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【RIZIN】斎藤裕を返り討ちにした牛久絢太郎が涙して訴えかけたかったこと「僕は敵じゃない」

2022/04/18 12:04
 2022年4月17日(日)東京・武蔵野の森総合スポーツプラザメインアリーナで開催された『湘南美容クリニック presents RIZIN.35』の第9試合RIZINフェザー級(66kg)タイトルマッチ5分3Rで、前王者・斎藤裕(パラエストラ小岩)の挑戦を判定3-0で退け、初防衛に成功した王者・牛久絢太郎(K-Clann)。  試合後のリング上では「RIZINフェザー級第2代王者の牛久絢太郎です。前回、ベルトを獲って“たまたま”という声が多くて、死ぬ気で打ち込んできました。こうして結果が出て、本当に嬉しく思います」と言うと涙を流した。 「自分、最近、SNS頑張ったりしてるんですが、それは、RIZINという舞台が大好きで、もっと盛り上げたいという気持ちで始めました。僕、すごく不器用なんですけど、皆さんのことを大好きなことは変わらないんで、第2代チャンピオンの僕を信じてついてきてくれないですか? 皆さんと一緒なら不可能はないんで、それを試合を通して体現したいです。皆さんと一緒に強くなりたいです。僕は皆さんのこと裏切ったりしないんで、これからも応援よろしくお願いします」と熱く語りかけた。  試合後のインタビューで涙を流した理由を聞かれた牛久は「僕もこみ上げるものがあって…最近泣いてばっかりですね(苦笑)。涙腺が緩いのかもしれないですね。前回も泣いていたような気もするので。次は泣かないんじゃないかなと」と多くは語らなかったが、榊原信行RIZIN CEOがその理由を明かした。  榊原CEOは「牛久は素晴らしかったと思います。1回目の試合と後では風格も圧倒的に違うし、王者と挑戦者が入れ替わっていることがもちろんあるんですが、この半年間で本当に成長したと思います」と評した後、リング上のエピソードを公開。 「リング上でベルトを巻く時に、牛久が『僕は敵じゃないです』って言ったんですよ。敵だと思ってないよって(笑)。彼はRIZINの王者として認めて欲しい、受け入れて欲しい、と。もちろん斎藤を応援するファンもいると思いますが、押しも押されぬRIZINフェザー級王者は牛久なので。それを誇りに思うし、これからもこの階級を引っ張っていって欲しいと彼にも伝えました」  DEEPフェザー級王者の牛久は、2021年10月にRIZIN初参戦でいきなりRIZINフェザー級タイトルマッチで斎藤に挑戦。2Rに飛びヒザ蹴りでのカットによる斎藤の流血でTKO勝ちした。初参戦でいきなり人気王者である斎藤に勝ったことで、“外敵”のように見られることがあり、そのことが牛久を苦しめていたようだ。 「僕は敵じゃない」との言葉は、自分もRIZINファイターの一員として認めて欲しいとの訴えだったのだろう。そのためにもしっかり防衛を果たさなければいけないとの想いが、今回の勝利をつかみとる大きなモチベーションになったのかもしれない。
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