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魔裟斗、那須川天心の前哨戦見て「調子が悪いわけでも弱くなったわけでもない」勝負を決めたのは「胴廻し回転蹴り」

2022/04/07 12:04
 魔裟斗が、4月2日(土)東京・国立代々木競技場第一体育館『Cygames presents RISE ELDORADO 2022 ~Tenshin Nasukawa Finalmatch~』で行われた、那須川天心(TARGET/Cygames)vs風音(TEAM TEPPEN)の一戦を自身のYouTubeチャンネル『魔裟斗チャンネル』にて分析した。  魔裟斗は風音のことを「パワーはないけど戦いにくい選手。俺もいろいろなタイプのボクサーとスパーリングしてきたけれど、プロのボクサーの方がやりやすい時が凄くあったの。でもアマチュアの選手で軽い攻撃なんだけれど、ヒット&アウェーで当てて逃げていくみたいな選手って凄いやりにくい選手がいたのよ。触って逃げてで、殴られているというよりも触られているみたい。触って逃げるからこっちが捉えようとしてイライラしてくるわけよ」と、やりにくいタイプの選手だと評する。 (写真)手振りを交えながら那須川vs風音戦を分析する魔裟斗(C)魔裟斗チャンネルより「右ストレートが天心に入った。でも全く効かないと思ったと思うんだよね。効かないけどこいつちょこちょこ触って逃げやがってとアツくなってくるんだよね、だんだん天心が。けっこう大振りで捕まえに行こうとするんだけれど、大振りになってアツくなればなるほど風音のペースになって行く。そういうパンチはこういう選手を捉えられないから」と、1Rは那須川が風音のペースにはまっていたと指摘。  しかし「さすが天心で、2Rの途中から動きが変わったわけ。1Rはけっこう振って大技を出していったけれど、小さく速くっていうのにパンチを変えたね。そうしたら天心の攻撃が入るようになってきた」と、那須川が戦い方を変えていたとする。  そして「3Rは風音が前に出た。ここで行かないと勝てないなと思ったんじゃない。そうなったら天心はいつもの、相手が出てくるので上手くカウンターで風音に攻撃を当てていくというね。胴廻し回転蹴りが当たったの、あれは完全に効いたね。あそこでポイントをとったと俺は思ったね。1、2Rはイーブンで最後のラウンドで天心が取って、ということになったんじゃないかな」と、判定は妥当だったとの見解を示した。  さらに「今日の試合を見ていると天心の調子が悪いのではなくて、天心と(風音)の相性が悪かった。逆に武尊が(風音と)やってもああいう試合になると思うよ。ただ、武尊はプレスが強いので強引に詰めて自分の距離にするかもしれない」と、試合内容がああなったのは相性が悪かったとし、「この試合の結果を見て、天心が次の6月に武尊に勝てないんじゃないかっていうのは、それはまた違うことだね」と、この試合は武尊戦へ向けての参考にはあまりならないとの見方も。 「調子が悪いんじゃないかとかそう言われて、調子が悪いわけでも弱くなったわけでもない。単純に相性。誰がやってもこの風音選手とはいい試合をしにくいと思う。それがこの風音選手の強さでもあるんじゃない」と、那須川側に何か問題があったわけでもなく、6月へ向けての心配はいらないと話した。 「全く武尊と風音は違うから、タイプが。かといって武尊が負けると言っているわけではない。今回の天心もそうだし、前回の武尊のエキシビションもお互い6月の前哨戦、あまりいい動きじゃなかったよね。結果的には自分が納得いく試合にはいかなかった。でも武尊の時も言ったけれど、そういう時の方が気が引き締まって次の試合へ向けてリセットできるから、逆に次の試合が楽しみになったかなって」と、両者とも気を引き締めるから逆に直接対決が楽しみになったとした。
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