アビラルvs松下のKO必至の一戦(C)K-1
2022年2月27日(日)東京体育館『K-1 WORLD GP 2022 JAPAN』にて、スーパーファイトのK-1スーパー・ウェルター級3分3R延長1Rで対戦する、アビラル・ヒマラヤン・チーター(ネパール/志村道場)と松下大紀(BELIEVE MAN)のインタビューが主催者を通じて届いた。
アビラルは2016年1月に来日し、4月からキックボクシングを始めてキャリアは7年。2020年1月にHEATミドル級王座を獲得し、9月には初防衛にも成功している。12月のK-1両国大会で初参戦を果たすと、1Rに木村“フィリップ”ミノルから打ち下ろしの右でダウンを奪い、2Rに逆転TKO負けを喫したものの大きなインパクトを残した。2021年3月のK-1で小鉄に初回KO勝ち、4月のHEATではKNOCK OUT-REDスーパーウェルター級王者&INNOVATION同級王者・吉田英司にも初回KO勝ちと波に乗っていたが、7月のK-1では和島大海のローキックで3RにKO負け。10月にホームリングであるHEATでの再起戦で、藤村大輔を1Rわずか57秒でTKOに追い込み2度目の防衛に成功している。
松下はスーパー・ライト級で戦い、2019年1月には鈴木勇人と第7代Krushスーパー・ライト級王座決定戦を争ったが、その試合を最後に一気に2階級上げてのスーパー・ウェルター級に転向。第1戦では2021年1月にEITOを初回KOに降したが、3月の城戸康裕戦では1Rに先制のダウンを奪うも2Rに逆転KO負けを喫した。8月のBigbangではジョージとドローと勢いはストップしている形に。戦績は10勝(8KO)6敗2分。
アビラル「テクニックでもパワーでも何でも負けない自信がある」
――2022年最初の試合がK-1で決まりました。どんな心境ですか?
「ワクワクしかないですね。K-1に出場するのは、初めてKO負けを経験した7月の和島大海戦以来ですけど、そのあと10月にHEATのベルトの防衛戦にも成功しました(藤村大輔にTKO勝ち)。そこから練習を続けているので楽しみにしていてください」
――和島戦で経験したKO負けから、どう気持ちを立て直したのですか?
「あの時は自分に甘かったし、自分の弱かった部分が試合に出たんだと思います。なので試合が終わってから、本当に毎日毎日悔しさを思い出しながら練習してきたので、2022年は新しい自分、もっと強くなった自分を見せられると思います」
――では、和島戦の時と今の自分とでは全く違うと。
「はい。あの試合の時にできなかった蹴りのカットだったり、ディフェンスだったり、そういう部分をしっかり練習してきました。フィジカルトレーニングも継続して続けていて、パワーだったら日本にいるスーパー・ウェルター級の選手の中では僕が全然上だと思っています。そこにテクニックも磨いているので、2022年はテクニックでもパワーでも何で
も負けない自信があります」
――対戦相手の松下選手にはどんな印象を持っていますか?
「もともと松下選手はスーパー・ライト級(65kg)で、2階級下の選手だったので、城戸康裕(2021年3月)戦を見て初めて知ったんですよ。でも城戸戦を見る限り、全然まだスーパー・ウェルター級でやる実力はないと思っているので、今回はしっかりレベルの差を見せつけてやろうと思ってます」
――松下選手といえば試合前のメンチ切りが定番ですが、あれは気にならないですか?
「問題ないです。全然大丈夫ですよ」
――12月に和島選手が木村“フィリップ”ミノル選手に勝って、K-1スーパー・ウェルター級王者となりました。あの試合を見て、どのように思いましたか?
「会場で見ていたんですけど、本当に悔しかったですね。新しいチャンピオンに負けないようにここから頑張って、今年のうちに絶対自分がチャンピオンになるよう頑張っていきます。リベンジとチャンピオンになることが今年の目標です」
――それでは松下戦へ向けて、ファンのみなさんへのメッセージをお願いします。
「2021年はK-1で2戦1勝1敗で初のKO負けもあって色んなことを経験しました。2022年は必ず強くなって帰ってきた自分を見せて、スーパー・ウェルター級をもっともっと盛り上げて引っ張っていきます。今年こそ必ずK-1のベルトを獲って、ネパール人として初のK-1チャンピオンになります。これからも応援お願いします」