【Krush】5戦無敗・稲垣澪と4戦無敗・寺田匠の無敗対決、『格闘代理戦争』以来の再戦に両者KO決着を宣言

　2022年5月21日（土）東京・後楽園ホール『Krush.137』の記者会見が4月5日（火）都内にて行われ、対戦カード第一弾が発表された。 　フェザー級3分3R延長1Rで、稲垣澪（K-1ジム大宮チームレオン）と寺田匠（K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST）が対戦する。 　稲垣は極真館空手出身でジュニア時代から数々の入賞歴を持ち、15歳で全日本ウェイト制大会-60kg優勝。キックボクシングではABEMAの『格闘代理戦争』に出場して名を上げ、2020年4月にプロデビュー。KHAOS、K-1、Krushで3連勝するとBigbangに出場して2連勝で2021年11月にBigbangフェザー級王座を奪取した。戦績は5勝（3KO）無敗。 　寺田は幼少期から様々な格闘技を学び、地元・九州のアマチュア大会でキャリアを積んで同じく『格闘代理戦争』に出演。2020年4月にプロデビューすると、現在まで4勝（2KO）無敗。2021年12月には無敗のホープ対決として注目された松山勇汰戦で豪快KO勝ちを飾っている。 　両者は『格闘代理戦争』の試合で対戦しており、その時は稲垣が勝利を収めている。そのため会見で寺田は「稲垣君とは格闘代理戦争で、アマチュア歴含めて僕が唯一負けた相手なので気合いが入っています」とリベンジに燃え、稲垣も「ABEMAの格闘代理戦争で戦っていて、プロに上がって無敗同士の戦い。どっちが勝つかは見てる皆さんも気になる一戦になると思って気合い入れてやっています」とプロでの無敗での再戦に燃える。 　2人は「代理戦争の後に少し喋った時に、稲垣君はプロでフェザー級でやっていくと話していて。自分もフェザー級なのでいつか当たるだろうなと思っていたので意識はもちろんしていました」（寺田）、「同じ代理戦争から出た選手だし、いつかやると思っていたし、自分がKRESTに出稽古で行かせてもらって何回かやらせてもらっていた。練習と試合は違うと思うので、そこはあてにならないと思います。しっかり準備して絶対に勝ちたい」（稲垣）と、ずっと意識していたという。 　互いの印象を聞かれると、寺田は「代理戦争の時はまだ自分は身体も仕上がっていなかったし、キックボクシングを真剣にやってる期じゃなかったので、今はレベルが違うと思います」、稲垣は「蹴りもパンチも思い切り振ってくる選手で、一発もらったら怖いのかなとずっと思っています」とした。 　無敗対決であることは意識するかとの質問には、寺田は「ここまでいい形で来ているので、ここでは負けられない。8月のK-1福岡大会につながればと思っています」、稲垣は「負けなしで来ているし、Bigbangのベルトを獲らせてもらったので、ここでしっかり勝って。新美選手に挑戦したいと思っているのでそこにしっかりつながる勝ち方をしたいと思います」と、両者とも無敗記録を守る気満々。 　代理戦争で対戦した時とはどう違うか。寺田は「代理戦争は勝ち抜き戦で自分は2回連続だった。今はスタミナも違うし、KRESTで技術も上がっているので、そこは変わっている」、稲垣は「倒せる技は増えているし、スタミナもそうだし、プロで1戦多くプロで戦っているのもある。勝ちきれるようになったのが一番変わったかと思います」と答える。 　また、稲垣はプロでタイトルを獲得して「Bigbangでやらせてもらって、タイトルマッチに向けて練習するという心境だったり、そこにかかるストレスだったり、そういったものは自分が考えていたよりも大きかったと思っています。そこを1回経験できたのはプロ人生の中でも得られたものだと思っていますし、負けたら次はないとずっと思ってやっています」と、いい経験が出来たとした。 　今後について寺田は「今4戦なので次も勝ってタイトルマッチは全勝してもまだ早いと思うので、来年のタイトルマッチへつながるように負けないように練習します」と来年のタイトル挑戦を見据え、稲垣は「自分は次の新美選手の挑戦者としてやりたいと思っているので、ここでしっかり勝って挑戦者としてふさわしいのが稲垣しかいないと思わせたい」と次戦にでもKrushフェザー級王者・新美貴士に挑戦したいという。 　どういう決着を望むか。寺田は「稲垣君は逃げるスタイルではないので、絶対に打ち合うと思うのでKO決着になると思います」、稲垣も「お互い倒したいと思っているだろうし、自分も倒すつもりでいるのでKO決着を楽しみにしていてください」と、両者ともKO決着を宣言。 　最後に、寺田は「残り1カ月と少し、しっかり追い込んで最高の身体で挑みたい」、稲垣も「しっかり準備して最高の状態でリングに上がりたいと思っています」と、両者とも最高のコンディションを仕上げてこの一戦に臨みたいと語った。