2022年4月22日(金)にシンガポール・インドアスタジアムにて、ONE Championship「ONE: Eersel vs. Sadikovic」が開催された。
元修斗世界ストロー級王者の猿田洋祐が、前戦で澤田龍人を判定で降した元五輪グレコレスラーのグスタボ・バラートと対戦する。もともと2月の「ONE: BAD BLOOD」で対戦が予定されていたが、猿田が新型コロナウイルス陽性となったため、直前に試合はキャンセルされていた。
2018年12月からONEに参戦した猿田は、いきなり元ONE世界ストロー級王者アレックス・シウバを判定で破ると、2019年1月に王者パシオと初対戦。猿田がスプリット判定で勝利、ONE世界ストロー級王座を獲得した。
しかし、3カ月後の2019年4月のダイレクトリマッチで、パシオに4R KO負けで王座陥落。その後、2019年10月にPANCRASE王者・北方大地に2R TKO勝ち。2020年9月に内藤のび太に判定勝ちで2連勝。2021年9月の前戦でパシオとの3度目の対戦に臨んだ。
右ローを当てたところにカウンターの右ストレートを浴びた猿田が背中を見せてふりむきざまに右バックフィストも、そこに左フックを合わせたパシオに猿田はダウン。1R TKO負けを喫している。
対するバラートは、2012年のロンドン五輪グレコローマンレスリング55kg級準々決勝進出、パンアメリカン・グレコローマン・レスリング3度王者。ONE参戦後、和田竜光、チャン・ロタナ、ロビン・カタランと強豪相手に3連敗を喫したものの、2021年7月の前戦で澤田龍人を組み・打撃ともにドミネート。判定勝ちでONE初白星を挙げている。
▼ONEストロー級(※56.7kg)5分3R〇グスタボ・バラート(キューバ)[判定3-0]×猿田洋祐(日本)
1R、サウスポー構えのバラートに、オーソドックス構えの猿田。左で飛び込むバラートに、猿田も右で飛び込みも、バラートは右を返す。左足で外を取る猿田。バラートは右ローから打ち下ろしのオーバーハンドを見せる。
猿田の詰めに右から左のバラート。右をガード上に当てる猿田。しかしバラートも左の二段蹴りでを当てる。左スーパーマンパンチはかわした猿田。右で詰めるが、左を返すバラート。猿田も右ミドルを返す。
猿田の右に組むバラートも離れる猿田。ダブルレッグから離れ際に右を振る。しかしかわしたバラートが左! 足が揃ったところにもらった猿田はフラッシュダウンもすぐに立ち上がる。右ミドルをかすめる猿田。さらに右跳びヒザで牽制する。
2R、右の蹴りを連打する猿田。バラートが蹴りでバランスを崩した際に跳びヒザで前に。組むバラートだが足を踏んで突き放す猿田。右ミドルハイは猿田。バラートの左ローに右を振る。
バラートの左の勢いに尻餅を着く猿田。立ち上がり左を大きく振るも空振り。ワンツースリーフォーと連打は猿田。しかし入りに左フックを被弾する。右ロー、右フックを当てる猿田! 下がるバラートを詰めてワンツーから左もヒット。近距離に活路を見出す。
3R、詰める猿田。低いダブルレッグから詰める猿田。離れ際に左を振る。さらに右で入った打ち終わりに左を浴び、ダウンする猿田! 首相撲ヒザは猿田も、ダブルレッグテイクダウンを狙うバラート。ここは踵を掴み耐えた猿田はスタンドに。詰める猿田に左の蹴りはバラート。
組む猿田にローブローを入れる。再開。早いダブルレッグも切るバラート。詰める猿田は右ヒジ! 右ミドル! さらに右ハイはブロックされる。組んでヒジを当てる猿田だが顔を腫らしている。バラートの右をかわして右を入れる猿田。
残り1分。互いに苦しい時間帯。詰める猿田はバラートの大きな左をかわして右を入れ、跳びヒザもゴング。 判定3-0でバラートが勝利。バラートは澤田戦に続く、対日本人2連勝。猿田は2連敗となった。