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【K-1】K-Jeeが“呼吸”で「最高の状態で挑むことが出来る」無差別級トーナメントで「重量級のブームが始まります」

2022/03/28 22:03
【K-1】K-Jeeが“呼吸”で「最高の状態で挑むことが出来る」無差別級トーナメントで「重量級のブームが始まります」

独自の呼吸法で「すぐ怪我がなくなった」というK-Jee(C)K-1

 2022年4月3日(日)東京・国立代々木競技場第一体育館『K-1 WORLD GP 2022 JAPAN~K'FESTA.5』にて行われる「無差別級トーナメント」。

 トーナメント1回戦で第2代Krushクルーザー級王者ムハマード・サッタリ(イラン/TEAM OTA/ICF)と対戦する第2代K-1 WORLD GPクルーザー級王者K-Jee(K-1ジム福岡チームBiginning)が公開練習を行った。

 この日K-Jeeが公開練習を行なったのは毎日自身がトレーニングを積んでいるシーサイドももち海浜公園だ。「毎朝この公園で走ってますし、鉄棒があるんですけど、よく遊んでますね。鉄棒はトレーニングになるんですよ。瞬発力もつきますし、懸垂とかですね。よくやってます。自然でトレーニングすることが多いですね」とK-Jee。


 公開練習としてK-Jeeは公園内をランニングしてシャドーボクシング。仕上げには独自の呼吸法も披露した。この呼吸法がK-Jeeのコンディションを万全に保っている秘密だという。「ずっと怪我で悩んでましたけど、この呼吸法と出会ってすぐ怪我がなくなったんですよ。体の中に整体を作るっていうイメージです。体が自分で治すシステムを作ってくれるんです。それが僕のやった呼吸法ですね」と明かし「この呼吸法のおかげで1日3試合、最高の状態で挑むことが出来ます」と自信たっぷりに語った。

 2019年にはKrushクルーザー級王者、翌2020年にはK-1クルーザー級王者にもなり、名実共にK-1の重量級戦線のエースの座を担っているK-Jee。今回の無差別級トーナメントに関しては、「やりたかったんですよ。今、コロナで外国人選手が来られなくて、クルーザー級の選手もほぼほぼ試合しているし、だったら今いる選手で一番強い奴を決めたいなと思ってたんで、願ってたものがオファーをいただけたなと思っています」と願ったり叶ったりだった。

 一回戦の相手は現Krushクルーザー級王者のマハムード・サッタリとなった。サッタリは2020年からK-1 JAPAN GROUPに参戦し、日本人相手に5戦5勝5KOと圧倒的な戦績を残している。その実力に関してはK-Jeeも、「凄いパワーと瞬発力がありますね。ポテンシャルの高い選手ですね」と評価。しかし、「武器が強い選手って同じぐらい穴があるんですよ。そういうところに気づけてない選手が多いんですよね。私は彼らの強みを弱みと思っているんで、そこを攻めていきます。ちょっと頭を使えるようになれば、サッタリを倒せる選手も出てくると思います」と全く臆するところがない。


 また、準決勝でやりたい相手に関しては京太郎の名前を上げた。京太郎は旧体制のK-1でヘビー級王者になった実力者でネームバリューもあるが、「京太郎選手は結局居場所がなくなって帰ってきただけだし、強いってリスペクトしているわけじゃないです。どんなもんか試したいっていう意味で戦ってみたいだけです」と、現在のK-1重量級戦線のエースとしてのプライドをにじませる。

 同じくネームバリューのある石井慧に関しても、「石井選手はまだ知らないキックボクシングがいっぱいあると思うんですよ。まだ(K-1で試合したのは)2人ですよね? 石井選手に関しては名前があるから使ってるだけじゃないかって思ってます」とバッサリと切り捨てた。

 決勝でやりたい相手として谷川聖哉を指名した。谷川とは昨年12月のK-1エディオンアリーナ大阪大会で対戦する予定だったが、K-Jeeが負傷欠場となり流れた経緯がある。「1回組まれたものを裏切っちゃってるんで、そこの責任を取りたいと思って、谷川と出来たらいいかなと思っています」とその理由を語っていた。もちろん誰が相手でも勝利し、優勝するのは自分。「このトーナメントは国内のトーナメントで、獲らなきゃいけないトーナメントだと思っているんですよ」と、トーナメント制覇は最低限達成すべきことと考えているようだ。


 現在のK-1は軽量級が中心だが、重量級を引っ張ってきたK-Jeeにとって、この無差別級トーナメントはそれを一気に覆すチャンスと捉えている。「徐々に日本人の重量級も増えてきたし、人口が増えると自然と盛り上がると思うんですよ。このトーナメントをきっかけにもっと重量級の面白さをみんなに気づいてもらえると思うし、K-1でも重量級が中心になっていくと思います」とK-Jee。

「K'FESTA」というK-1の年間最大のビッグマッチで無差別級トーナメントが組まれた意味も「K-1に(重量級の)責任を任せたぞって言われたようなもんだと思っています」と感じている。「重量級がK-1の原点で、またあの盛り上がりが今から始まるんじゃないかと。あの盛り上がりをこれから俺らが作っていこうと。また、作っていけと言われたような感じがしました」と、トーナメントを成功させなければいけないという責任感もあるようだ。

「人間の、選手の本気の姿を見ている人に届けたいです。人の本気っていうのは人を魅了する力があると思うんで、そういったところをK-1ファンのみんなに見ていただけたら嬉しいです」と、今回のトーナメントで見せたいのは人間が本気になった時の姿。「今年は重量級のブームが始まります。重量級の魅力を楽しんでください」と、本気の姿で重量級をK-1のメインストリームに押し上げることを誓っていた。

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