2022年2月11日(金・祝)にシンガポール・インドアスタジアムで開催される「ONE: BAD BLOOD」のメインカードの一つだった、ONEストロー級戦の猿田洋祐(和術慧舟會HEARTS)vs.グスタボ・バラート(キューバ)の試合が「猿田の、新型コロナウイルスの健康と安全プロトコルのために出場できなくなった」ため、中止となった。
猿田本人は無症状で、「残念ながら先程連絡があり試合がキャンセルになってしまいました。身体は万全ですので、出来るなら次の大会でバラートと戦いたいです。また次戦を期待して下さい」とツイートしている。
10日が誕生日だったバラートも「準備できているのに残念な気持ちだよ。この試合を楽しみにしていたから。また試合をしに戻って来るよ。いつでも戦う準備はできている」とのコメントを、ONE公式SNSにアップしている。
また既報の通り、メインイベントで行われる予定だった「ONEバンタム級世界選手権試合」 王者ビビアーノ・フェルナンデス(ブラジル)vs.挑戦者ジョン・リネカー(ブラジル)の試合もリネカーに陽性反応のため延期となっており、メインイベントは、「ONE世界ヘビー級暫定王座決定戦」アナトミー・マリキン(ロシア)vs.キリル・グリシェンコ(ベラルーシ)がコ・メインから繰り上がり(※120.2kg契約でマリキンが108.75kg、グリシェンコが113.25kgで計量・ハイドレーションテストともにパス)。
さらに、ONE女子アトム級の山口芽生(日本)vs.ジヒン・ラズワン(マレーシア)がプレリムからメインカードに入っている(※53.5kg契約で、山口は53.40kg、ラズワンは53.45kgでいずれも計量・ハイドレーションテストもパス)。
試合の模様は、2022年2月11日(金)の午後7時30分(日本時間)よりABEMA格闘チャンネルおよびONE公式アプリにて配信される。
欠場の4選手ともに、試合が行われるシンガポールに渡航する前に検査を受けて陰性で現地入りしており、セコンドを含む現地での複数回の検査の結果、陽性反応が出たとのこと。
メインカード2つのキャンセルは残念だが、陣営を含めた厳しい検査態勢が機能しているともいえる今回の決定。ONEのバブル方式をもってしても、感染を完全に防ぐことは困難ななか、入念な検査による陽性者の欠場は今後も続くことが予想され、その可能性を内包しながら大会を開催、ファンも観戦・視聴していくコロナ時代の興行だ。