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2022年4月9日(日本時間10日)、米国フロリダ州ジャクソンビルのVyStarベテランズ・メモリアル・アリーナで開催される『UFC 273』に向け、公開記者会見が7日(日本時間8日)同地にて行われ、UFC世界バンタム級王座統一戦に臨む正規王者アルジャメイン・スターリング(米国)と暫定王者ピョートル・ヤン(ロシア)が一触即発、フェイスオフ前にセキュリティが両者を引き離した。
コ・メインイベントは、王者アレクサンダー・ヴォルカノフスキー(豪州)が、“コリアン・ゾンビ”ことジョン・チャンソン(韓国)を迎え撃つUFC世界フェザー級タイトルマッチ。さらにスターリングとヤンによるバンタム級王座統一戦が組まれている。
バンタム級の両者は2021年3月、王者ヤン、挑戦者スターリングとして対戦し、ヤンが優勢に試合を進めたものの4Rにヤンが反則の膝蹴りを入れてしまい、反則負けで王座が移動した因縁の再戦となる。
Security couldn't let them get close 🤬
— UFC (@ufc) April 7, 2022
[ #UFC273 | Saturday | Live on ESPN+ PPV - https://t.co/TAwpdilqUq ] pic.twitter.com/FgqCJF8LpE
会見で“ノー・マーシー(慈悲無し)”ヤンは、英語で“I kill him on Saturday(俺は土曜にこいつを殺す)”とファンに約束した。
対するスターリングは、ジャクソンビル・ジャガーズのヘルメットと自作の『MMA Rulebook 4 Dummies(阿保のためのルールブック)』を持参して記者会見に臨んだ。もちろん前戦のヤンの頭部への反則蹴りを揶揄してのものだ。
Aljo's ready for anything 😂
— UFC (@ufc) April 7, 2022
[ @FunkMasterMMA | #UFC273 Press Conference ] pic.twitter.com/1jtxaUtRZh
しかしファンは、前回、試合を続行せず、欠場中も強気な発言を繰り返していたスターリングにブーイング。その間コーリー・サンドヘイゲンとの激闘を制してきた暫定王者のロシアンを支持した。
それでも正規王者は、会見で「やっとこのクソッタレを黙らせることができる。とても素敵なことになりそうだ。ここにいる全員が歓声を上げ、突然、バンドワゴンに戻ってくる(勝ち馬に乗る)ことは保証するよ。ファンはそういうものなんだ。でも、ファンが視聴してくれることが嬉しいよ」と悪態をついた。
その言葉に暫定王者は、「ヤツのデタラメのすべてに答えるつもりはない。お前はいまそうやって煽ってくるけど、それでいま俺がお前を殴ったらどうするか知ってるよ、警察を呼ぶよな?」とスターリングを臆病者扱いした。
地元紙から、この王座統一戦後の見出しを予想するよう求められたスターリングは、「“アルジャメイン・スターリングが観客を驚かせ、雑踏を黙らせる”─そうなるよ、俺に賭けてくれ。保証するよ」。それを受けてヤンは、「アルジャメインはまた別の言い訳を探すだろうね。食事が足りなかったとか、パンツを脱いだとかね」と、正規王者による敗戦の言い訳を予想した。
いよいよフェイスオフ。ヤンに手を振り挑発するスターリング。そこに足早に歩み寄るヤンの表情に、UFCのセキュリティはフェイスオフをストップ。ヤンの行く手を阻んだ。
The wait is over - episode 4️⃣ of #UFC273 Embedded has ARRIVED!
— UFC (@ufc) April 8, 2022
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アメリカントップチームで合宿を積んだヤンのチームには、ATT柔術コーチのマルコス“パフンピーニャ”ダマッタがつき、そして、スターリングのセコンドにはメラブ・ドヴァリシビリがついている。