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【K-1】KANAが「このまま辞めるのかな…」と思った日々を告白も、米国修行で世界に通用する自分を実感

2022/02/10 21:02
 2022年2月27日(日)東京体育館『K-1 WORLD GP 2022 JAPAN~第3代スーパー・バンタム級王座決定トーナメント~』にて、スーパーファイトのK-1女子フライ級3分3R延長1RでRAN(MONKEY☆MAGIC KICKBOXING STUDIO)と対戦するK-1女子フライ級王者・KANA(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)が、9日(水)都内所属ジムにて公開練習を行った。  KANAは左右ミドルを挟みながらワンツー、左右フックからの左ボディなどをミット打ちで見せ、「久しぶりなので試合前の疲労感もあり、減量も順調だったり、どれくらい仕上がっているか確認しながら準備期間を毎日過ごしています。いい状態では仕上がっていますね。気持ちも徐々に高まっています」と、2020年11月の壽美(NEXT LEVEL渋谷)戦以来、1年3カ月ぶりとなる試合へ向けて順調だとした。  その壽美戦以降、何をしていたかを改めて聞いてみた。 「壽美戦が終わってすぐ、3日後に手術したんですが、退院して2日後には身体を動かしたくなって松葉杖をついてジムへ来て。足を動かさないように頭を動かしたり、メンタルの練習をしたり、ずっと何かしら動いていました。でも心の状態が戻らなかったというか、身体は動いていても気持ちが動かない期間が続いたので、そこと戦っていました。試合をやりたいなって思わなかったんですよ。無でした。でも身体は動かしたいので、1年はずっと休まず練習を続けてきたからこそ今がある。でも闘争心とか、戦いたい、試合がしたいって気持ちはちょっと燃えてこなかった」と、試合をしたいという気持ちが全く湧いてこなかったと意外な告白。 「感覚的にそういうことは初めてだったのでなぜかは分からなかったけれど、このまま辞めるのかなって思ったし。でも別に無理やり奮い立たせるわけでもなかったです。そこから何がきっかけかはないですが、その期間にいろいろな練習をしたり、アメリカに2回行ったので、その時にスパーリングして、そういう気持ちが蘇ってきました。これがきっかけというのはなく自然に戻ってきた感じですか」と、一時はこのままリングを去るのかとも考えたが、練習を続けているうちに再び気持ちが戻ってきたのだという。  米国武者修行では、「短期で最近行ったのは、走り込みとスパーリングをガッチリやってきました。めちゃくちゃいい期間になりましたね」といい成果を得られ、「試合へ向けてメンタル面が上がってきた。それを含めていい状態に戻ってきている、それプラスのものがあるのでいい状態に仕上がると思います」と、元の状態に戻るだけでなくプラスの部分がある。  当初は壽美を挑戦者に迎えて初防衛戦を行うはずだったが、壽美の欠場によってRANとのノンタイトル戦に変更された。 「こういう変更が起こるのは仕方がないこと。壽美選手にはしっかり治してもらって万全な状態で戦えればいい。RAN選手は若くて勢いがあってよく私との対戦を引き受けてくれたなって。気持ちが強いなっていうのがあるので、100%そこへ向けて作って行きたい」と、気持ちは完全に切り替えられている。RANの印象は「元々は知らなかったんですが、映像を見ました。対戦相手はRAN選手のペースに引きずり込まれていますね。独特な空気感があってその空気感を試合で出すのは一つの武器だと思うので、そこも対策して対応していきたい」と、RANのペースに持ち込まれないことを注意点としてあげる。  RANは「『時代は変わりました』ってことで、私の方が上に立たせてもらいます」と不敵な発言をしており、KANAは「偉そうなことを言ってるなと思いましたが、そういう選手が出てきてくれた方が盛り上がる。女子も新しい選手が出てきて盛り上がっているし、私に憧れてK-1に来てくれる子もいるので、負けて姿を消すのは違うと思う。まだまだノビシロがあるし、強くなる要素があるので時代はまだ終わりませんね」と、“私の時代はまだまだ終わらない”と宣言。 「そうじゃないよ、というのは試合でしか見せられない。口で言っても仕方がないので、まだまだやらせてもらいます」と試合で分からせてやるとした。壽美に関しては「もちろん(リベンジしたい気持ちは)ありますが、2月以降のことは考えていなくて、復帰戦なので負けてしまったらこの先にこそ何もないので。壽美選手のことは一切考えずに今回の試合に集中したい」と、今は考えないようにしている。  それでも、米国修行の時には「ONEで同じ階級のジャネット・トッドやGLORY王者のティファニー・ヴァン・スースト、UFCのアンジェラ・ヒルとスパーリングをやらせてもらって『全然まだまだ行けるな』っていうのがあって。そこで掴んだ自信がありますね。自分はまだまだいけるっていうのがめちゃめちゃありました」と、世界に通用する確信を持てた。 「負けたままでは終われないから壽美選手と再戦して、勝ってもっと世界へ出ていきたいと思いますね」と、国内最強を証明したら再び世界との戦いに打って出たいと力強く宣言した。
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