【KNOCK OUT】復帰2戦目も“激闘”か、渡部太基「普通に生きていてそれ以上の刺激ってない。完全に戦闘民族ですよ」

　2022年4月17日（日）東京・後楽園ホール『KNOCK OUT vol.3』にて、KNOCK OUT-BLACKウェルター級3分3R延長1Rで杉原新也(ワイルドシーサー前橋)と対戦する渡部太基（TEAM TEPPEN）のインタビューが主催者を通じて届いた 　昨年11月に『KNOCK OUT』で久々にリングに立った“激闘男”渡部は、この第2戦に向けて何を思っているのか。6月の代々木、そしてその先のタイトル獲得も睨みながら、この試合でやろうとしていることとは？ ファンが自分に求めているそのままを見せて、今回は殴り倒す！ ──3月大会では、ツイキャス配信で初の解説を務められて、お疲れ様でした。 「全然しゃべれなくて申し訳なかったです(笑)。いやあ、難しすぎましたね(笑)。鈴木(千裕)君がすごくうまくて、驚きました。出場選手の映像を見たりもしてたんですけど、試合中は展開に見入っちゃうんですよね」 ──やっぱりしゃべるよりリングで殴る方がいいですか(笑)。 「まあ、それが仕事ですからね(笑)」 ──さて、今回の杉原新也戦は復帰2戦目になりますが、前回、11月の試合を今、振り返るといかがですか？ 「復帰戦にしては冷静だったなというのがあって。もっと緊張してガチャガチャになっちゃうのかなと思ったんですけど、向こうがガチャガチャしてくるまではすごく冷静だったので、うまく戦えてるなという感覚がありました。最後は疲れてグダっちゃったんですけど、自分も最後まで倒しにいったので、それはそれで、結果的にはよかったのかなと」 ──先日のカード発表会見の際は対戦相手が決まっていませんでしたが、その後、杉原新也選手に決定しました。相手の印象は？ 「バランスのいい選手だなというイメージですね。何試合かは映像も見たんですけど、12勝9KOとKO率が高いわりには、何で倒してるのかなとは思いました。バランスはいいけど、キレイに戦う印象なので、何で倒してるのかなあと」 ──では、ここを警戒しないとという点は…？ 「まあ、警戒してるポイントはいくつかありますよ。そこも考えながら練習しています」 ──身長が182cmと、けっこう大きいですよね。 「そうですね。これまでも背の高い相手はいましたけど、一番大きいぐらいかもしれないですね。まあでも、中に入ってバチン!とやっちゃえばいいかなという感じなので、そこはそんなに警戒はしてないです」 ──どう戦いたいですか？ 「やっぱりノックアウトですよね。常に倒すためにリングに上がってるので、それを目指していきたいですね。前回は復帰戦だったので、何が何でも勝つという気持ちだったんですけど、今回は復帰2戦目になるので、結果も大事だけど内容も大事だなと思って。やっぱり分かりやすい試合といったらノックアウトですからね」 ──これも会見では、新兵器の予告がありました。渡部選手にしては珍しいなと思ったんですが。 「そうですね。今までも全体的に技は出してきたんですけど…いつもとは違う展開で倒しにいこうと思ってます。『違う技』というか『違う展開』という感じで。あとは、相手にどうハマるかというところなので、やってみないと分からないですけど」 ──前回も結局は激闘になりましたが、今回は…。 「どうでしょうね。相手が頑張れば、そうなるんじゃないですか(笑)」 ──最終的に激闘になって勝った場合、試合後にご自身に残るのは、達成感なんでしょうか、それとも「またこうなったか」なんでしょうか。 「結果的になっちゃったな、というのはありますけど、試合中はやっぱり必死なんですよね。殴り合いはやっぱり楽しいんですよ。そこで殴り勝つっていうのは、ケンカに勝つようなイメージですよね。前回は倒し切ってないので、何とも言えないですけど」 ──やはり倒し切った時は格別なものがありますか？ 「相手が立てなくなったとかレフェリーが止めたとか、要は『降参』ですよね。その時はやっぱり、言葉にできない感覚がありますよ。完膚なきまでに叩きのめして勝った、みたいな。誰かが勝敗を判断するんじゃなくて。それはもう、ファイターとして最高の瞬間ですね。それをまた味わいたいからやってるのかなというか、なかなかやめられないのかなというか」 ──なるほど。 「普通に生きていて、それ以上の刺激ってないですからね。人を殴り倒して喜ばれて、っていうのは、もうたまらないですよね。完全に戦闘民族ですよ。ヤバいっすね(笑)」 （C）KNOCK OUT──リングの上でなら問題ないと思います(笑)。そして、今はその喜びに、お子さんの反応も加わったわけですよね？ 「そうですね。家でも「カッコよかった」とか「強かった」とか言われたし、イケてるパパでいたいですからね。まあでも、子供のためというよりは、結局自分のためなんですよ。ただ自分のために頑張ることで、みんなが喜んでくれるので、結果として全てがいいかなと」 ──ただ、目指しているタイトルにしても、もちろんご自分のためでしょうけども、お子さんにベルト姿を見せたいというのも大きくなったのでは? 「それは大きいですね。復帰して、やるからには一番じゃないと意味がないと思うし、一番になるためにやっているわけだから、子供にベルトをあげたいですね」 ──そして、6月26日には代々木第二体育館でのビッグマッチも発表されました。今回いい勝ち方をすれば、代々木でも試合が組まれそうですが。 「もちろん、僕はもう出る予定です(笑)。僕自身、これからもKNOCK OUTでやっていくと決めているし、今の体制になって初めてのビッグマッチじゃないですか。もう当然出るでしょっていう気持ちですし、ウェルター級は俺が盛り上げていかないとなという気持ちでいるので、それができるような相手とやれればいいなと思ってますね。「オマエかよ!」っていうような相手はイヤですけど、ベルトに近づけるような相手とやりたいですね。 ──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう？ 「やっぱり、倒しにいく姿勢ですよね。『渡部はいつもいくよね！』みたいな、ファンが求めてるそのまま、今回も倒しにいきたいと思います」