2022年4月24日(日)東京・後楽園ホール『RISE 157』の主要対戦カードが発表された。
寺山日葵が引退のため返上したRISE QUEENミニフライ級王座を、4選手がトーナメントで争うことが決定。同級1位・宮﨑若菜(TRY HARD GYM)vs同級3位AKARI(TARGET)、同級2位erika(=名前の後にハートマーク/SHINE沖縄)vs同級4位・大倉萌(大道塾吉祥寺支部)の準決勝2試合が今大会で行われる。
宮﨑は空手をバックボーンに持ち、アマチュアキックでは2019年KAMINARIMON全日本女子トーナメント-52kg級優勝。RISE QUEENアトム級王者・宮崎小雪の姉。2019年10月にRISEでプロデビューし、武内紗耶香、大塚愛莉、坂本優、大倉に勝利もAKARIには2度敗れている。前戦は今年2月にタイトル挑戦目前だったerikaを破った。戦績は6勝(1KO)2敗。
(写真)2021年3月に2度目の対戦をしているAKARIと宮崎 AKARIはジュニア時代から第2代RISE QUEENなど5冠王の神村エリカに憧れ、教えを乞い神村の遺伝子を継ぐ女子高生ファイターで、2019年9月大会にてプロデビューを飾り、2021年3月の「ミニフライ級NEXT QUEENトーナメント 2021」で宮﨑若菜、大倉萌を破って優勝。初代RISE QUEENミニフライ級王者・寺山日葵に挑戦したが、判定3-0(49-48×3)で敗れた。前戦は2021年12月、erikaに延長戦の末に判定負け。戦績を8勝(1KO)2敗とした。キャッチフレーズは“美脚炸裂シンデレラ”。
前述のように、両者は2019年11月と2021年3月に2度対戦。いずれもAKARIが勝利しているが、宿命のライバルとして3度目の対戦を迎えることになった。
erikaは沖縄在住の選手で、ぱんちゃん璃奈とは練習仲間でもある。2020年8月のREBELSに参戦し、平岡琴から番狂わせの勝利をもぎ取ると10月の「RISE GIRLS POWER QUEEN of QUEENS 2020」に参戦。1回戦で寺山日葵を相手に猛攻を見せ、延長戦で敗れるも寺山を苦しめた。2021年2月には百花からNJKFミネルヴァ・アトム級王座を奪取。12月にAKARIから勝利を収め、王座挑戦が内定していたが、2月に宮﨑に敗れて一歩後退した。戦績は8勝2敗。3人の子供を持つシングルマザーであり、キャッチフレーズは“3児のヒロイン”。
大倉は10歳の頃から大道塾・空道を学び、2017年には『北斗旗全日本空道体力別選手権大会』の女子215(身体指数=身長+体重)以下クラスで優勝。2020年1月のBOUTでプロデビュー。同年10月に開催された『QUEEN of QUEENS』にプロ2戦目で抜擢され、百花と接戦を演じポテンシャルの高さを見せつけている。2021年3月はミニフライ級(-49kg)NEXT QUEENトーナメントで準優勝。AKARI、宮﨑に連敗を喫したが今年2月にエミNFCに勝利して再起。戦績を3勝(1KO)3敗とした。また、早稲田大法学部卒、超有名金融会社勤務の文武両道ファイターでもある。
寺山日葵が絶対女王として君臨してきたRISE QUEENミニフライ級で、新たな女王として継ぐ者は誰か。
また、同じくミニフライ級で同級6位ERIKO(ファイティングラボ高田馬場)vs音波(AACC)も決定。
ERIKOは、普段は派遣OLで、ダイエット目的で3年前からキックボクシングを始めた。2019年9月の『RISE』でプロデビュー。同じくプロデビュー戦のAKARIに判定3-0で敗れたものの激しいファイトを展開。その後は山岸愛子に初回TKO勝ち、アリスとオンドラムに判定勝ち、山上都乃をヒザ蹴りでKOと4連勝を飾ったが、2021年2月に真美に敗れて連勝はストップ。4月には紗彩に勝利するも6月のシュートボクシングではMISAKIに敗れた。8月のKNOCK OUTでは、3月12日にぱんちゃん璃奈と初代KNOCK OUT-BLACK女子ミニマム級王座を争った喜多村美紀から勝利を収めている。6勝(2KO)4敗の戦績を持つアグレッシブスタイルの女子。
対する音波はRISE初参戦となるMMAファイター。高校生でプロデビューし、川村虹花とKAIに判定勝ちも、さくらと中村未来に判定負け。2020年12月に坂本美香に判定勝ちしたが、2021年6月に竹林愛留、10月には須田萌里に判定負け。2021年12月にはキックボクシングルールに挑戦し、女子キックボクサーの山口遥花と引き分けている。かつて川村虹花からダウンを奪ったハイキックを武器に、立ち技のRISEに殴り込みをかける。
フライ級(-52kg)3分3R延長1Rで、エミNFC(ナゴヤファイトクラブ)vs同級6位・山本知美(FAITH)の一戦も決定した。