この試合に懸ける気持ちをそれぞれの言葉で語った那須川天心と武尊。リングサイド1列目300万円には思わず笑みがこぼれた
2022年6月19日(日)東京ドームで決定したRISE世界フェザー級王者・那須川天心(TARGET/Cygames)とK-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王者・武尊(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)の“世紀の決戦”。2021年12月24日の対戦発表以来となる記者会見が、4月7日(木)に行われた。
『THE MATCH 2022』と名付けられた今大会の前売りチケットは日本格闘技史上というよりも日本エンターテインメント史上最高額となるVVIP 1列目席300万円を筆頭に、同2列目は200万円、同3列目は100万円。アリーナは30万円~3万円、スタンドは3万円~15000円となった。
榊原信行RIZIN CEOによれば300万円の1列目は50席程度、全体の有効座席数は5万席くらいを予定しているという。
この金額についての質問を受けた武尊は「いや、高いと思いましたけれど(笑)」とそれまでの厳しい表情から一転して思わず笑顔に。「でも、この試合はそういう価値として付けてくれたのは嬉しいことだし、それに見合った最高の試合をして勝つと決めました。値段も値段なので知り合いとか友だちとかは前の方で見れないのは悲しいなと思いましたけれど、それがこの試合に付けてもらった価値だと思うので、それに見合った試合をしたいと思います」と、その価格にふさわしい試合を見せたいと意気込んだ。
一方、那須川も「ちょっと子供に優しくないなと思いましたね(笑)」とやはりそれまでの厳しい表情から思わず笑顔を浮かべ、「僕は小さい子とかすげえ来て欲しいなっていうのがあったんですけれど、でもこの試合にこういった価値があるんだぞっていうのをみんなに知ってもらえたら嬉しいと思うので。最終的にはこの試合で歴史の教科書に載りたいなと思いましたね」と、歴史の教科書に載るような一戦にしたいと言ってのけた。
この那須川の発言に対し、どのようなビジョンがあるかと聞かれた武尊は「僕が格闘家として生きた証明になると思って、自分が今までやってきたこと、一緒にやってきた仲間、K-1、格闘技界、全てを背負って僕は試合をしようと思うので、僕が格闘家として生きた証をこの試合に勝って作りたいと思います。
勝敗だけでなくこの試合をやることによって、格闘技界がさらにもっと盛り上がって変わっていくと思うので、それが未来につながっていくと思うし、格闘技を野球やサッカーやバスケのような一般のスポーツと同じか、それ以上に日本中、世界中が注目するスポーツにしていきたいと僕はK-1に上がってからずっと言っているんですけれど、それが出来る試合だと思って。そのためにも僕が勝って未来を切り開きたいと思います」と、格闘技界の未来を切り開く一戦にしたいと語った。