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【ONE】青木真也がグラップリングで再起戦「首を絞められていく仕事」だが「おまえらの思い通りにはさせねえよ」、内藤大樹がロッタンも参戦の8人フライ級ムエタイワールドGPに出場=5月20日(金)シンガポール

2022/04/21 23:04
 2022年5月20日(金)にシンガポール・インドアスタジムで開催されるONE Championship「ONE LIVE 6 MAY」の一部対戦カードが発表された。  ライト級のグラップリングマッチで、青木真也(日本)がケイド・ルオトロ(米国)と対戦する。グラップリングルールながら、青木は3月の秋山成勲戦での2R TKO負け以来、わずか2カ月での再起戦。グラップリング界の新星・双子のルオトロ兄弟の弟ケイドと対戦する。 ▼ONEライト級 サブミッショングラップリング 10分1R青木真也(日本)ケイド・ルオトロ(米国) ▼ONEライト級 サブミッショングラップリング 10分1Rゲイリー・トノン(米国)タイ・ルオトロ(米国)  ルールは、10分1Rで「両選手が一本勝ちしなかった場合でも、勝者が決まる」形にするとアナウンスされており、サブオンリーからどのような形に変わるのか、ONEに確認中だ。  また、3月にタン・リーに足関節をパウンドで潰されたゲイリー・トノンが、青木と同じくグラップリングマッチで再起戦。ライト級で兄タイ・ルオトロと対戦する。タイは2019年に、当時16歳でADCC世界選手権66kg級でワールドクラスの黒帯を破り4位。ゴングと同時に全力勝負が可能なエネルギッシュなグラップラーだ。  2021年、ケイドとタイはどちらも「Who's Number One Championships」で初優勝。  ケイドはディエゴ・オリヴェイラ・バティスタにダースチョークで一本勝ちすると、ジョシュ・シスネロスも降し(負傷)、ジョアオ・ガブリエル・ソウザを再びダースチョークに極めて優勝。その後も、ADCC北米予選でPJバーチにポイント勝利するなど3連勝。2021年11月には「Grapple Fest 10」でキース・キルコリアンに判定勝ちし、2021年7月の「Road to ADCC」でのロベルト・ヒメネス戦の一本負け(リアネイキドチョーク)後、7連勝を飾っている。  一方のタイは「Who's #1」でジョニー・タマをダースチョーク、ダンテ・レオンをパワーギロチンで、マイカ・ガルバオをスプリット判定で破り、ベルトと賞金を獲得した。1月にも同大会でレヴィ・ジョーンズ・ェアリーをヒザ十字に極めるなど、2021年6月のクレイグ・ジョンーズ戦の判定負け後、5連勝中だ。  また、12月のIBJJF世界選手権の茶帯ライト級で両者は決勝に進出。タイが腕十字で表彰台の頂点に立っている。  ONE史上初のサブミッショングラップリングにも出場している青木は、今回で3戦目のONEケージグラップリング戦。  19歳と38歳、ダブルスコアの年齢差の戦いに臨む青木は、「彼は有名だよ。若い子とやるとか、世代が替わっているみたいなことは、クリスチャン・リーの時に思っていたんですよ。若い子たちとこういうことやっていくんだな、首を絞められていく仕事なんだろうなというのは思っていて。  でも、やっぱり一番辛いことは下の世代に引き継げないことだから。光栄な仕事だなと思います。割と早い復帰なんですけど、変わらずにまたお客さんの前に立てるということは本当にありがたいことなので、頑張っていきたいと思います」とのコメントを発表。 “引き継ぐ”責任と同時に、グラップリングというONEの拡大路線で、期待の新鋭を相手に「おまえらの思い通りにはさせねえよ」と簡単に絞められない気概もSNSで見せている。  新たなルールになるというONEサブミッショングラップリングで、青木とトノンは「ケージのなか」で新鋭の壁となるか。 [nextpage] 内藤大樹がフライ級ムエタイトーナメント出場「偽物は誰一人いない、本当の世界チャンピオンになるためのチャンス」  また、同大会のメインイベントはフェザー級ムエタイ世界タイトルマッチとして、現世界王者であるペットモラコット・ペッティンディーが、ジミー・ビエノットを相手に王座防衛戦に臨む。  コ・メインでは、サムエー・ガイヤーンハーダオの引退に伴い、王座空位となったストロー級ムエタイの世界タイトルマッチとして、プラジャンチャイ・PK・センチャイとジョセフ・ラシリが激突。新たな世界王者決定戦に臨む。  さらに、今大会では、史上初のフライ級ムエタイワールドGPの開催が決定。8選手が出場するこのワールドGPは、トーナメント形式で、チャンピオンベルトを賭けて争う。  出場選手に選ばれたのは、ロッタン・ジットムアンノン(タイ)vs.ジェイコブ・スミス(イギリス)、ジョナサン・ハガティー(イギリス)vs.ボルター・ゴンサルベス(ブラジル)、スーパーレック・キアトモー9(タイ)vs.、内藤大樹(日本)、サバス・マイケル(キプロス)vs.アミール・ナセリ(マレーシア/イラン)。  現ONEフライ級ムエタイ世界王者のロッタンも出場するが、タイトル防衛戦とは別のものとなる。もし、ロッタンがトーナメント敗退となった場合は、優勝者がワールドグランプリの銀のチャンピオンベルトと世界タイトル挑戦権を手にする。  過去にロッタンと激戦を繰り広げたジョナサン・ハガティーとボルター・ゴンサルベスも出場し、ロッタンとの再戦を狙う。また、日本からはONEで5勝1敗の内藤大樹が出場し、強敵スーパーレックと初戦で対戦することが決まっている。 ◆内藤「一回戦から強豪のスーパーレック、厳しい声も力に変えたい」 「今回、ONEのフライ級ムエタイのトーナメントに出場します。自分が子供の頃から夢に見ていた、本当の世界チャンピオンになるためのチャンスとなるトーナメントだと思っています。偽物は誰一人いないし、本当にここで優勝したらリアルなチャンピオンになると思っています。一回戦から強豪のスーパーレックですけど、どうせ優勝するなら全員に勝たないといけないので、まずスーパーレックに集中して、一回戦を突破してその先に、チャンピオンになりたいなと思っています。  正直、厳しい声とかたくさんあると思うんですけど、そういう声も力に変えたいと思っていますし、厳しい意見も言ってもらって良いと思っていますので、とにかくこのトーナメントを見てもらいたいです。期待はしなくても良いですが、とにかく見てもらえれば、何か伝わるかなって思っています。とにかく見てください。チャンピオンになります」 ONE LIVE 20 MAY(5月20日) 2022年5月20日(金)シンガポール・インドアスタジアム ▼ONEフェザー級ムエタイ世界選手権試合 3分5Rペットモラコット・ペッティンディー(タイ)ジミー・ビエノット(フランス) ▼ONEストロー級 ムエタイ世界選手権試合 3分5Rプラジャンチャイ・PK・センチャイ(タイ)ジョセフ・ラシリ(イタリア/モロッコ) ▼ONEフライ級 ムエタイワールドGP準々決勝 3分3Rロッタン・ジットムアンノン(タイ)ジェイコブ・スミス(英国) ▼ONEフライ級 ムエタイワールドGP準々決勝 3分3Rジョナサン・ハガティー(英国)ボルター・ゴンサルベス(ブラジル) ▼ONEライト級 サブミッショングラップリング 12分1Rゲイリー・トノン(米国)タイ・ルオトロ(米国) ▼ONEライト級 サブミッショングラップリング 12分1R青木真也(日本)ケイド・ルオトロ(米国) ▼ONEフライ級 ムエタイワールドGP準々決勝 3分3Rスーパーレック・キアトモー9(タイ)内藤大樹(日本) ▼ONEフライ級ムエタイワールドGP準々決勝 3分3Rサバス・マイケル(キプロス)アミール・ナセリ(マレーシア/イラン) ONE: Eersel vs. Sadikovic(4月22日) 2022年4月22日(金)シンガポール・インドアスタジアム 【メインカード】午後9時30分 ▼ONEライト級(※77.1kg)キックボクシング世界タイトルマッチ 3分5Rレギン・アーセル(オランダ)アドリアン・サディコビッチ(ボスニア・ヘルツェゴビナ) ▼ONE女子ストロー級(※56.7kg)ムエタイ世界タイトルマッチ 3分5Rスミラ・サンデル(スウェーデン)ジャッキー・ブンタン(米国) ▼ONEストロー級(※56.7kg)王座挑戦者決定戦 5分3Rボカン・マスンヤネ(南アフリカ)ジャレッド・ブルックス(米国) ▼ONEムエタイ バンタム級(※65.8kg)5分3Rリアム・ハリソン(英国)ムアンタイ・PK・センチャイ(タイ) ▼ONEバンタム級(※65.8kg)5分3Rチェン・ルイ(中国)ソン・ミンジョン(韓国) ▼ONEストロー級(※56.7kg)5分3R川原波輝(日本)ダニエル・ウィリアムス(豪州) 【リードカード】午後6時 ▼ONEストロー級(※56.7kg)5分3R猿田洋祐(日本)グスタボ・バラート(キューバ) ▼ONEキックボクシング ライトヘビー級(※102.1kg)3分3Rアンドレイ・ストイカ(ルーマニア)ヤニス・ストフォリディス(ギリシャ) ▼ONEムエタイ 女子アトム級(※52.2kg)3分3Rアニッサ・メクセン(フランス)マリー・ルーメット(エストニア) ▼ONEフライ級(※61.2kg)5分3Rウィンドソン・ラモス(ブラジル)ウ・ソンフン(韓国) ▼ONE女子ストロー級(※56.7kg)5分3R三浦彩佳(日本)ダヤン・ソウザ(ブラジ) ▼ONEライト級(※77.1kg)5分3Rアブラーオ・アモリム(ブラジル)パク・デソン(韓国) ▼ONEウェルター級(※83.9kg)5分3Rアギラン・ターニ(マレーシア)ジン・テホ(韓国) ▼サブミッショングラップリング キャッチウェイト 65kg今成正和(日本)マイキー・ムスメシ(米国) ▼ONEフェザー級(※70.3kg)5分3Rキアヌ・スッバ(マレーシア)ジェームス・ヤン(米国)
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