Bellatorバンタム級ワールドGPに出場予定だったジェームス・ギャラハー(アイルランド・11勝2敗)が負傷欠場すると海外複数メディアが報じた。
『Sports Illustrated』によると「最近受けた手術の後、トレーニング再開の許可が下りていない』とのこと。ギャラハーは同誌に、「このトーナメントの展開を傍観することになり、ガッカリしている。私は今年の後半に復帰する準備ができて、誰かが怪我をした場合、補欠として出場したい」と語っている。
同GPでは、現Bellator世界バンタム級王者セルジオ・ペティス(米国・22勝5敗)も負傷欠場が発表されており、2人目の欠場となる。
2022年4月23日(日本時間24日)の『Bellator 279』(米国ハワイ・ホノルル・ニール・S・ブレイズデル・センター)で開幕予定の同GPでは、5位の堀口恭司(日本・29勝4敗)と同級2位のパッチー・ミックス(米国・15勝1敗)によるGP1回戦、さらに元Bellator世界バンタム級王者のフアン・アーチュレッタ(米国・25勝3敗)と、同級3位のラフェオン・スタッツ(米国・17勝1敗)のGP1回戦兼バンタム級暫定王座決定戦が予定されている。
ギャラハーは、トーナメント開幕戦の組み合わせが決まっていなかったが、マゴメド・マゴメドフ(ロシア)と対戦する可能性が高いと海外で報じられていた。
トーナメント開幕が近づくなか、2枠が空いているバンタム級ワールドGP。
堀口恭司vs.パッチー・ミックス、フアン・アーチュレッタvs.ラフェオン・スタッツ、そして、対戦相手が決まっていない4位のマゴメド・マゴメドフ、6位のレアンドロ・イーゴの6選手のほかに、2名は誰になるか。
ギャラハーとペティスが抜けるGPの追加選手は未定だが、ハワイ大会でジョシュ・ヒル(カナダ・21勝4敗)とエンリケ・バルゾラ(ペルー・17勝5敗2分)の補欠戦的な試合が予定されているため、そのどちらかがGPに参戦する可能性もある。
ギャラハーは戦績ではほか選手に劣るものの、アイルランドで絶大な人気を誇るため、「欧州枠」の参戦選手が抜けることは、「ワールドGP」を標榜するBellatorにとって厳しい事態だ。補欠戦も含む追加参戦選手は、どの地域から選ばれるか。
榊原信行RIZIN CEOは、23日の『RIZIN.35』(4月17日)の会見後の本誌の取材に、ペティス欠場と日本人選手の参戦について、「それも情報をもらっているので、この後スコット(コーカーBellator代表)と話をして、(日本人選手の参戦も)“ひょっとしたらひょっとするかも”しれない。Bellatorバンタム級GPとしては、ペティスを中心に組み立てるはずだったのが、長期離脱になる怪我ということなので、その先でもGPに出て来ることもないと思いますから、誰か代替選手を決める中で日本人選手──扇久保(博正)とかね、難しいかもしれませんが、スコットと話をしようと思います」と語っている。
RIZINファイターでは、GP優勝の扇久保博正、準優勝の朝倉海、ベスト4の井上直樹らが海外勢との対戦を望んでいるが、国内大会が増加するなか、主要選手のBellatorスクランブル参戦はあるか。