワンに「Cage Warriors 130」で2R TKO負けしている。白星は3つの判定勝ち、パウンドによる1TKO勝ち。  小さめのケージ。髪を赤く染めた石原。セコンドにはONE Championship参戦中の川原波輝がつく。石原のコールにホームの観客は大歓声。  1R、サウスポー構えの石原はノーガードで左ローから。同じサウスポー構えのヘルナンデスの左、さらにオーソからの右をスウェイでかわす。しかし、石原の大振りの左右にヘルナンデスがボディロック。金網に押し込み、いったんは尻を着かせるがすぐに金網で立ち上がる石原はヘルナンデスを差し上げて、ヒザを突いて離れる。  ヘルナンデスのシングルレッグを切り、左ハイを当てる石原。左右を振って強引に詰めるヘルナンデスのシングルレッグを切り、左をヒット。後退するヘルナンデスを詰めて左ロー。ヘルナンデスも右インローを蹴る。跳びヒザで飛び込む石原は左から右のヒザをヒット! ブザー。  2R、またもシングルレッグから離し際に右を振るヘルナンデス。さらに左右を強振。かわす石原だがやはりガードは低いまま。ヘルナンデスは左フックを石原の頬に当てる。しかし、石原はヘルナンデスの左右をかわして左! 腰が落ちるヘルナンデスだが立ち上がる。  ヘルナンデスの入りにヒザを合わせ、がぶりから石原は強引なダースチョークの仕掛け。外すヘルナンデスが上に。しかし石原もすぐにスクランブルで立ち上がる。 オーソドックス構えになり右を強振するヘルナンデス。かわす石原はつかつかと近づくが、なおもヘルナンデスは左のダブルで前に。金網に詰めて左から右をかすめるが、石原は下がりながら金網を背に左フック! 両手をついてダウンしたヘルナンデスに背後から左パウンドを連打。レフェリーが間に入った。 (C)Urijah Faber's A1 Combat 1  2R 2分53秒、TKO勝利した石原は、着流しを羽織ると、試合後のインタビューで、「ただ、自分を信じて戦った。これ(拳)を信じてただ見せただけ。次? いつでも準備できている。これは始まりだ」とコメント。女性インタビュアーから「あなたはパーティーガイだよね。今夜はパーティーに?」と問われると「今夜はみんなパーティーの準備が出来ている。君も準備できてる?」と逆質問。インタビュアーは笑顔で「そうねー、でもあなたとじゃないかな、私は向いてないと思う!」と回答。フラれた夜叉坊はおどけながら顔を覆うと、最後に大きな笑顔を見せた。  2017年9月のUFC日本大会でのロランド・ディ戦の判定勝ち以来、4年8カ月ぶりの白星を掴んだ石原は、試合後、SNSで「お待たせしました。応援ありがとう、みんなで頑張る。Still sunrise, Still i rise. Just beginning.(まだ陽は昇る、まだ俺も昇る。これからだ)」と記している。
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