K-1K-1
K-1
ニュース

【K-1】サッタリが最軽量でも無差別級を制することが出来た理由。今後はアーツのように「見ている人の心に自分の名前を刻みたい」

2022/04/04 15:04
 2022年4月3日(日)東京・国立代々木競技場第一体育館で開催された『K-1 WORLD GP 2022 JAPAN ~K’FESTA.5~』の一夜明け会見が、4日(月)都内にて行われた。 「K-1 WORLD GP 2022 K-1無差別級トーナメント」で優勝したムハマード・サッタリ(イラン/TEAM OTA)が出席。前夜の試合を振り返った。 「昨日は1日3試合のトーナメントでとてもタフな1日でした。戦った3選手とも全員いい選手で強い選手でしたが、いい結果に終わってウイニングローレル(王冠)を手にすることが出来て嬉しく思っています」  トーナメントでは1回戦でK-Jeeに1R1分28秒でKO勝ち、準決勝では優勝候補本命の京太郎に判定2-0で勝利、そして決勝では谷川聖哉を3R17秒でKO。それぞれの試合について次のように話した。 「3選手全て強い選手でした。K-Jee選手は元王者で強い選手でした。ただ、しっかり過去の試合を見て分析していたので彼がどういう戦い方をするかは把握していたので勝つことが出来ました。京太郎選手は元ボクシング王者でとても強い選手でしたが、終始自分がコントロール出来たと思っていますし、どんな勝ち方でもいいから必ず勝つとの気持ちで臨んでいました。谷川選手は試合前にしっかりプランを練って、チャンスが来るまでは自分が行き過ぎないようにしようと思っていて、それを実行できたと思っています」  8選手の中で最軽量(85.20kg)だったにも関わらず、無差別級で優勝できた要因は「自分自身はサイズ、パワー、スピードで優っているか劣っているかは関係ないと思っている。大事なのは頭を使って戦略を練っていくこと。今回はそのために厳しいトレーニングをして対戦相手をしっかり分析してきました。実際戦った相手は自分よりスピードやパワーがあった選手もいたかと思いますが、その相手の戦略を練ってきたことが今回の勝因だと思っています」と、“頭脳”で攻略したと答えた。  それでも対戦相手よりスピードとテクニック、もしかしたらパワーでも上回っていたのではないかと聞かれると「自分自身試合をしていて気分が良かったし、トーナメントのために本当にキツいトレーニングをしてきました。おそらく他のどの選手よりもキツいトレーニングをしたんじゃないかなと自分でも思っています。ほとんどの時間をジムで過ごしました。そのハードで厳しい努力は報われるとの気持ちで練習してきましたし、それが結果につながったと思っています」と、努力の賜物だとする。 「柔よく剛を制す」との言葉があるように、小さい選手が大きい選手を倒すことを痛快に思う文化が日本にはある。イランではどうかとの質問には「もちろん小さい選手が大きい選手を倒すことはファンが興奮するし楽しめるショーになる、エンターテインメントとしても好かれると思う。それはイランも同様だし、世界中どのファンも楽しんでいると思いますね。イランにも同じような言い回しがあります。自分自身を信じれば何事も出来る、自分自身を信じられなければ何もできない、と言います。気持ちを強く持つことが大事ですし、何のため、誰のために戦っているかということを自分の中に強く持つことが大事です」という。  K-1ヘビー級のレジェンドであるピーター・アーツからも優勝を祝福されたことには「もちろん最高の気分でした。レジェンドからウイニングローレルをもらえたことは次の試合に向けてのモチベーションにつながりますし、次は必ず今日よりも上のステップに上がるモチベーションにもなりました」と顔をほころばせた。  そのアーツのように、K-1の歴史に名を残すようなレジェンドにこれからなっていきたいか。サッタリは「もちろんです。そのためにみんな戦っているし、自分が戦うことによって見ている人の心に自分の名前を刻みたいとずっと思っています」ときっぱり。  今後については「自分自身ここまでやるべきことが出来て自分の階級の選手を全員倒してきました。現時点では6月の武尊vs天心戦のイベントに自分はトーナメントで優勝してKrushのベルトも持っているので、K-1の代表選手として出られる準備をしていきたい」と、6月19日に決まった東京ドーム大会に出たいと熱望。 「自分が来日した一番の理由はK-1のベルトを獲ることです。でも今は6月のイベントに気持ちを向けていきたいし、そこでファンが自分のパフォーマンスを見たいと思っていると思います。そのために最高の準備をしていきたい。もちろんベルトは欲しい。6月のイベント後にチャンスをくれるのなら、K-1のベルトは必ず獲りたいと思っています」  現在、K-1にはスーパー・ヘビー級(空位)、ヘビー級(王者はロエル・マナート)、クルーザー級(王者はシナ・カリミアン)と3つの重量級の階級があるが、どこを狙うかと聞かれると「自分はヘビー級で戦う選手ではないので、まずは自分の階級であるクルーザー級にフォーカスしたい。今回は無差別級のトーナメントに参加してトーナメント自体良かったし、誰と戦っても勝てる自信を持っていますが、まずはクルーザー級にフォーカスしたい」と、本来の自分の階級であるクルーザー級のタイトルを狙いたいと話した。
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.335
2024年11月22日発売
年末年始の主役たちを特集。UFC世界王座に挑む朝倉海、パントージャ独占インタビュー、大晦日・鈴木千裕vs.クレベル、井上直樹、久保優太。武尊、KANA。「武の世界」でプロハースカ、石井慧も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント