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レポート

【INVICTA】村田夏南子が米国でビッグインパクト! 必然の「アドリブ」で一本勝ち

2019/06/09 11:06
RIZINで活躍し、米国の女子総合格闘技団体『Invicta FC』と2018年に契約した村田夏南子(フリー)が7日(日本時間8日)、デビュー戦を一本勝ちで飾った。 柔道からレスリングに転向した村田は、レスリング時代に吉田沙保里を苦しめたことで知られ、2016年4月のRIZIN.1でMMAデビュー。同年6月には米国KOTCでケージデビューも飾っている。 Invicta FCでは、本来は2018年12月5日にデビュー予定だったが、村田の怪我により中止に。2019年4月のRIZINでメキシコのサライ・オロスコをヴォンフルーチョークで極め、怪我からの復帰戦を飾ると今回の一戦に臨んだ。 対戦相手はMMA7勝2敗、ブラジルのリアーナ・ピロジン。村田は計量で披露した桜庭和志ゆずりのサクマシンを継ぐカナコマシンのマスクで入場し、場内を沸かせる。 開始早々にピロジンの鋭い右前蹴りがかすめるが、村田は右ジャブのフェイントから、ファーストコンタクトで組み付いて押し込んで背負い投げ。しかし、下から起きたピロジンがバックに回り、チョークを狙われるピンチに。 ここで慌てず、正対した村田は相手の両足を自分の足で束ねるケージレスリングを披露。さらにその立ち際を崩してピロジンを亀の状態にさせると、得意のがぶりからバックへ移行。右足をフックし、バックからピロジンの左手首を内側からリストコントロールし、掴んだ手首を手前に引き寄せ、左足をその上からフックしピロジンの左腕を縛った上でチョークを極めにいき、タップを奪った。RIZINリングと異なるケージレスリングの動き、さらにレスラーが得意とするがぶりだけではなく、手足が決して長くはない村田が自らバックについてのチョークでの一本勝ちと、米国修行の成果も見せた村田が見事なINVICTA FCデビューを勝利で飾った。 タップを奪い、小躍りする村田は、リバーサルジム新宿 Me,Weの山崎剛代表、さらに米コンバット・スポーツ・アカデミーコーチのキリアン・フィッツジボーンズとハグ。大柄なキリアンに子供のように抱えられ、ケージの上に乗せられると、観客に向けて満面の笑みでガッツポーズ。 6連勝を決め、ケージのなかでマイクを渡された村田は、RIZIN柏木信吾メッチメーカーの通訳のもと、「まずINVICTAで戦えてすごく嬉しいです。12月に試合をする予定だったんですけど、怪我でなくって今まで辛い、悔しい想いをしてきたので戦えて嬉しいです」と初陣の感想を語ると、フィニッシュのチョークで腕を縛って極めたことについて聞かれて、「あれは、アドリブです。バックチョークは使ったことないです(笑)」と場内を和ませた。 また、最後に「この階級でレスリングとサブミッションで誰か敵う相手は?」と問われ、コーナーマンのキリアンから「ノー(いない)」の声を聞くと、真面目な表情を作り、低い声で「ノー。ノー、ノー」となぜか3回、回答。解説陣も「彼女は可笑しい、ユニークだ!」と絶賛するインパクトを村田は、試合同様に米国MMAに残した。 【試合詳報】 ▼ストロー級 5分3R○村田夏南子(日本)[1R 2分10秒 リアネイキドチョーク]×リアナ・ピロジン(ブラジル) 1R、サウスポー構えの村田とオーソドックス構えピロジン。遠間からジャブは村田。ピロジンは鋭い右前蹴りで村田の鼻先をかすめる。続く村田の右フックは空振り。 右を突くフェイントから組み付いた村田が金網まで押し込むと、ピロジンの右腕を背負い投げ気味に巻き込んでテイクダウン! ハーフガードのピロジンに首狙い。さらに右で差してパウンドも再度の首狙いで脇差しを外すと、ピロジンがバックへ。 すぐさま右腕を首に巻きリアネイキドチョークはピロジン! 左足はフックするが右足がかからない。その右足を払って横に落とそうとする村田だが、ピロジンは絞め続ける。正対し首を抜いた村田。右で差してくるピロジンを押し込みながら、ピロジンの両足を自身の足でフック。 リングではあまり見せないケージレスリングでピロジンをコントロールしていく。右で差したところで足を解き、左で小手に巻いて立とうするピロジンのバックをうかがう村田。さらに脇を潜りながら、差した右でピロジンを前方に崩すとピロジンはマットに手を着いて亀に。 すぐにバックに回る村田は、右足をフックし、バックからピロジンの左手首を内側からリストコントロール。掴んだ手首を手前に引き寄せると、左足をその上からフックしピロジンの左腕を縛った上でチョークへ! ピロジンが左腕を抜くとすぐに鼠径部にフック。頭後ろで腕を組んだ村田はリアネイキドチョークでタップを奪った。 RIZINリングと異なるケージレスリング、レスラーが得意とするがぶりだけではなく、手足が決して長くはない村田が自らバックについてのチョークと、米国修行の成果も見せて、村田が見事なINVICTA FCデビューを一本勝ちで飾った。 勝利に小躍りする村田は、リバーサルジム新宿 Me,Weの山崎剛代表、米コンバット・スポーツ・アカデミーコーチのキリアン・フィッツジボーンズとハグ。大柄なキリアンに子供のように抱えられ、ケージの上に乗せられると、大きなガッツポーズを見せた。 6連勝を決め、ケージのなかでマイクを渡された村田は、RIZIN柏木信吾メッチメーカーの通訳のもと、「まずINVICTAで戦えてすごく嬉しいです。12月に試合をする予定だったんですけどで、怪我でなくって今まで辛い、悔しい想いをしてきたので戦えて嬉しいです」と初陣の感想を語ると、フィニッシュのチョークで腕を縛って極めたことについて聞かれて、「あれは、アドリブです。バックチョークは使ったことないです(笑)」と場内を和ませた。 また、最後に「この階級でレスリングとサブミッションで誰か敵う相手は?」と問われ、コーナーマンのキリアンから「ノー(いない)」の声を聞くと、真面目な表情を作り、低い声で「ノー。ノー、ノー」となぜか3回、回答。解説陣も「彼女は可笑しい、ユニークだ!」と絶賛するインパクトを試合同様に、米国MMAに残した。 ▼アトム級 5分3R○ローマ・ルックンブンミー(タイ)[判定3-0(30-27×3)]×モニーク・アゼベド(ブラジル) ※日本のPANCRSEにも出場したルックンブンミーがスタンドでミドル、ヒジ打ち。こかしテイクダウンからヒジ。 1R、ともにオーソドックス構え。右から首相撲ヒザを狙うルックンブンミーがボディロックから小外でテイクダウン。ハーフからヒジを突くルックンブンミー。アゼベドは両脇を差して胸に頭をつけるが、剥がしたルックンブンミーがヒジ。下のアゼベドはニーシールドから距離を取って立つ。 2R、右ミドルはルックンブンミー。アゼベドは遠い距離から右を振るが空振り。踏み込んで右ローを当てる。ルックンブンミーも右ミドルを返すと左ジャブから右ヒジ! さらに右ミドルも掴んだアゼベドが軸足を払いテイクダウン。インサイドガードからパウンド狙いも立つルックンブンミー。再度ルックンブンミーのミドルを掴むアゼベドだが、小外で足をかけてテイクダウンはルックンブンミー。スクランブルで立つアゼベドにヒザを突くルックンブンミーが首投げで上を取るもアゼベドは再び立つ。 3R、スイッチしての左ミドルを当て、続けて右ミドルを打つルックンブンミー。それを掴むアゼベドは金網に押し込むが、ケージを背にするルックンブンミーは背中で支点を作りヒジを狙う。左から右の二段蹴りを放つルックンブンミー。さらに右の三日月蹴り! 互いに右ローの打ち合いからそこに右ストレートを合わせるルックンブンミー。 近づいて右で首を巻き小外でこかし的にテイクダウンするルックンブンミーが上に。ハーフからヒジを落としゴング。下のアゼベドは左足を痛めたか立ち上がれず。 判定は3-0で日本のPANCRASEにも出場経験のあるルックンブンミーが完勝。DEEP JEWELS23でアムの名で勝利を挙げているスワナン・ブンソーンとの2018年11月の試合での一本負け以来となる試合で、見事を再起を飾った。
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