MMA
インタビュー

【RIZIN】ストラッサー起一「肩固めに入ったら100%極められる」「Bellator対抗戦で戦いたいのは…」「シバターは失礼」「平本選手は日本のフェザー級を代表する選手になる」=3月20日(日)大阪

2022/03/18 21:03
 2022年3月20日(日)丸善インテックアリーナ大阪(大阪市中央体育館)で開催される「湘南美容クリニックpresents RIZIN.34」に向け、出場全選手がメディアインタビューに臨んだ。  第13試合のウェルター級(77.0kg)では、ストラッサー起一(総合格闘技道場コブラ会)と阿部大治(フリー)が対戦する。  元HEAT王者のストラッサーは、UFCで3勝2敗からRIZINに参戦。北岡悟、住村竜市朗から勝利を収め、その後はBellatorでレスリングの強豪エド・ルース、連勝中のジェイソン・ジャクソンに敗れたが、2021年11月に川中孝浩(BRAVE)を1R 肩固めに極めて一本勝ち。国内トップの実力を示している。  対する阿部は、柔道インターハイ90kg級で優勝後はキックボクシングでプロデビューし、2014年8月に初代J-NETWORKライトヘビー級王座に就いた。10勝4敗の戦績を残すとMMAに転向し、2017年7月にはPANCRASE史上最速4戦目でウェルター級王座に就いた。同年9月にUFCデビューを果たして勝利するも、その後は連敗。2018年10月から参戦したONEでも結果は残せず、2020年8月からDEEPに参戦すると、3連勝してDEEPウェルター級暫定王者となった。しかし、2021年10月にライト級でRIZINに参戦。アキラを相手に2R、ノースサウスチョークで一本負けを喫している  大阪での決戦に向け、ストラッサーは「UFC、ONEで実績を積んできている阿部選手は、僕の実力を測るのに、見てもらうのにいい機会」と自信をのぞかせ、あらためて年末のシバター×久保優太の八百長騒動、さらに練習仲間の平本蓮についても語った。 阿部選手の打撃と僕の組み技の戦い、と言われているけど── ──地元、大阪での3月20日(日)の試合まであと2日となりました。 「大阪出身で10年ぶりの大阪での試合で、しっかりウェルター級という大きな階級で、一番盛り上がる試合をしたいと思っています。ずっとUFC、Bellatorと海外でやってきたので、大阪で最後はPANCRASE(2011年11月)でしたね」 ──計量に向け、コンディションはいかがでしたか。 「前回よりコンディションがいいことをひしひしと感じていますね。前回が2年ぶりの試合だったということで、今回、試合間隔が空いていないので、調子がいいかと思います。  それと、妻がグルテンフリーにして、そこから体調がすごくよくなっていて、精神的にもすごく良くなったと聞いたので、もともとパン好きな僕としては、パンを止めればグルテンフリーが成立するということで、コメ粉パンホームベーカリーを購入して3週間、減量にもいい影響がめちゃめちゃあります。過去一番いいです。今日もちゃんと朝食を食べて来たので」 ──今回の阿部大治選手との試合に向けた練習環境は? 「練習のメインは東京のGEN(スポーツパレス)で、ヘビー級、ミドル級、ウェルター級の選手が集まったなかでのスパーリングで、そこがメインになっています。大阪ではコブラ会で打ち込みや確認作業をしています。月の半分は大阪で、もう半分は東京で部屋も借りてやっています。それはもう勝つための自分への投資なので」 ──今回の試合はリングとなりますが,、影響は? 「コブラ会がリングの形状なので、そこで練習しているので苦手ということはないです。ケージの方がストップ無しで続くので違いはありますけど、リングでもケージを同じように出来ている自信はあります」 ──阿部選手の印象をお聞かせください。 「柔道出身でキックボクシングの試合にも出ていて、トータル的に出来る選手かなと思います。基本的には打撃の選手という認識があって、世間的には、阿部選手の打撃と僕の組み技の戦い、という構図で見てもらっていると思いますけど、そういうなかでどう戦うのかを見てもらいたいですし、UFC、ONEで実績を積んできている阿部選手なので、僕の実力を測るのに、見てもらうのにいい機会だと思っています」 ──必ずしもその構図ばかりではないと。 「僕は打撃にも自信を持っていて、2018年からボクシングコーチと出会って、打撃のスキルが上がり、ここ1年でさらに上がってきています。僕は組み技の選手と思われているかもしれませんけど、自身では同時に打撃の選手でもあると思っているので、打撃でも全然勝負できますし、皆さんに僕の打撃のスピード感を見てもらいたいなと思っています。そして、総合格闘技なので、プロフェッショナルなMMAを見せたいと思っているので、そのへんも注目していただけたらと思います」 ──では阿部選手の組み、に関してはどう感じていますか。 「組み技に関しては、柔道出身ということで、瞬発的な組み技が得意なのかなという印象を持っています。組み力もウェルター級になれば、確実に戻ってくると思います。僕も強い相手と戦いたいとしか思ってないので、最高の阿部選手を出してもらいたいと思っています」 ──前戦では肩固めで一本勝ちでした。今回は……。 「いろんなパターンがあるんですけど、今回、寝技でも新技を仕入れてきているので、それも出せたらいいかなと思いますし、肩固めに入ったら100%極める自信を持っています」 [nextpage] 平本選手は確実に上に上がってくる ──いまRIZINとBellatorとの対抗戦の話も出ています。今回の勝利で再挑戦したいという思いもありますか。 「もちろんチャンスがあれば、海外の強豪選手と戦いたいです。いま対抗戦が行われるか・行われないか、というような情報もうっすらとは流れてきているので、もしそれがほんとうにあるのであれば、RIZINの代表としてBellatorの強い外国人選手と戦いたいという気持ちはもちろん持っています」 ──Bellatorのウェルター級戦線で戦いたい相手は? 「昔から(ドゥグラス)リマ選手(Bellatorウェルター級ワールドGP優勝、元同級王者)とずっと戦うためにイメージしてきているので、戦いたいですね。あと、前回、試合で負けていますけど、ネイマン・グレイシー選手とは、もともとハワイ大会(2019年12月)でやる予定で直前に相手が変わったことがあったので、ネイマン選手とも戦ってみたい気持ちはありますね」 ──ところで年末のシバターvs.久保優太戦の“八百長”騒動で、ストラッサー選手はいちはやく憤りを表明しました。その思いは? 「僕自身ね、(シバターの動画が)パッと上がったときにあれを上げさせてもらったんですけど、僕は真剣に格闘技に取り組んできた選手なので、そこに八百長があるか・ないかというところにフォーカスされること自体が許されへんと思いましたし、RIZINに対しても失礼だなと思いました、僕みたいに真剣にやっている選手のそういう思いを皆さん伝えたいというのもあるし、総合格闘技・RIZINは、真剣勝負だということを皆さんに伝えたくて、あの動画を上げさせていただきました」 ──日本人選手と海外勢の違い、それに勝つには? 「まず海外選手は、身体のフレーム、骨格、手足の長さが違います。昔、191cmのニール・マグニーとやったときは、片足(シングルレッグ)とかをやったときに、いつもと感じが違うんですよね。それを普段から実践出来たらベストですね。  あと日本人はちょっと様子を見たりしますが、外国人はその空気感・タイミングが日本人と違ってスッと入ってくるので、そういう違いはあると思いますね。でも僕自身は、外国人選手と対戦する方がモチベーションは上がりますね。だから、僕がUFCに行く前から、国内でやっているときは、ミドル級のチャンピオンを倒すくらいじゃないと世界で上に行けないと思ってやっていました」 ──そういった場合、海外ではライト級で戦うという選択肢はありますか? 「それは出来ないですね。やると力が出ないです」 ──では最近、海外で噂されている165ポンド(74.8kg)級だったらいかがですか。 「……それならいけるかもしれないですね。僕はその階級に賛成ですね。(ライトからウェルター級は)7kgくらい差があるので、その中間の選手は可哀そうだなと。自分はどっちかというと77kg寄りの選手ですけど、74kg級があったら報われる選手は多いと思います。僕もその階級が出来たら、体重をコントロールする自信はありますね」 ──今回の大阪大会では、バンタム級(61.0kg)で同じコブラ会の手塚基伸選手が、ボンサイ柔術のアラン・ヒロ・ヤマニハ選手を相手にRIZINデビュー戦に臨みます。 「手塚の強さは間近で見てて知っていたので、これから手塚が上がってくる、フォーカスされるときがくると思っていました。僕もYouTubeで手塚のことを取り上げようという矢先に試合が決まって、同じコブラ会として、手塚の強さをRIZINファンの前で見てもらえるのは嬉しいですし、手塚も肩固めが得意ですが、僕とはまたアプローチが違っていろんな種類があるので、そのへんも含めて観てもらえたらと思います」 ──練習場所をともにする平本蓮選手がMMA2戦目で敗れました。平本選手にアドバイスがあるとしたら……。 「彼のことは練習場で練習している姿を見ているので、彼は確実に上に上がってくる、ちゃんとこのままやっていけば上に上がってくる選手だと思いますし、総合の成績がまだ2戦目で、総合の実戦に対する慣れ、それに1年3カ月ぶりの試合ということもあったし、そのへんをどうクリアしていくかということで、ちょっと長い目で僕は見ていますね。僕は平本選手は将来、日本のフェザー級を代表する選手になると思っています」
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