レオナ・ペタスと同じく大岩龍矢、村越優汰を破った朝久。武尊への挑戦は実現するか
2022年4月3日(日)東京・国立代々木競技場第一体育館で開催された『K-1 WORLD GP 2022 JAPAN ~K’FESTA.5~』の一夜明け会見が、4日(月)都内にて行われた。
第16試合のスーパー・フェザー級3分3R延長1Rで、村越優汰(湘南格闘クラブ)を1R1分42秒でKO撃破した朝久裕貴(朝久道場)が出席。前夜の試合を振り返った。
「昨日の試合はK-1で見せたかった試合と見せるべき試合の両方を達成できた試合だったかなと思います。戦う前から村越選手のテクニックの凄さは知っていて警戒していました。(ハイキックは)子供の頃からずっと練習してきた技で、やっぱり体が覚えていたものもあって、いいタイミングでいい技が出たなという感じです」
テクニシャンの村越に、K-1 JAPAN GROUPでの試合ではレオナ・ペタス以外成し遂げていないKO負けを味わわせたことに「もちろんKOは狙っていて、発表会見の時からKOすると言っていたので、何か当たれば終わるだろうとは思っていました。ただ自分の体が自然にキックを出したという感じで、狙ってはいたけれど自然と出た技です。今回の試合だけでなく小さい時からずっとやっていたので、あれと似た蹴りはいろいろ蹴れます」と、当たれば倒せる自信があったという。
ハイキックに対して、村越はミドルキックだと思ったのか右足を上げてカットする動きをしていた。ミドルのフェイントをかけたのかと聞かれると、朝久は「目(のフェイント)と、相手の手の位置だったり、その前に引っ掛かるようなフェイントをいくつか重ねた上で ミドルの軌道からのハイというより、あれは直線で狙いました」と蹴る前にフェイントをいくつかしていたと言い、村越との距離を詰められたのは「僕は対戦相手に相手の距離を作らせることがほとんどなくて自分の距離にするのが得意なので、僕の距離で進んだ感じです」と村越に距離を作らせなかったとした。
これからの目標を聞かれると「やっぱりK-1で戦っている以上、K-1チャンピオンが僕の一番の目標です。それ以外、6月とかはハッキリ言って興味ないです」ときっぱり。
そのK-1スーパー・フェザー級王者は武尊だ。今すぐやっても勝てる自信があるのかとの問いに朝久は「チャンピオンの強さは世界一だと思っているので、今挑戦して勝てるかというのはやってみないと分からないと思います。武尊選手も相当強くなっていると思いますし、どっちが勝つかやってみないと分からないと思います」と、やってみないと分からないレベルに自分はあると言い、「(武尊は)大一番が決まっているので、K-1を背負って勝って頂きたいと思います。その試合が終わった後で、挑戦する資格は現状僕が一番近いのかなと思っているので、年内にでもできればと思っています。帰ってまたすぐ練習を再開したいと思います」と、那須川天心戦が終わったら挑戦したいと語った。