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【UFC】UFC史上初のスタンド肩固めで元王者アンドラージが一本勝ち! 5連勝プエレスがグイダに電光石火のヒザ十字! ジョーデイン、バリオーがギロチン共演

2022/04/26 13:04
 2022年4月23日(日本時間24日)米国ラスベガスのUFC APEXにて、「UFC Fight Night: Lemos vs. Andrade」が開催された。  メインイベントは女子ストロー級戦。同級10位のアマンダ・レモスと、フライ級1位のジェシカ・アンドラージが対戦した。  元ストロー級王者のアンドラージは、フライ級に上げた初戦で1位のケイトリン・チューケイジアンにボディを効かせてKO勝ち。2戦目で王者シェフチェンコに挑むもクルスフィックスで削られTKO負け。2021年9月の前戦ではフライ級5位のシンシア・カルヴィーヨに1RKO勝ちしたが、今回はストロー級に戻しての参戦。  対するレモスは5連勝中。UFCデビュー戦は女子バンタム級でレスリー・スミスのヒジ打ちにTKO負けも、その後は2階級落としてストロー級に転向するとミランダ・グランガーにリアネイキドチョークで一本勝ち、魅津希にダウンを奪う判定勝ち。2021年3月にリヴィア・ソウザ、7月にモンセラ・ルイズ、12月にアンジェラ・ヒルにも勝利し5連勝をマークした。11勝中7KOの強打を誇る。  試合は、1RでUFC史上初のフィニッシュ決着に。 ▼女子ストロー級 5分5R〇ジェシカ・アンドラージ(ブラジル)23勝9敗(UFC14勝7敗)[1R 3分13秒 肩固め] ※スタンディング肩固め×アマンダ・レモス(ブラジル)11勝2敗(UFC5勝2敗)  1R、ともにオーソドックス構え。ジャブ&ローのレモスが中央を取り、圧力。さらに右カーフから右ストレートを伸ばす。スイッチしての左ハイも。ブロックするアンドラージもインローから左ミドルで押し返すが、レモスも左ミドルで牽制。ワンツースリーの連打、さらに右カーフキックでレモスは1回転する。  フェイントを入れて左右の蹴りで距離を保つレモスに、アンドラージは慎重な入り。左から右の二段蹴りは遠い。レモスの右の前蹴りを掴んで、足を抜いたレモスを右を振って詰める。  それを右回りでかわして下がりながら右から左を振ったレモス。アンドラージはその左フックをかわして左脇を潜ると、そこで一気に差し上げて右手とロック。  金網に詰めて二の腕で組むと、スタンドのまま肩固めへ。さらに右足をからめて隙間を詰めてタイトに組むと、寝かせようとするがここはレモスが耐える。  再び二の腕を深く組み直したアンドラージが絞ると、レモスはタップ! アンドラージが絞めを解くと金網に座り込んだ。UFC史上初のスタンディングの肩固めでのフィニッシュを極めたアンドラージは、5連勝中のラモスをストップ。 「コーチが“これはいける”と判断して、何度も練習しました。一旦入ったら、タップを取るまでやり続けるぞと思って。テイクダウンに行く必要はなかったです。フライ級でも戦ったけど、このストロー級が自分の階級だという自信がある。ひと休みしたけど、これはまだ私の階級です。10位で戦うのは屈辱的だったけど、また戻ってくるために必要なことなら、そうしなければならなかった。タイトルのために再び戦う準備はできています」と、元王者は語った。  スタンディングの肩固めは、UFC以外では、2003年大晦日の『INOKI BOM-BA-YE 2003』で藤田和之がイマム・メイフィールドに極め、2009年3月の『戦極 第七陣』ではマルロン・サンドロがマット・ジャガースに極めている。  一本勝ちが多かった今大会。  コ・メインのライト級では、ペルーのクラウディオ・プエレスがクレイ・グイダ(米国)をキャリア3度目のヒザ十字に極めてUFC5連勝。  フェザー級では、柔術黒帯のシャルル・ジョーデイン(カナダ)が、ランド・バンナータ(米国)に1R、左ストレートでダウンを奪い、片腕でパワーギロチンで引き込み、最後は腹の下に頭を入れて、手のひらを押す形で組んで、左足もフック。ニンジャチョーク、ネッククランクの形でタップを奪い、自身4つめの1Rフィニッシュを決めた。  また、190ポンド契約で緊急参戦したマフクアンドレ・バリー(カナダ)も、シングルレッグに来たジョーダン・ライト(米国)をクローズドガードに入れてマウントにひっくり返してのノーアームギロチンチョークで一本勝ちを極めている。 ◆ファイト・オブ・ザ・ナイト:セルゲイ・カンドチコ vs. ドワイト・グラント◆パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト: ジェシカ・アンドラージ◆パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト:クラウディオ・プエルス [nextpage] グイダをプエレスが3度目のヒザ十字フィニッシュ、5連勝  コ・メインでは、40歳になったクレイ・グイダ(米国)と、4連勝中のグラップラー、クラウディオ・プエレス(ペルー)が対戦。  グイダは、ノンストップファイトでオクタゴンで17勝15敗。2021年12月の前戦ではベテランのレオンルド・サントスの打撃で追い込まれたものの、2Rに大反撃。リアネイキドチョークで逆転勝ちしている。その後、「Fury Pro Grappling 3」では、ビリー・クアランティーロを相手にグラップリングで判定勝ちも収めている。  対するプエレスは、2016年のTUFラテンアメリカ3のファイナリスト。決勝でマルティン・ブラヴォに2R TKO負けも、その後はUFC4連勝中。11勝中2KO・6一本勝ちのグラップラーで、ヒザ十字での勝利を2つマークしている。 ▼ライト級 5分3R〇クラウディオ・プエレス(ペルー)12勝2敗(UFC5勝1敗)※UFC5連勝[1R 3分01秒 ヒザ十字]×クレイ・グイダ(米国)37勝22敗(UFC17勝16敗)  1R、ブザー前からファイティングポーズで上下に身体を動かすグイダはオーソドックス構え。対するプエレスはサウスポー構え。  先に中央を取るプエレスの左に回るオーソのグイダは左ローから。プエレスは左ミドルハイを放つ。さらに左前蹴りで牽制。頭を左右に振って圧力をかけていくグイダは、右を振ってシングルレッグへ。  スイッチ狙いから首を抱えるプエレスを、右足を持ち上げて尻を着かせるグイダ。プエレスはネルソンから三角狙い。頭を抜いてかつぎ狙いのグイダにオモプラッタを仕掛ける。  正対に戻すグイダに三角絞めに移行。ここも頭は抜いてまたいでニーオンを狙うグイダに、左腕は掴んだままのプエレスは三角十字に切り替えると、左腕が伸びかけるが、ヒジを抜くグイダに、プエレスは再びオモプラッタ。  腕をからめられながら座るグイダに下から鉄槌を打つプエレス。叩いた背中が赤く腫れ上がる。またいで腕を抜こうとするグイダに背中で回るプエレス。しかし腕を抜いたグイダがハーフで上になりパウンド。  ハーフから半身になり、外の足をグイダの首にかけたプエレスは、一気に足に潜り、左足を掴んで股に挟んでグイダを刈ると、ヒザ十字へ! 電光石火の動きでタップを奪った。  キャリア3度目のニーバーでグイダをタップさせたプエレスは、「今のファイトで俺の実力が分かっただろう? アメリカの南フロリダに移住して、日々ハードトレーニングして生活を一変させた。このUFCで戦うことが夢だったけど、1試合や2試合じゃなく、最強の相手と戦うことが目的なんだ。そんな相手を1Rで倒した。俺は誰なのか分かっている。上と戦う準備は出来ている。あと、UFC、スペイン語の解説者にしてほしい」と話した。 [nextpage] UFC Fight Night: Lemos vs. Andrade 2022年4月23日(日本時間24日)米国ラスベガス UFC APEX ▼女子ストロー級 5分5R〇ジェシカ・アンドラージ(ブラジル)23勝9敗(UFC14勝7敗)[1R 3分13秒 肩固め] ※スタンディング肩固め×アマンダ・レモス(ブラジル)11勝2敗(UFC5勝2敗) [nextpage] ▼ライト級 5分3R〇クラウディオ・プエレス(ペルー)12勝2敗(UFC5勝1敗)※UFC5連勝[1R 3分01秒 ヒザ十字]×クレイ・グイダ(米国)37勝22敗(UFC17勝16敗) [nextpage] ▼女子フライ級 5分3R〇メイシー・バーバー(米国)10勝2敗(UFC5勝2敗)[判定3-0] ※30-27×3×モンタナ・デ・ラ・ロサ(米国)12勝7敗(UFC5勝3敗) [nextpage] ▼フェザー級 5分3R〇シャルル・ジョーデイン(カナダ)12勝5敗(UFC3勝4敗)[1R 2分32秒 ギロチンチョーク]×ランド・バンナータ(米国)13勝5敗(UFC5勝5敗) [nextpage] ▼190ポンド契約 5分3R〇マーク・アンドレ・バリオー(カナダ)[1R 2分36秒 ギロチンチョーク]×ジョーダン・ライト(米国) [nextpage] ▼ウェルター級 5分3R〇セルゲイ・カンドチコ(ロシア)27勝6敗(UFC2勝1敗)[2R 4分15秒 TKO]×ドワイト・グラント(米国)11勝5敗(UFC3勝4敗) [nextpage] ▼ライトヘビー級 5分3R〇タイソン・ペドロ(豪州)8勝3敗(UFC4勝3敗)[1R 4分55秒 TKO]×アイザック・ビラヌエバ(米国)18勝14敗(UFC1勝5敗) [nextpage] ▼フライ級 5分3R〇アオリ・チロン(中国)19勝9敗(UFC1勝2敗)[1R 2分48秒 TKO]×キャメロン・エルス(英国)10勝6敗(UFC0勝2敗) [nextpage] ▼ウェルター級 5分3R〇プレストン・パーソンズ(米国)10勝3敗(UFC1勝1敗)[判定3-0] ※30-26, 30-27×2×ルイス・コシ(米国)7勝2敗(UFC0勝2敗) [nextpage] ▼ライトヘビー級 5分3R〇フェリペ・リンス(ブラジル)15勝5敗(UFC1勝2敗)[判定3-0] ※29-28×3×マルチン・プラチニオ(ポーランド)15勝6敗(UFC2勝4敗) [nextpage] ▼ウェルター級 5分3R〇マイク・ジャクソン(米国)2勝1敗(UFC2勝1敗)[1R 3分52秒 反則] ※アイポーク×ディーン・バリー(アイルランド)3勝2敗(UFC0勝1敗) [nextpage] ※【中止】ヘビー級 5分3Rアレクサンドル・ロマノフ(モルドバ)15勝0敗(UFC4勝0敗)※UFC4連勝中チェイス・シャーマン(米国) ※【中止】フライ級 5分3Rス・ムダルジ(中国)14勝4敗(UFC3勝1敗)※UFC3連勝中マネル・ケイプ(ポルトガル)17勝6敗(UFC2勝2敗)※UFC2連勝中
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