2019年6月30日(日)東京・両国国技館で開催される『K-1 WORLD GP 2019 JAPAN~K-1スーパー・バンタム級世界最強決定トーナメント~』。
同大会でK-1 WORLD GPスーパー・ライト級タイトルマッチとして、王者ゲーオ・ウィラサクラック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム)に挑戦する安保留輝也(team ALL-WIN)が、5月31日(金)大阪・寺田町の所属ジムで公開練習を行った。
昨年12月のK-1大阪大会では山崎秀晃を激闘の末にKOで下し、3月の『K'FESTA.2』では佐々木大蔵に判定勝利してスーパー・ライト級の挑戦者まで上り詰めた瑠輝也。
フィジカルトレーニングをこなしてからの公開練習だったものの、構えのスイッチを繰り返しながら多種多様な蹴り技とパンチを繰り出し「本当に今回は心技体とも絶好調。今日の公開練習は午前中にフィジカルトレーニングをやって本当に身体が動かない状態で、正直そんなに動きは良くないけど、試合当日には100%に持って行くので楽しみにしててください」と練習の充実ぶりをアピールする。
3月の佐々木戦後、元ボクシング世界王者の長谷川穂積や亀田和毅をはじめ、野球やゴルフなど様々な競技のアスリートを指導する秀島正芳トレーナーの指導を仰ぐようになった瑠輝也。
「秀島トレーナーは見てもらっても続く人が半分もいないぐらい厳しいトレーニングで、僕も本当に毎日行きたくないぐらいボロボロにされてます(苦笑)。そのトレーニングがちょうど今日で全部終わったんですけど、やっぱり凄い自信になりました。亀田和毅選手と地獄の走りこみ合宿にも参加させてもらって、走り過ぎて足が動かなくなるぐらい走ったんですけど、それも全てやってきたことが自信になってますね」と効果を実感している。
地獄のトレーニングがもたらした恩恵は肉体面だけではない。ハードなトレーニングは気持ちを鍛えることにもつながり「心技体全てが揃っている」と自信にあふれた表情で語る。
「フィジカルと言っても筋力が上がったからパンチが強くなるとか、K-1のトップでやっている以上、そんな単純なレベルではない。自分では絶対に追い込めないところまで追い込んでもらわないといけない。秀島トレーナーは鬼トレーナーと言われている人で、自分が泣きそうなところでも無理やり立たされてでもトレーニングをやらされたりとか、そういったメンタル・気持ちも強くなりました。戦いはやっぱり最終的に気持ちが大事だと思うので、気持ちも鍛えられています。今は心技体全てが揃ってきてますね」 さらに「試合当日は本当にえげつない試合をして、過去最強の自分を見せる」と豪語する瑠輝也。王者ゲーオは会見で珍しく挑発的なコメントを連発し、この試合に対する本気度を感じさせたが、瑠輝也も最高の状態のゲーオと戦いたいと話す。
「ゲーオ選手は本気を出してくると思いますよ。ゲーオ選手は昔に比べると少し落ちたって言われてますし、そういったことを言われると周りの声を跳ね返したくなると思うので。今、ゲーオ選手は絶対必死に練習していると思います。僕はそれを求めていますし、本当に強いゲーオを倒さないと意味がないし、本当に強いゲーオを倒してこそ真のチャンピオンだと思うので、本当に燃えてます。
だから2014年の(新生K-1)旗揚げ戦の時のようなゲーオ選手と戦いたいですし、蹴りもバンバン飛ばしてきてほしい。それに自分も蹴りやパンチを合わせて、最終的にKOで勝つと決めています。正直、今のところ僕は蹴りで倒すイメージはなくて、パンチで倒せればなと思っています。もちろん蹴りも狙うし蹴り合いはしますけれど、フィニッシュはパンチかなって思います」
瑠輝也は「自分がベルトを獲って、スーパー・ライト級のイメージを変えて色んな選手が集まってくる階級にする」と語っていたが、それに呼応するように他団体で5つのベルトを獲得している不可思のK-1参戦が決まった。
不可思の参戦について瑠輝也は「正直本当に嬉しかったですね。スーパー・ライト級は旗揚げ当初と比べて、少し落ち着いたのかなと思っていたんですが、僕が今こうして目立ってきているので、僕が不可思選手を引き寄せたのかなって思います。不可思選手はSNSでもK-1に出たい感じをずっと出していて、ようやくK-1に来たか、と。ここまで上がって来いって感じです」と胸を躍らせている。
「ベルトを獲ってからの野望は?」と問われた瑠輝也は「色んなファンの方から言われる『この選手とやってほしい』というものを全て実現して行きたい。僕が今、気になっているというかやりたいと思う選手は、1階級上なんですが木村"フィリップ"ミノル選手です。5月の試合を見ても、客観的に見て自分と試合をしたら絶対みんな喜ぶやろうなという風に思いました。僕はそういう試合をしたいし、それがK-1だと思うので、階級を超えてファンが望む試合をやっていきたいです」と階級の枠を超えてファンが望むドリームマッチを実現して行きたいと語る。
最後には「6月30日、自分が目指したK-1チャンピオンになるチャンスを必ず掴み、ゲーオ選手をKOで倒すので応援よろしくお願いします」とファンにメッセージを送った。