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【K-1】“完全体”の安保瑠輝也まであと少し、年内に野杁正明との再戦を要求「俺に意見を言いたいなら拳でお願いしますよ」

2022/04/04 20:04
 2022年4月3日(日)東京・国立代々木競技場第一体育館で開催された『K-1 WORLD GP 2022 JAPAN ~K’FESTA.5~』の一夜明け会見が、4日(月)都内にて行われた。  第17試合のウェルター級3分3R延長1Rで、プライチュンポン・ソー.シーソムポン(タイ/GTジム)に1R2分17秒、KO勝ちした安保瑠輝也(CLUB es/team ALL-WIN)が会見に出席。前夜の試合を振り返った。 「しっかりとKOで倒すっていう有言実行が出来たことを凄いホッとしてます。で、昨日はちょっとリング上でかなり高揚してしまって、応援をありがとうございましたと言うことを忘れてました。今回もたくさんの方に応援していただきまして、ありがとうございました」  試合については「去年ぐらいからボクシングに力を入れてやってるんですけれど、ボクシングだけじゃなくて今回は元々お世話になっていたジムでムエタイの技術も取り入れて。パンチと蹴りのバランスを凄く良くしました。1Rの序盤にいつもだったらパンチで行っていたところを今回は蹴りで行って、それも無意識でやれていたので。そういった部分でも自分自身、しっかり進化出来てる部分がたくさんあったかなって思います」と、ムエタイの技術を取り入れていたという。  その理由は「元々僕が所属していたジムで蹴りの技術を(練習している)。元々自分はパンチにあまり自信がなくて、数年前はずっと蹴りで倒していたんです。二段蹴りとか三日月蹴りとか飛びヒザ蹴りとか。そういう飛び道具系が得意だったんですけれど、パンチでも倒せる選手になりたいと思って、パンチでも倒せるようになったんですけれど、そうしたら蹴りが出なくなってきてて。  バランスが大事だなと思って、パンチはパンチのプロフェッショナルのトレーナーがいますし、キックではキックのプロフェッショナルのトレーナーがいる。そこをバランス良く、交互にトレーニングしていったのが昨日の結果で良かったかなって。相手に効かせた後にパンチで追いかけるんじゃなくて、最初に飛びヒザ蹴りとか出していたので良かったと思いますね」  今後のことを聞かれると「ずっと言っているように野杁(正明)選手しか見てないので。僕の試合の後に、マイクで『勘違いすんじゃねえよ』っていう言葉がありましたけれど、勘違いしてしまうほど進化して完全体になりつつある俺に意見を言いたいなら、チャンピオンとして拳でお願いしますよ、と俺は思っているので」と、あくまでも打倒・野杁にこだわり、意見を言いたいなら拳で伝えてくれと言い放つ。 「(野杁は)日本人には興味ないって言ってますけれど、俺はウェルター級に上げてから6戦してて、5勝5KOなんですよね。その点含めて、他の日本人と一緒にすんじゃねえよっていう気持ちを俺自身が持っています。野杁選手もね、6月に対戦アピールされている相手もいると思いますし、僕は今すぐやらせろって言ってるわけじゃないので。しっかりKOで倒したので、挑戦権はあるんじゃないかなって思っているので年内どこかのタイミングでリベンジ出来ればなって思っています」と、年内に再戦したいとした。  前日の勝ちっぷりでも野杁を振り向かせられなかったが、今後どうやって振り向かせるかと聞かれると「振り向かなかったって言いますけれど、別に振り向けないポジションじゃないと思いますけれどね。(野杁が)判定で勝った選手を俺はKOで倒してるんでね。1Rで。それで振り向かないっていうのは、俺はある種、逃げてる部分もあるんじゃないかなって思いますよ。トーナメントで戦った後、バックステージで『また待ってるから』って俺は言って貰ってるので。それを有言実行して、結果を出してるので。こんな生意気な俺のこと、彼もムカついてるでしょう。だからそこは拳でお願いしますよ、と。俺はそう思っています」と主張する。 「倒せるパワー、一発の破壊力は今のチャンピオン(野杁)より僕の方があるので。ただ対圧、圧力、削り合いをした時にやっぱりチャンピオンの強さは別格なので。そういった部分を鍛えていかないとなっていう。僕自身の弱点であり、みんな分かってると思うんですけど、そういった部分のレベルを上げていければ“完全体の安保瑠輝也”になって、チャンピオンにも勝てると思っている。今年抜かせると思っています」と、“完全体”になって野杁に挑むとする。それはどんなイメージなのかと聞かれると「日本最高峰のキックボクサー、野杁正明を倒せるのが完全体じゃないですかね。それに近づきつつあると自分では思っていますね」とニヤリ。  また、前日の試合前にカラオケに行っていたとのことを聞かれ、「行きましたよ(笑)。昨日の控え室が赤コーナー、青コーナーに分かれていて、いつもはもっと広いんですけれど、密集してたというか。僕、12時ぐらいに会場入りして、試合の時間を聞いたら7時ぐらいだと聞いたので。ここで小さく閉じこもってるぐらいなら、リフレッシュがてらカラオケでも行った方がいいかなって。声を出すことってリラックス効果があると思ってるので、矢沢永吉さんが大好きなので、永ちゃんを7、8曲歌いました(笑)」と、なんと試合前にカラオケで歌ってリラックスしていたとのエピソードを明かした。  そして最後には「外国人選手は入ってこれるかこれないか問題あるじゃないですか。日本人には興味ない、っていう気持ちも分かるんですけれど、今、この世界の現状、日本に入って来づらいとかもあるので。ここは最後に、僕ぐらい対戦カードをK-1で盛り上げられる選手もいないと思うので。そういった面も含めて、もう一度、対戦をお願いしたいなっていう気持ちはあります」と、改めて野杁との再戦をアピールした。
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