キックボクシング
インタビュー

【RIZIN】梅野源治、皇治のバッティング対策するも「本来なら意識する必要もないし、無駄なことをやらされている」

2022/03/18 22:03
 2022年3月20日(日)丸善インテックアリーナ大阪(大阪市中央体育館)『RIZIN.34」に出場する全選手の個別インタビューが、18日(金)にオンラインで行われた。  第15試合のRIZINキックボクシングルール61.0kg契約3分3Rで皇治(TEAM ONE)と対戦する梅野源治(PHOENIX)がインタビューに答えた。 「前回、皇治選手とやってから1年経ってないけれど、いつ戦えるのかなって楽しみにしていました。そんな時間だったのであと2日後にようやくどっちが強かったのかって答えが出せる日が来る。だから早く試合がしたいなって思います」と、2021年6月27日、同じ丸善インテックアリーナ大阪にて開催された『RIZIN.29』の「RIZIN KICKワンナイトトーナメント」1回戦で、1R開始からわずか43秒、皇治のバッティングにより梅野が鼻を2カ所骨折してドクターストップとなり両者とも不完全燃焼のノーコンテストとなった試合の決着が付けられることを楽しみにしていたという。 「体調はばっちりですね」と言い、「今回、出稽古は一切なしでした」とのこと。それは「今回は試合が決まったのが急だったので、周りの方たちに話をする時間もなく自分のジムで調整しました」との理由から。  改めて皇治の印象を聞かれると「あまり器用なタイプではなくて突っ込んでくる、パンチを振り回してきて蹴りまでつなげる。オールラウンダーだけれど突出したものはない。たくさんの応援で力を借りて、それを背中に乗せて戦うファイターなので、その気持ちの面で押されないようにしたい」と評する。  試合展開に関しては「彼は何も出来ないんじゃないかな。今回はかなりバッティング対策もしましたし、彼は突っ込んでくるしか僕に勝つ手段がひとつもないので、1Rから突っ込んでくると思います。僕は最初の20~30秒間で相手の動きをチェックして、あとはどう来るか分かるので、それを体感して1分過ぎから3Rにかけてどう料理していこうかなと。そういうのをファンの方に見てもらえればいいかな」と、じっくり皇治を料理していく様を見せたいとした。  短い時間ではあったが、皇治の力量を読むことは出来たか。梅野は「40数秒では彼がやってきたものを全て読むことは難しかったですが、これに懸けてきた想いは伝わる部分が凄いありました。1Rが始まった瞬間に今までにないくらい突っ込んできましたからね」と、皇治のやる気を感じたというが、技術力に関しては「普通じゃないですか。一流選手ではあると思うけれど、超一流ではない」と答えた。  皇治と言えば打たれ強さ。それについては「打たれ強さは大事ですが、打たれ強くてももらってしまうのはダメじゃないですか。打たれたらポイント負けするのだから。いかに打たれずに打つのかが格闘技です」と、打たれ強くても負けたら意味がないとした。  今回どのようなスタイルで行くのかとの問いには「キックボクシングもPURGE TOKYOでいろいろ教わっていましたし、ボクシングもたくさん教わったので、今回ミックスさせてキックボクシングのいいところとムエタイのいいところを融合させたい」と、新たなスタイルで行く。  また、バッティング対策をしてきたということで「構えも変えましたし、打ち合っている中、蹴っていく中、相手がどう動くか。以前の皇治選手の試合を見直して、トレーナーも僕も意識してミット、サンドバッグ、スパーリングで頭に入れてやってきました」と、バッティングが来ることを意識して練習して来たのだという。 「前回よりは確実に起こりづらいと思います。彼が僕と見合ったら確実に勝てないので…僕とやる選手は日本人なら、どの選手も突っ込んでくるしか勝つ方法がないし、背も低いとより突っ込んで来ざるを得ない。そこを僕はどう戦うか。これを楽しみにして欲しい」と、戦い方を見てくれと予告。  しかし、最初からバッティングを警戒して戦うとなると試合に影響があるのでは、と聞かれた梅野は「すると思う」と即答した。 「でも前回1R数秒で終わっているので意識せざるを得ない。本来なら意識する必要もないし、そんな対策もしなくていいものです。無駄なことをやらされているんですよね。それは本来スポーツである以上は、やった方にはイエローなりレッドカードを出すべきだし、やられ損になるのが一番よくない。そこは変えていかないとスポーツではなくなってしまう」と、やや怒りを感じさせる口調で答えた。  勝つことと観客を沸かせる試合をすること、どちらを重要視するかとの問いには「もちろん勝つこと」とキッパリ。「もちろん倒すのがベストですが、倒せない時に無理に倒しに行かなくても勝てばいい。勝ちに行ってその中でいかに面白い試合を出来るか。勝つのは最低条件です」と、勝つことが第一でその中で盛り上げられれば、とした。  また、記者会見での皇治のひょっとこ面などのおふざけについては「印象的に、僕に言えないんだと思う。今までの彼の煽りVTRよりも言ってない方だと思います。僕には言えないんじゃないですか。単純にやってきたことを認めているんじゃないかな。尊敬しているところがあるんじゃないですか。だから必要以上には言えないのがあるのでは」と、皇治がリスペクトの気持ちを持っているのではと推測していた。
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