与座優貴、篠原悠人の予想は?
2月のK-1で朝久をノンタイトル戦で破る番狂わせを起こした与座優貴(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)は、「瓦田選手は長身とガードの固さを活かして圧力をかける、近距離でパワーのあるパンチとヒザ蹴りで相手を削るスタイル。対する大沢選手は格闘IQが高く、ボクシングテクニックを活かした間合い操作が上手くミスの少ないスタイルだと思います。
試合としては瓦田選手が圧力をかけて強いミドル等で近距離に持っていくのに対し、大沢選手は距離を保ちながらジャブで間合いに入れさせず、瓦田選手の蹴り終わりに攻撃をまとめる展開を予想します。瓦田選手は距離を詰める時のリズムと攻撃パターンが単調になるときがあるので、そこは大沢選手もパンチを合わせやすいのではないでしょうか。
前回の対戦(2020年12月の対戦で瓦田が延長判定で勝利)では大沢選手がパンチを合わせただけで終わっていたので、差がつきづらく延長にいったイメージです。大沢選手としてはパンチを合わせた後にいかに攻撃をまとめられるかが鍵だと思います。逆に瓦田選手は圧力と攻撃力が凄いので、散らす攻撃や捨てる攻撃を出してリズムを変えられるかが鍵だと思います。強いて勝敗予想するなら…大沢選手の判定勝ちだと思います。ベルトと勝利への執念が強い方がこの試合を制すと思うのでそこに注目します」と、与座も大沢の判定勝ちを予想する。
両者に勝利している篠原悠人(DURGA)は「僕はこの試合は大沢選手の判定勝ちを予想しています。瓦田選手は、ガードを固めてプレッシャーをかけて相手を削っていくタイプの選手だと思います。攻撃はパンチとヒザ蹴りが得意なイメージで、実際に対戦した時にリーチが長くて、思っているよりパンチが伸びてきた印象があります。リズムが独特で今まで負けた選手はそのリズムに付き合ってしまって瓦田選手にペースを持っていかれて負けるというパターンが多いと思います。
大沢選手は、フェイントやカウンターを使って相手のいい部分を消して、隙を見て自分の攻撃を当てていくタイプの選手だと思います。攻撃としてはパンチが得意で、その中でも飛び込みのフックやカウンターのパンチが上手い印象があります。僕は大沢選手とも対戦していますが、常にカウンターを狙っているのでフェイントや上下に攻撃を散らしていかないといけない。ディフェンスも上手いので中々攻撃が当たらないイメージでした。
この試合でポイントになるのは、大沢選手がどの距離で勝負するかだと思います。大沢選手は相手によって距離感を変えているイメージがあって、前回瓦田選手と対戦した時はボディを打つ為に近い距離が多くなっていました。瓦田選手も前に出てくるので所々で(大沢にとって)距離が悪くなっていた印象があります。それを踏まえて大沢選手が今回どの距離で何を狙って削っていくか。それによって試合が大きく左右されると思います。
瓦田選手は前に出るスタイルなので、序盤の展開で初手の攻撃当てられると瓦田選手が有利かなと思います。ただ大沢選手もそこを考えて対策してくると思うので、それがハマれば終盤になるにつれて徐々に大沢選手が有利になっていくと思います。実力は僅差だと思うのでお互いの作戦や試合の流れによって展開が変わるシーソーゲームのような面白い試合になるのかなと思っています。
タイトルマッチかつメインイベントなので、KO決着か判定決着かは分からないですが、メインにふさわしい熱い試合を期待してます!」と、大沢の判定勝ちを予想しながらもシーソーゲームになるのではとする。