今春、高校を卒業して現在はフルタイムファイターとして格闘技に懸けているAKARI(C)RISE
2022年4月24日(日)東京・後楽園ホール『RISE 157』で開幕する「第2代RISE QUEENミニフライ級王座決定トーナメント」の準決勝で、同級1位・宮﨑若菜(TRY HARD GYM)と対戦する同級3位AKARI(TARGET)が19日(火)都内にて公開練習を行った。
AKARIはパンチ主体のシャドーでジャブ&ワンツーのリーチを活かしたパンチから、接近戦でのボディ打ちも繰り出し、続いてのミットでは得意の左ミドルを主体に左右ミドル、左右ヒザ蹴りと蹴りを主体とした動きを見せた。
調子が良さそうだ、と言われたAKARIは「はい、だいぶいいです」と元気よく返事。以前よりパワーが増したのではと聞かれると「そうですね。けっこうフィジカル(トレーニング)をやってきたので、そのおかげもあるかなと思います」と、前回12月のerika(名前の後ろにハートマーク)戦に敗れた後、好きじゃないと言いつつフィジカル強化に力を入れてきたことの成果を感じているという。
「(前回の試合が終わって)主にフィジカルが足りないと思ったので、フィジカルに重点を置きつついい感じのバランスでやってきた感じです。フィジカルは週4日くらい、1回1時間半くらいでやっていました。自分の中でもだいぶハマるじゃないけれど、スパーをやっている中で出来なかったことが出来るようになったりとか成長は感じられたので。そこを出せたら、見てもらえたらいいなと。全体的に自分の中では打ってる感覚が今までもよりも全然いいので、全体的に自分の中でも成長を感じている感じです」
偶然にもこの日、AKARIの師匠である元女子キックボクシング5冠王の神村エリカが自身のSNSにて妊娠8カ月であることを発表、今回AKARIのセコンドにはつけないとした。しかしAKARIは「でも就けないかもみたいな話は前々から聞いていたので、別に大きな変化じゃないけれど気持ちの変化はないし、なおさらやってやろうと思いましたね」と、むしろ発奮材料になったとする。
神村とは「スパーの映像を見せたりしつつコミュニケーションはとっていた」とリモートでアドバイスをもらいつつ、「あとは自分で考える力と、臨機応変に対応する力が今回求められてくるんじゃないかなと思っています」と神村に頼らない自分の判断力も試される一戦だと捉えているようだ。「以前より頼る場面が少なくなったからこそ、スパーの中でも考えられるようになったのがあるので、そこは自分の中でも成長かなと思います」と成長を感じている。
宮崎とは2019年11月(AKARIの2戦目)と2021年3月(AKARIの6戦目)の2度対戦しており、今回が3度目の対戦。「年イチ若菜ちゃんでやらせてもらっているんですけれど、宮崎選手の公開練習の記事を見て『正直またかと思った』みたいなのを見て“は?”と思って。それくらいの気持ちなんだと正直思いっちゃいましたね」と、宮崎の公開練習での発言に残念に思ったという。
「なんかここで負けたら終わりって言ってる割りには、最初そういう気持ちだったんだ、へーって感じで。何をしたいのか分からないというか。SNSも発信しているわけでもないし、(このトーナメントで)チャンピオンが決まるのになって感じです」
過去2回戦っていることで「言うても宮崎選手も私の手の内は分かっていると思うので、だからこそ私はもっと成長身したところを見せて、前回以上に分からせてやらないといけないなって思っています」と前回戦った時以上の自分で臨むとし、「宮崎選手もフィジカルの部分でパワーとかの部分で成長しているのは分かるので、そこは気を引き締めて。気を抜いているとか勝ってるからとかそういう気持ちは一切ないので、。自分が挑戦者のつもりでいつもチャレンジするつもりでやります」と2度勝っていることでの慢心はないとする。
「今回のテーマが慢心しない、なので。常に危機感を持ちつつ、自分の置かれている立場だったり期待してもらっている分、危機感を持って常に向き合っているつもりです」と油断はない。
12月に敗れたerikaに宮崎が2月大会で判定勝ちしていることには「あれを勝ちと言ってもいいのか私は分からないなって思っちゃったのが正直なんですけれど、勝った事実は変えられないので、そこで私が勝てばいいと思っています」と、あまり気にはしていない様子。
今回はSNSを使った挑発が控えめなのでは、と聞かれると「自分の中では言ってるつもりなんですけれど。なんか誰も言ってくれないし、誰もアンサーを返してくれないので寂しいですよね。ファンの方は分からないままでこの初戦を終わってしまうって考えたらもっとやる気を出せやって思いますよね」と、SNSでのやり取りが盛り上がらないことにも不満そう。
今春には高校を卒業。「制服が着れなくて寂しいです(笑)」と言いながらも「基本的に生活は変わらずって感じです。学校に行かなくていい時間が増えたので、その時間でフィジカルをやったりとか。プロ練が終わるまでは格闘家としてやらせてもらっています。ボクシングのスパーリングに行かせてもらったり、、サウスポーの選手をスパーをさせていただく機会は多くなったかなって感じですね」と、フルタイムファイターとして活動している。
大好きなスイーツやアイスは控えめにしているのかとの質問には、「私本当に、リアルにアイスを1カ月くらい食べていなくて。それくらいガチで身体を変えていこうって思っているので、ちょっと期待してもらっていいんじゃないかなと思います」と、アイスを断っているという。
今までは計量が終わってからのアイスを楽しみとしていたが、今回はどうするのかと聞かれると「計量が終わってからエリカ先生と相談しつつ1個くらいならいいかなと思っています(笑)。計量終わったら食べたいですね。試合後まで待てるかなー、多分待てないかもしれない」と笑った。
最後に、3度目の対戦はどういう決着にしたいかを聞かれると「自分の中の理想は倒しきる、KOするのが理想なので。勝ちに徹するとかじゃなくて、常に上を目指していきたいと思っているし、このままではダメだと思っているので、理想はKOする、倒しきるって試合です。前回と違うところを見せないといけないと思っています」と、倒しに行く試合を見せたいと意気込んだ。