MMA
インタビュー

【Bellator】堀口恭司と同門のサバテーロがGP準々決勝に進出「人のゴールや夢を奪い合うのが俺たちのやっている仕事」「トラッシュトークをしないやつは自信がないから」

2022/05/01 16:05
 2022年4月22日(日本時間23日)米国ハワイ州ホノルル ニールSブレイズデール・センターにて『Bellator 278: Velasquez vs. Carmouche』が行われた(U-NEXT配信)。 「Bellatorバンタム級ワールドGPワイルドカード」では、堀口恭司と同門のアメリカントップチーム所属で、UFCで勝ち越していたブレット・ジョンズに5月に判定勝ちしているダニー・サバテーロ(米国)が参戦。8戦無敗のジョネル・ルゴ(米国)と対戦し、判定3-0で勝利。6月24日(日本時間25日)のレアンドロ・イーゴ(ブラジル)との準々決勝に駒を進めた。  MMA12勝1敗のサバテーロは、2019年12月にUFCで1勝2敗のアーウィン・リヴェラに4R TKO負け以外の黒星は無く、勝ち星の半数以上の7勝をフィニッシュ決着している。  ハワイ大会では、ATTのマイク・ブラウンがセコンドにつくなか、強いレスリングでルゴを圧倒、1ポイントも失点することなくフルマークの判定勝利を収めた。  翌日の『Bellator 279』で堀口恭司が勝ち上がれば、同門対決もありえたサバテーロは、試合後、何を語っていたか。 俺の夢を盗ろうとするやつとは戦うだけ ──次戦の相手であるレアンドロ・イーゴ選手がこの試合を見ていたら何を伝えたいですか。 「レアンドロ、お前は最高の対戦相手だ。お前は下手クソで俺は上手いから、俺の最高のパフォーマンスを披露する場所になる。コネチカット(モヒガンサンアリーナ)で、6月24日に戦おう」 ──ハワイの観客のエネルギーはいかがでしたか? 「観客のエネルギーに打ち勝ったように感じたよ。あぁ。ハワイの人たちはクレイジーだったな。ミリタリーの人達が観客にいるのはいいことだね。ミリタリーや警官の人たち以上に尊敬する人はいないし、その人たちが俺の試合を見て少し息抜きできるのであれば、自分をとても誇りに思う。そういう意味でこの試合に出れてよかった。ハワイに来れたのはボーナスみたいなもんだ。天気も良かったし、でもそれに気持ちを持っていかれたらいけない。ビーチもあって、いい女もたくさんいて、だけど試合に集中したよ。ルゴの顔を殴り潰す事だけを想像していた。それで今夜それを実現したんだ。俺の髪が今ピンクなのは染めたんじゃない。ヤツの血だ」 ──今夜はどうお祝いしますか。 「今夜は少し楽しみたい。ハワイで最後の夜だから。外に出かけたいな。だけど、月曜になったらもうジムに戻っているよ。もしくは火曜に。あまり長く休むのは好まない男なんだ、俺は。9週間後にコネチカットで試合がある。6月24日だ。だからあまり休むことに気を取られたらいけない。だけど、MMAは楽しいスポーツだろ? 勝つのは最高だし、耐えた分、勝利が楽しめる。ただ、その勝利がこの世界では難しい。何歳であろうが、誰であろうが勝つのは難しい事だから、勝利は楽しまなきゃいけない」 ──“イタリアン・ギャングスター”のペルソナを築くのをどう感じている? 「トラッシュトークをしないやつは自分の能力に自信がないからだ。男がトラッシュトークをするには勇気がいる、負けたら馬鹿に見えるからな。俺がトラッシュトークをするのが自分の力でこの位置まで来れたからだ。世界でもトップクラスのATTに1日に2回は行っている。毎日だ。俺が負ける事もあるのは分かってるけど、いまは全く想像ができない。今の状況を楽しんでいる。ペルソナとかじゃないんだ。  俺の友達や家族に聞いてみるといい。これが俺だから。トラッシュトークをするのが俺だ。戦うのがずっと俺の人生の一部だった。誰よりも色んなものを犠牲にしていると思う。俺より頑張っているやつは見たことがない。トラッシュトークをしてもいいステージまで自分を持ってきて、皆を楽しませているんだ」 ──ジョーネル・ルゴ選手に初めての土を付けました。試合中に何か彼に異変を感じましたか。 「確実に壊した。見てみると攻撃していないのが分かる。ヤツは今回は貝になっていた。本来はもっと上手いはずなんだ。だけどプレッシャーもあるだろうし、そこを開けてこなかった。ビビったんだ。俺が先にヤツの頭を取ったから。だけど、試合はそういうものさ。フィジカルと同じくらいメンタルも必要なんだ。可哀そうだな。俺ぐらいのところまで来れれば相手が誰であろうと倒せるようになるのに。あとはメンタル次第だ。自分を信じなきゃいけない。俺は110%自分を信じているからな。誰よりも」 ──1Rからレスリングで力を使っていましたが、最終ラウンドまでパワーを保てる自信はありましたか? 「絶対的な自信があったよ。コンディショニングには自信があった。俺ほどコンディショニングできている選手はいないと思う。俺の目標は、勝つことだけではなく、相手を支配することだ。ファンから見て“ラッキーだった“とか、“緊迫した戦いだった”とか誰にも言われたくない。ルゴ戦の後、世界は俺の方が遥かに優れていることに気づいたはずだ。このトーナメントが続いていくのはすごくいい。今後は5ラウンドになるかな。今夜戦ってみて、あと2ラウンド、行けると思った。もっと見せられるのが楽しみだよ」 ──勝ち進むと、明日試合を行う堀口恭司選手と決勝で当たる可能性があります。トレーニングはどうしますか? 「難しいな。2人とも世界でベストなジムにいるから。ATTだ。グーチ(堀口)は友達でもある。けれど、最近は一緒に出掛けてない。決勝で当たる可能性があるのが分かっているから。それは起こりうるからな。いいチームメートでトレーニングパートナーで、最高のATTにいて、お互いがファイナルにいる。だけど道がそうやって交差する時があったら俺が行く。友達だけど、ゴールや夢を奪い合うのが俺たちのやっている事で、誰かも俺の勝利を奪おうと狙っている。やるかやられるかだ。やるしかない。今日の対戦相手もいいヤツなんだ。ヤツの脳みそをぶちまけたかったわけじゃない。でも俺たちがやっていることはこういう仕事なんだ。だから、俺の夢を盗ろうとするやつは、申し訳ないがやることになる」
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