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2022年4月2日(土)13時から国立代々木競技場 第一体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2022 JAPAN~K'FESTA.5~」に向け、2日、前日計量と記者会見が行われた。
第15試合は、江川優生vs大岩龍矢のK-1スーパー・フェザー級スーパーファイト。両者とも、しっかりと計量を1回でクリアしての会見出席だ。江川はこれが階級を上げての初戦となる。しかも、K-1フェザー級王者だった1年前の「K'FESTA.4 Day.1」東京ガーデンシアター大会で、椿原龍矢に敗れて王座陥落して以来の復帰戦だ。
「計量もバッチリクリアして準備は整ったんで明日は殴り合いましょう」と、殴り合いをする気満々の江川。1年ぶりの試合にも「今回も試合に向けていい追い込みが出来たので、特に1年ぶりとか気にせずにいいパフォーマンスが出来ると思います」と、特に気負っている様子はない。
また、階級転向にも「自分のフィジカル的にもこの階級でやっていけると思うんで、自分で自分の試合が楽しみですね」と手応えを感じているようで、大岩に向かって改めて「自分の良さは打ち合う姿だったり、熱い戦いだと思うんで、大岩選手だからこそ出来ると思うんで熱い試合をしたいと思います」と、激しい打ち合いを挑むことを宣言していた。
対する大岩もK-1のリングで試合をするのは久しぶり。江川とは昨年7月のK-1福岡大会で試合が組まれていたが流れてしまったため、その大会ではマキ・ドゥワンソンポンとのエキシビションマッチを行なっていた。そのため正式なK-1での試合は2020年11月のK-1福岡大会以来だ。その間にBigbangライト級王者になるなど、悲願のベルトも手に入れたりと成長を見せている。
本人もパワーアップに自信を持っているようで、「下から上がってくる選手なんで60kgの階級はそんな甘くないぞというところですね」と、階級を上げてくる江川にスーパー・フェザー級の厳しさを見せつけるつもり。江川が椿原に2連敗している事実を上げて、「江川選手は本当に“龍矢”に弱いんで、明日は龍矢3連敗をつけさせたいなと思います」と挑発的な言葉も飛び出した。
殴り合いを希望している江川に対して、「まあ江川選手も殴り合いを得意としているので、明日は本当にバチバチな試合になると思ってるし、真っ向勝負で戦いたいなって感じですね」と、応じる構えを見せていた。
第16試合に組まれたのは村越優汰vs朝久裕貴のK-1スーパー・フェザー級スーパーファイトだ。村越は計量で60.25kgと250gオーバーしてしまったが、再計量で無事にクリア。しっかり会見にも出席した。
判定勝ちの多い村越だが、それを逆手に取ってカード発表記者会見時から判定による完封勝ちを宣言。本来KO勝利した選手にしか渡されない試合後のマイクも、“完封勝ち”を条件に中村拓己K-1プロデューサーに要求するなど、今回の試合に向けては自信を見せている。試合を明日に控えたこの会見でも、「自信しかないですね。その試合をするためにしっかり作り上げてきたので、明日はしっかり完封します」と重ねて完封宣言。
そして、会見の最後にマイクを持つと、中村プロデューサーに「中村さんに自分が完封したらマイク渡してほしいって言ってたんですけど、マイクを渡してもらえるのか聞きたいです」と改めて直訴した。中村プロデューサーも「本当に芸術的な判定勝ち、この戦いぶりだったらマイク渡してもいいという試合を見せてくれるなら考えようかなと思う」と、試合を見て判断すると回答したが、「KOを目指すのがK-1ファイター」と釘を刺すことも忘れなかった。
だが、村越はよほど相手に何もさせない芸術的な完封勝ちに自信があるのか、「明日マイクで喋ると思うんで、皆さん、楽しみにしていてください」と確定事項であるかのように宣言したのだった。
一方の朝久は、村越と全く逆の思想の持ち主。会見時から村越の判定狙いの姿勢を批判していたが、自身は「明日は思いっきり暴れます」と、完封勝ちからのマイクアピールを狙う村越の野望を打ち砕きに行く。
村越の計量オーバーに関しても、「とりあえずクリアしてくれたので、明日は思いっきり戦うだけですね。特に思うことは何もないです」と寛容なところを見せていたが、試合ではその寛容さを見せるつもりはない。会見の時にもKO勝利を宣言していたが、「確実にKO出来る力は自分自身にあると思ってますし、いろんな技がある中で、どれか一つが当たった瞬間に試合が終わるんじゃないかなと思っているんで、自然体で戦えば試合は終わると思います」と、こちらも自信たっぷりに言い放っていた。
江川優生「全然自分のフィジカル的にもこの階級でやっていける」
「計量もバッチリクリアして準備は整ったんで明日は殴り合いましょう。(久々の試合を控えた心境は?)特に変わらず、今回も試合に向けていい追い込みが出来たので、特に1年ぶりとか気にせずにいいパフォーマンスが出来ると思います。(新しい階級での戦いへの手応えは?)全然自分のフィジカル的にもこの階級でやっていけると思うんで、自分で自分の試合が楽しみですね。
(どんな自分を見せたい?)前回の階級でもそうですけど、自分の良さは打ち合う姿だったり、熱い戦いだと思うんで、大岩選手だからこそ出来ると思うんで熱い試合をしたいと思います」
大岩龍矢「スーパー・フェザー級はそんな甘くないぞと」
「江川選手が出てきた時、めちゃくちゃ真っ黒で、ちょっとカッコいいなって思ったんですけど、江川選手は“龍矢”に弱いんで、明日は龍矢に3連敗をつけさせたいなと思います。(久々のK-1で元チャンピオンの江川が相手。どう成長したところを見せたい?)パワーだったり全てです。江川選手は下の階級から上がってくる選手なんでスーパー・フェザー級はそんな甘くないぞというところですね。殴り合い。まあ江川選手も殴り合いを得意としているので、明日は本当にバチバチな試合になると思ってるし、真っ向勝負で戦いたいなって感じですね。なのでパワーです」
村越優汰「自分が完封したらマイク渡してほしい」
「まず計量でちょっとオーバーしてしまって、再計量でクリアしたんですけど、それはなんとか最低限クリアすることが出来たんで、後はしっかり回復して、明日に向けてリカバリーします。(試合前から完封宣言が続いているが、改めて完封する自信は?)自信しかないですね。その試合をするためにしっかり作り上げてきたので、明日はしっかり完封します。(最後にマイクを持って)中村さんに自分が完封したらマイク渡してほしいって言ってたんですけど、マイクを渡してもらえるのか聞きたいです。
(中村Pが『基本的にはKO勝ちした選手に渡すものだが、そこまでコメントされるんだったら、本当に芸術的な判定勝ち、この戦いぶりだったらマイク渡してもいいという試合を見せてくれるなら考えようかなと思います』と答えると)なんで、明日マイクで喋ると思うんで、皆さん、楽しみにしていてください」
朝久裕貴「どれか一つが当たった瞬間に試合が終わる」
「(最初に中国語で挨拶をしてから日本語に戻して)いよいよ明日が来たかと思います。明日は思いっきり暴れます。(村越が再計量になったことをどう思った?)1回目の計量でクリアするのが一番いいと思うんですけど、やっぱり自分の家にある体重計との誤差とかもあると思うんで、とりあえずクリアしてくれたので、明日は思いっきり戦うだけですね。特に思うことは何もないです。
(村越の完封宣言を聞いて、自分はどんな試合で勝ちたい?)やっぱり発表会見の時にKOするって言ったんで、確実にKO出来る力は自分自身にあると思ってますし、1発を狙っているというわけではないんですけど、いろんな技がある中で、どれか一つが当たった瞬間に試合が終わるんじゃないかなと思っているんで、自然体で戦えば試合は終わると思います」