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【K-1】大和哲也「代々木では全部左フックでKO勝ち」12年前のトーナメント優勝から今回の王座奪取まで「全てがつながって今に活きている」

2022/04/03 23:04
【K-1】大和哲也「代々木では全部左フックでKO勝ち」12年前のトーナメント優勝から今回の王座奪取まで「全てがつながって今に活きている」

チャンピオンベルトを片手に質問に答える大和哲也

 2022年4月3日(日)東京・国立代々木競技場第一体育館で開催された『K-1 WORLD GP 2022 JAPAN ~K’FESTA.5~』の第19試合K-1 WORLD GPスーパー・ライト級タイトルマッチ3分3R延長1Rで、王者・山崎秀晃(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)を1Rわずか50秒、左フックでKO。王座を奪取した大和哲也(大和ジム)が試合後インタビューに答えた。


「本当に嬉しい。現実なんですけれど夢のような感覚があるんですけれど。嬉しいんですけれどここからスタートなんだなって気が引き締まる想いの方が強い感じがします。それと久しぶりに連絡が鳴りやまなくてK-1凄いなと思いますね」と、喜びを噛みしめた大和。

 対戦した山崎については「試合前は山崎選手が本当に怖くて。相手に対する恐怖心が自分を成長させてくれたと思うので、そういう恐怖心が自分のプラスのストレスに変わったかなと思うので、やる前から凄く強いのは分かっていましたし、向き合って強さも感じましたし、僕、タイ人とかいろいろな選手と試合をやっているんですけれど、スネが裂けるって初めての経験で。試合はたまたま一瞬で終わってしまったけれど、本当に強い選手だったなと思いますし、確実に過去最強の日本人選手だったなと思います」との感想。


 勝負を決めた左フックについては「フックは元々得意なんですけれど、本当に不思議なんですけれど勝手に出て勝手に倒れていくというか(笑)。狙ってもいないし自然と出て倒れているというか。今回もまさにそうで全く狙ってもいなくて流れで出た感じなんですけれど、そういう自然に出るというものが練習の賜物というか普段からやっていることが出たのだと思います。僕の左フックをみんな警戒してくると思うんですけれど。この代々木で全部左フックでKO勝ちですね、(2010年の)トーナメントと今回も。不思議だけれどなんか当たるんですね」と、長年練習した来たことが自然と出たという。

 2010年にK-1 WORLD MAXの-65kgトーナメントで優勝したのと同じ代々木第一体育館で王座を奪取したことには、「ゲンのいい会場と言うか。それこそ12年前なので、代々木第一ってどんなところだったかなと思いながら今日を迎えましたけれど、バックステージに入って歩いていると“ここ歩いたな”って思い出して。またこのK-1のリングで同じ会場で、そしてこのK’FESTAという凄く大きな祭典でベルトに挑戦できるのは感慨深い気持ちが強かったですし、幸せですね」と感慨深そうだった。


 不安はなかったかと聞かれると、「僕、今プロ17年目でベルトが9本目なんですよ。世界ベルトは3本目なんですけれど、重みが本当に違うなって思うんですけれど。数年ぶりというかもしかしたら初めてかもしれないんですが、試合に向けて練習しているんだけれど自分が日に日にステップアップ・レベルアップしているのを凄く感じたので、強くなるのが凄く楽しいという昔の感覚を思い出すことが出来て。だから今回は凄く落ち着いていて。

 それはなぜかと言うとやるべきことをやってきたので、自分がやるべきことをやれば自ずと結果はついてくると思ったので、ベルトが欲しいけれどベルトがあるなしに惑わされずに山崎選手に集中して勝つことを年頭に置いてやってきて。それがしっかりハマったのかなって思うので、不安は正直感情的なものはあったんですけれど、でも絶対に勝つための練習をしてきたから出し切れば絶対に勝てるはずだって。そういう意味で言うと、僕の座右の銘の人生全て必然じゃないけれど、どっちに転ぼうが自分はその必然を受け入れようと。変に落ち着いていましたね。斬り合いに行くお侍さんじゃないけれど、どっちに転ぼうがいいよって感覚は自信からそういう気持ちはありましたね」と、落ち着いていたと話した。


 これからどういう王者になっていきたいか。その質問には「K-1王者として、K-1を体現する者としてKOをたくさんしていきたいですし、僕のスタイルってKOを狙ってなくて自然と相手が倒れているKOだと思うので、そういった自分の良さも改めて感じましたし、もっともっと短所をカバーしながら長所を伸ばしながら自分の色をしっかり出していきたいなって思います。試合前は12年前にK-1で人生を変えてもらいました、今回は自分がK-1で人生変えますと言ったけれど、試合を終えてみると結果、またK-1に人生変えてもらったなと思ってしまうくらいK-1は僕の夢の舞台だし今も変わらないので、今日先ほどの瞬間からK-1王者として胸を張って日々精進していきたいと思います」と、これからも精進していきたいとする。


 また、入場曲の最初に12年前と同じ『宇宙戦艦ヤマト』の主題歌(リミックス版)を使ったのは「想いしかないです。ポスターに『聖地がつなぐ過去と未来』ってあったじゃないですか。それを思った時に、多分、若いファンは宇宙戦艦ヤマトすら知らないと思うんですけれど、僕を昔から知っている方々は知っていると思うので宇宙戦艦ヤマトで入場して。でも過去からつないで今に至るけれど、今を生きて未来をつかむという意味で宇宙戦艦ヤマトと僕の大和唄をかけ合わせて作った入場曲で。入場シーンも全て想像していた通りで、ベルト巻くまでも全部想像してきた通りなんです。でも本当に獲ってみるとこれ現実なのかなって感覚でしたね」と、未来と過去の融合のような想いがあったという。

 そして「自分は格闘技の神様に、もっと言えばK-1の神様に活かされているなと思いますし。本当に僕は中3の時にテレビでK-1の魔裟斗さんを見て自分もこの舞台に上がりたいと家から通えるキックボクシングジムに通い出して。今までつながってきて勝ったり負けたりもしてきたし、新生K-1でも歯がゆい思いをしてきましたけれど、全てがつながって今に活きているので。どこかのピースがひとつでもずれていれば今のこのタイミングはないと思うので全て必然だと思うし、そう思うと過去の悔しい事や苦しい事とか全部に対しても、今の自分をそういう経験が形成しているので感謝しかない。人生全て必然、全てに感謝だと改めてこの結果になったことで感じますし、本当にこれからだなって気が引き締まる想いで今います」と、全ては必然だと語った。

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