2022年3月19日(日本時間20日)、英国ロンドンのO2アリーナで開催される「UFC Fight Night: Volkov vs. Aspinal」にて、ウェルター級で佐藤天(サンフォードMMA)が、グンナー・ネルソン(アイスランド)と対戦することが発表された。
日本人として稀有なウェルター級で、世界最高峰の舞台で戦ってきた佐藤だが、UFC4戦目の契約最終試合となる2020年11月のミゲール・バエザ戦で2R 一本負けで2勝2敗に。2022年1月に契約更新が決まり、今回ブラジルのクラウディオ・シウバが負傷欠場により、約2週間前のオファーを受けてグンナー・ネルソンと対戦する。
ネルソンは、沖縄剛柔流空手とヘンゾ・グレイシーの黒帯である柔術を武器に、プロMMA10戦負け無しで2012年9月のダマルケス・ジョンソン戦でUFCデビュー。以降、オクタゴンでも4連勝。その後、2014年10月にリック・ストーリーにスプリット判定負け後、2015年12月にデミアン・マイアに判定負け、2017年7月にサンチアゴ・ポンジニッビオに敗れるも、ブランドン・ザッチ、アルバート・トゥメノフ、アラン・ジョウバン、2018年12月にアレックス・オリベイラに一本勝ちするなど4勝3敗。
しかし、2019年3月にレオン・エドワーズにスプリット判定負け、2019年9月にギルバート・バーンズに判定負けと、強豪相手に2連敗中。今回が2年6カ月ぶりの復帰戦となる。
身長180cmで、これまでナチュラルウエイトで戦うことを信条としており、通常体重は約80kgで試合前の減量をほとんど行わないというネルソンは、今回の復帰戦でどんな身体で戦うか。対する佐藤も、ウェルター級の選手欠場に備えて体重キープを1年間行い、常に試合に向けた練習を行ってきた。
オーソからサウスポーにもスイッチするネルソンは、半身気味の構えからサイドキック、左右の飛び込みの突きに加え、エドワーズ戦では最終ラウンドに飛び込んでの打撃からダブルレッグテイクダウン、即座にマウントを奪うポジショニングの強さも見せている。
一方でバーンズ戦では、ダブルレッグからスラム、払い腰でも投げられてもおり、佐藤にとっては、飛び込む打撃をさばいて、その流れのなかのテイクダウンを切ることが必須。精緻なジャブ、そして組んでの組み手でも上回りたい、UFC5戦目だ。