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【K-1】武尊が那須川天心戦シミュレーションを終えて「課題はいろいろ残ったかな。でも気付けて良かった」

2022/02/27 23:02
【K-1】武尊が那須川天心戦シミュレーションを終えて「課題はいろいろ残ったかな。でも気付けて良かった」

軍司とのエキシビションを終え、K-1への想いと6月の那須川天心戦について語った武尊

 2022年2月27日(日)東京体育館で開催された『K-1 WORLD GP 2022 JAPAN~第3代スーパー・バンタム級王座決定トーナメント~』にて、K-1 WORLD GPフェザー級王者・軍司泰斗(K-1ジム総本部チームペガサス)とエキシビションマッチを行ったK-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王者・武尊(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)が試合後インタビューに答えた。


「軍司選手とやらせてもらえて、K-1をこれから引っ張って行く選手と殴り合えたのはいいパワーをもらえたし、コンディション作りも58kgへ向けて少しずつ調整じゃないけれど、今回のエキシも試合を想定して減量とリカバリーも試すことができたのでいい収穫が出来ました」と武尊。

 軍司と拳を交えて「対戦する前から57.5kgの王者で技術もあって気持ちも強くていい選手だなと思っていたので、それを余計に感じました」と評価。


「軍司選手のストレートが伸びてきたのがあって。今サウスポー練習をやっていたのでそこの部分でエキシとは違う練習をメインでやっていたのもあるんですけれど、普通に軍司選手が上手かったなというのがある。拳のことを考えながらもあって、技術的なことより今回は軍司選手と戦うことに意義があると思って戦いました」と、エキシビションマッチ自体は6月の那須川天心戦へ向けてと言うよりも、今後のK-1のためにという部分が大きかったようだ。

 今回のエキシビションに関しては「気持ち作りは試合と同じ気持ちでリングに上がって、リカバリーと減量含めて試合と同じように仕上げました」と言い、「怪我がないようにというのはあったんですが、自分を試す意味ではやれることはやったかな」と、やってよかったとの気持ちしかないという。


 調整面では「61.75kgがリカバリーが終わった後で、そこからは水をとってないので今はそれよりも軽い。課題はいろいろ残ったかな。でも気付けて良かったというのがあって。ただ体重を落とすだけではないので、動ける身体をキープしつつ落とさないといけないので難しいし、水抜きのダメージを身体に残さないようにリカバリーもしないといけないし。仕上げの部分でこんな感じなんだなというのが感じられました」と、6月に向けていい経験が出来たとした。

 実際に動いてみて「スピードは練習でも上がっているのを感じるし、体重を落としたことでスピードとキレが上がっていると感じました。あとは技術的なこともそうだし、慣れというか、天心選手みたいな選手にどう攻撃を当てるかっていうのが課題。攻撃はよくなっていると思います」と手応えを感じている。


 また、試合後のマイクで「K-1は僕に夢を与えてくれた舞台だし、もし僕が出なくなったとしてもこれからもK-1には素晴らしい選手がたくさん出て来ると思うので最高の舞台をみんなで応援してもらえればと思います」と発言したことは、「僕はそんなに長くこのあと現役ができるわけでもないと思うし、僕がいなくなった後もK-1は続くし、新生K-1は僕が引っ張って来たと思っていますが、K-1はずっと長い歴史があって。それを僕の代で終わらせたくないし、K-1にもっといい選手はたくさんいるし、今日見てくれている人にそういう部分を伝えられたらなという意味でした」と説明。


 それは、自分が幼い頃にK-1を夢見ていたが、出場できる年齢になった時はなくなっていたという苦い経験が自身にあるから。

「それこそ今日の大会を見てK-1を目指そうと思った子もいると思うし、そういう子が大人になって東京に出てきて大会がなかったら、僕がそうだったので同じようにはしたくないし、もっと盛り上がっているK-1にそういう子たちが上がってきてくれればいいなと」と、K-1が自分が引退した後でも続いていくようにとの想いを語ったものだった。


 その今後のK-1を背負っていくであろう、メインで第3代スーパー・バンタム級王座を争った金子晃大と玖村将史については、「あの2人は抜きんでているなというのもあるし、倒せる軽量級というのも僕が作ってきてきた気持ちがあるし、それを受け継いでいるつもりはないと思いますけれど軽量級でもKOが生まれるんだよっていうのをみんな体現してくれていたので嬉しかったですね。55kgでもヘビー級に負けないKOが生まれるし、面白い試合が出来るっていうのを今日の大会でまた証明してくれたと思います」と、頼もしさを感じたという。


 安心して任せられると思ったかと聞かれると、「みんなそれぞれ自分たちの持っているK-1があって、僕がやりたいK-1がK-1の全てじゃないし、今日もそれぞれがやりたい試合をして盛り上がったと思うので、任せるとかは言いたくないです」と、いろいろなイメージのK-1があっていいとした。

 そして最後には「6月、那須川天心選手との試合が決まっているので、それに向けてまた明日から全力で最高の身体作りと勝つための日々の生活をやっていきたいと思うので一緒に応援してもらって、6月僕が勝ってK-1ファンみんなで喜べたらいいなと思うので、頑張りたいと思います」と、改めて那須川戦へ向けての意気込みを語った。

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