ド派手は蹴り技を連発して見せた耀織
2019年6月9日(日)東京・後楽園ホール『REBELS.61』の第6試合で、極真会館2017年全世界ウェイト制空手道選手権軽量級優勝・与座優貴(橋本道場)と対戦する耀織(よしき/Y's glow)が、6月5日(水)都内クロスポイント吉祥寺にて公開練習を行った。
今大会、注目の選手である与座は2016年第33回全日本ウェイト制空手道選手権大会軽量級を18歳で制し、2017年には軽量級世界王者に。2018年4月の第35回全日本ウェイト制選手権では中量級に階級を上げて準優勝するなど極真会館のトップ選手として活躍していたが、今年3月にキックボクシングに転向。イノベーションでプロデビューし、多彩な蹴り技で魅せた後、強烈な左ミドルで2度のダウンを奪い、最後はパンチで仕留めてKO勝ちした。4月の2戦目も左ミドルでTKO勝ちしている。
その与座を迎え撃つ耀織も7歳で空手を始め、18歳でキックボクシングに転向。K-1甲子園にも出場し、プロデビュー後はJ-NETWORKを中心に試合を行い、4月大会でレベルスに初参戦。元J-NETWORKスーパーライト級王者・杉本卓也を相手に回転蹴りを連発して格上選手を相手に引き分けた。
公開練習でも潘隆成を相手に、ド派手な蹴り技を連発するマススパーを披露。その後のインタビューでは「調子は普通です。変に気負ってやる相手じゃない。ちやほやされているのが気にいらないですね。極真の世界チャンピオンとか言って、キックなめんなよって感じです。KO出来る選手にならないといけないので、倒して勝つ練習をさせてもらおうと思っています」と、毒舌ぶりを発揮する。
前回の杉本戦については「追い込みを長めに2カ月間やったら疲れちゃって、スタミナが足りなくなって動けなくなってしまいました。正直、納得はいってないです。もっとやれるはず。だから今回は追い込み期間を短くしました。真面目にやっているけれど練習が好きじゃなくて」とオーバーワークだったとする。
今回も回転蹴りを連発するのかと聞かれると「前回の相手はパンチが強いので、殴られる前にけん制しておきたいと思っていつもより多く回ってみました。今回は回らなくていい。真っ向勝負したいと書いてあったので、してあげてもいいかな。相手じゃない。何をやっても勝てると思います」と自信満々に答える。
与座については「僕も空手をやっていたので大したことないと思っています。試合動画を見て正直、全然大したことないと思った。極真をバカにしているわけではなく、空手でキックで勝てるわけじゃない。キックを数カ月やったくらいで勝てるほど甘くないですよ」と、キックボクシングのキャリアの差を見せつけると言い放つ。
そして「会長からは早くベルトを獲ってほしいと言われています。ウチのジムではまだ誰も獲ってないんですよ。兄貴も2度タイトルマッチで両方とも負けている。だから早くベルトを獲りたいのでこんなところでつまづいていられないですよ。サクッと倒して早くベルトを獲りに行きたい」と、注目される与座を倒してタイトル挑戦へ結び付けたいとの野望を語った。