キックボクシング
レポート

【NKB】引退カウントダウンの髙橋一眞が3度目の防衛に成功、引退試合の藤野伸哉はTKO勝ちで有終の美

2022/02/19 23:02
NKB日本キックボクシング連盟「喝采シリーズvol.1」2022年2月19日(土)東京・後楽園ホール ▼第12試合 NKBライト級タイトルマッチ 3分5R〇髙橋一眞(真門ジム/NKBライト級王者)判定3-0 ※48‐47、49-48、50-48×棚橋賢二郎(拳心館/NKBライト級1位/挑戦者)※髙橋が3度目の防衛に成功  髙橋は日本キックボクシング連盟の看板・髙橋三兄弟の長兄で、“怒突き合いお兄ちゃん”の異名通り常にド突き合いのファイトを展開。16勝のうち12勝がKOという倒し屋だ。NKBライト級王者として2016年9月の「KNOCK OUT旗揚げ記者会見」にて行われたワンマッチに出場、森井洋介に敗れるもインパクトを残してKNOCK OUTに定期参戦。2018年8月にはヨードレックペットとも拳を交えた。他団体の王者クラスと多数対戦し、2019年5月には小川翔からもTKO勝利を上げている。  棚橋はパワフルな左右フックをフルスイングする一発KO狙いのスタイルで、9勝のうち7勝がKO。2021年2月にはWMC日本スーパーフェザー級2位・藤野伸哉(RIKIX)を初回に右フックでマットに沈めた。  両者は2018年12月にもNKBライト級タイトルマッチで対戦しており、この時は高橋がヒジ打ちで3RにKO勝ちしている。  髙橋は今大会と7月のNKB大阪大会で現役生活を終了することを発表。2021年2月の健太戦(判定2-0で健太の勝利)以来約1年ぶりの試合で、髙橋は3度目の防衛を果たして地元・大阪でのラストマッチにつなげることができるか。  1Rから左右ロー、左ミドルで追い込む髙橋。様子見か棚橋は時折、ローを返すのみでお互いにパンチの攻防はなし。  2Rも髙橋が蹴り技主体で圧力をかけ、棚橋は手数が少ない。3Rも髙橋は左ミドルでプレスをかけ、棚橋もローをリターンするが、得意のパンチを見せることなく、髙橋のペースは続く。  4R、ようやくステップを使う棚橋は連打を見せるが、高橋はしっかりディフェンスし、て左ロー、ミドルを返してペースを握らせない。  5R、後がない棚橋は右フックなどパンチを振るって前に出る。スリップダウンの場面も作った髙橋だったが、離れては左ミドル、接近戦では組み付いて連打を許さない。  判定で勝利した髙橋が3度目の防衛に成功。マイクを握ると「棚橋選手はパンチ強いし、ホンマにビビッてもうたわ。最後までキックボクシング人生楽しみましょう」と言い、東京でのラストマッチを終え「僕らは大阪出身ですが、東京でも色んな人が応援してくれて幸せなキック人生でした。あと一戦、出し切ります!」とメッセージを送った。 [nextpage] ▼第11試合【藤野伸哉 引退試合】ライト級 3分5R〇藤野伸哉(RIKIX/WMC日本スーパーフェザー級2位)TKO 5R 1分37秒 ※レフェリーストップ×野村怜央(TEAM-KOK/NKBライト級3位)  藤野は公認会計士講座講師の顔を持つ25歳。2014年2月にNO KICK NO LIFEでプロデビュー。新日本キック、BOMと様々な団体に上がった。昨年2月のNKBで棚橋賢二郎に1RTKO負けを喫した今回が1年ぶりの試合となり、ラストマッチ。戦績は22戦12勝(3KO)7敗2分。  その藤野の引退試合の相手となる野村は2019年4月に大月晴明と対戦し、判定負け。2020年8月にはINNOVATIONのリングに乗り込み、INNOVATIONスーパーフェザー級1位・櫻井健を2R1分54秒、TKOに破っている。6月大会でちさとKissMe!に判定勝ちし、8月にはNKBライト級王座挑戦者決定戦を行う予定だったが、体調不良により欠場。2021年10月大会で内田雅之に敗れ今回が再起戦。両者は2018年6月大会で対戦し、藤野が判定勝ちしている。  1R、左ミドル主体の藤野が主導権を握る中、野村は右ストレートを強打。藤野が左ミドル、右カーフも当てると、野村はダメージを見せ足が流れ始める。  2Rも右カーフを効かせて右ストレート、右ハイと藤野の一方的な攻撃の展開で追い込む。3Rも藤野のペースとなり、左ミドル、ボディブローで削っていく。さらに左ストレートをクリーンヒット。  4Rも藤野ペースが続き、5Rには左ミドル、テンカオのボディへの攻撃でダウンを奪う。さらに追撃してダウンを追加したところレフェリーがストップした。  有終の美を飾った藤野は「本日はコロナで大変な中、会場に足を運んでいただきありがとうございました。最近は負け試合が多く辛いことが多かったのですが、最後にこのような形で勝って終えることができて嬉しく思います。ここまで続けられたのはジムの皆さんの支えがあったからですし、応援してくれる皆さんがメッセージしてくれ、本当にたくさんの方に支えられてここまで来ました。本当にありがとうございました! 格闘技をやれて幸せでした」とあいさつし、10カウントゴングを聞いた。 [nextpage] ▼第10試合 66.40kg契約 3分3R〇笹谷 淳(team COMRADE/NKBウェルター級3位)KO 3R 45秒 ※左ミドルキック×JUN DA LION(ESG/NJKFウェルター級3位)  46歳の笹谷と45歳のJUNの一戦。1R、左ロー、左ミドルでペースを握る笹谷は左ストレートでダウンを奪う。笹谷は組みにいくもペースを握れない。  2Rも左ローを当てる笹谷に、JUNは組みを徹底するが逆にヒジでカットされる。ドクターチェック再開後、笹谷は左ストレートを強打。  3Rも前に出る笹谷がJUNをコーナーに追い込み、左ミドルをクリーンヒット。悶絶したJUNは立ち上がれず、笹谷のKO勝ちとなった。 [nextpage] ▼第9試合 フェザー級 3分3R〇矢吹翔太(team BRAVE FIST/NKBフェザー級5位)判定3‐0 ※30‐29×2、30-28×半澤信也(Team arco iris) ▼第8試合 51.20kg契約 3分3R-ハリィ永田(Astra workout/元WPMFジャパンスーパーフライ級1位)試合中止-加藤洋介(チームドラゴン/元TRIBERATEスーパーフライ級王者) ▼第7試合 ミドル級 3分3R×釼田昌弘(テツジム/NKBミドル4位)TKO 2R 1分58秒〇スーパーアンジ(KUNISNIPE旭ジム) ▼第6試合 フェザー級 3分3R×松山和弘(ReBORN経堂)TKO 1R 2分43秒〇七海貴哉(G-1 TEAM TAKAGI) ▼第5試合 バンタム級 3分3R〇中島隆徳(GET OVER)TKO 2R 1分23秒×安河内秀哉(RIKIX)※デビュー戦 ▼第4試合 56.0kg契約 3分3R〇蒔田 亮(TOKYO KICK WORKS)判定3‐0 ※30‐25×3×翼スリーツリー(ダイケンスリーツリー) ▼第3試合 女子57.0kg 2分3R〇寺西美緒(GET OVER)判定2-0 ※29‐29、30-28×2×田中美宇(TESSAI-GYM) ▼第2試合 63.0kg契約 3分3R×哲太(Team S.A.C)判定0-3 ※29‐30、28-30×2〇折戸アトム(PHOENIX) ▼第1試合 59.0kg契約 3分3R×合田 努(TOKYO KICK WORKS)判定0-3 ※27‐30、28-30、26-30〇古木誠也(G-1 TEAM TAKAGI)
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