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【RIZIN】平本蓮、朝倉未来の打撃は不利の予想を一笑に付す「まあ、次の試合を見とけって感じ」「自分の最大限を出す」

2022/02/10 14:02
【RIZIN】平本蓮、朝倉未来の打撃は不利の予想を一笑に付す「まあ、次の試合を見とけって感じ」「自分の最大限を出す」

公開練習を行った平本。手の内は全く明かさず「試合を楽しみにしてもらえたらいいかな」(C)RIZIN FF

 2022年3月6日(日)都内某所で開催されることが決まった『+WEED presents RIZIN LANDMARK vol.2』にて、KNOCK OUT-BLACKスーパーライト級(65kg)王者・鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)と66kg契約5分3Rで対戦する平本蓮(ルーファスポーツ)が、10日(木)都内にて公開練習を行った。


 平本は2分1Rのシャドーのみを見せ、以前よりも重心を落として両腕を上げた構えでヒジ&ヒザも織り交ぜたスピードのあるシャドーボクシング。しかし「試合前に肝心なところを見せるわけにはいかないので、楽しみにしてもらえたらいいかなと。今日の動きは肝心な動きでも何でもないです」と平本。


 動きよりも目についたのは、かなり太くなった脚の筋肉だ。腕も鋼のような筋肉が付いており、K-1時代とは明らかに違う肉体に。「そうですね。基本1年間ほとんど毎日MMAグラップリングの世界だったので、かなり総合格闘家の身体になっている。スパーでついたものです」と、自身も肉体の変化を自覚している。


 アメリカから帰国後は、かつてセルジオ・ペティスと練習経験があり、フォークスタイルレスリングを採り入れている石渡伸太郎のCAVEでトレーニングを積んでおり、「元々、石渡さんと僕の考え方、身体の使い方など共通している部分がある。ある程度アスリートを極めた人なら分かるけれど、そこで意見がマッチして。日本に帰って来てから凄く伸びています。アメリカでは言葉の問題もあってあまり細かいところが分からなかった部分まで分かるので、いいトレーニングが出来ています」と手応えを感じているようだ。


 会見で今大会はケージかリングで行われるとされ、どちらになるかは「まだ分からない」状態。平本自身は「ケージが希望ですけれど、リングでやっても問題ないように練習して来たので、向こうに決めてもらえればいい。どっちでもいい」と、決められた方でやるとした。


 アメリカでの生活のことも聞かれた平本だが「(苦労した点は)そんなにないかもしれないです。苦労はあまりしてないし、ネガティブに考えてないです。誰しも入り口はあるし、(そこで)絶対に馴染むと言うか。苦しかったことはないです。練習も楽しかったです」と、全くネガティブなことはなかったと言い、ルーファススポーツの仲間からは「みんな頑張れと普通に応援してくれている」とのこと。今後もアメリカに戻った時はルーファスポーツ、日本ではCAVEでやっていくという。


 CAVEでは誰と組む練習をしているかとの質問には「秘密でお願いします(笑)」と明かさなかったが、2月23日(水)静岡・エコパアリーナ『RIZIN TRIGGER 2nd』に出場するアキラ(武蔵村山さいとうクリニック/&MOSH)とは「バチバチやってるっすよ」と、アキラの強力なテイクダウンプレッシャーも受けているといい、同じくCAVEでも練習する斎藤裕(パラエストラ小岩)とも「一緒の時間にジムにいます」とのこと。


 この1年間で最も成長したことは何かと聞かれると「人間力ですかね」と答え、それはどういうものかと詳細を求められると「細かく言わなくてもよくないですか(笑)。心技体です」とした。では、新しく得たものは何かとの質問には「新しく得たというよりも磨いてきたって感じですね」とだけ回答。


 対戦する鈴木は現役のキックボクサーでもあるだけに、打撃勝負になるのではとの見方もあるが、平本自身は「まあ、この間の僕との試合前にもKOでタップロンに勝っているし、自信に溢れてくると思うが、打撃になるか、組み技になるかとかではなく、全部あるのが総合格闘技だと1年通して練習してきたので面白い試合になると思います。打撃でも寝技でも負けない準備をしてきたっす」と、どちらでも勝てるし、どちらも使って勝つのが総合格闘技だとした。


 前回の山本空良戦で、鈴木はグラップラーの山本を相手に遠めの距離で戦っている。そのMMAにも順応した打撃スタイルを見せていることに平本は「総合の経験、キャリアは僕より上だと思うし、慣れている部分はあると思う。だから油断せずに、自分の力を信じて最大限出せれば。今回は“ぶっ潰してやる”って感じではなく自分の最大限を出すことを考えています。どんな展開になっても、相手が“こんなはずじゃなかった”っていう展開を作って、そうさせた方が強いと思うのでそういう試合をしていきたいと思います」」と、相手のことよりも自分の実力をMAXに引き出すことを考えているとする。


 鈴木の打撃をK-1で例えると誰に似ているかとの質問には「階級は違うけれど島野浩太朗(第7代Krushスーパー・フェザー級王者)に似ているなと思う。大振りに見えて真っすぐ打ったり、大振りに見えて意外に力んでいなかったりするので」と評したが、「自分の想像通りに動けば(パンチは)見えるかな」と心配はしていないようだった。


 また、朝倉未来がYouTubeで「打撃の威力は鈴木選手の方があると思うけど、精度やコンパクトさ、回転の速さは平本の方がある。(鈴木の)キックボクシングの実力は凄いと思っていて、対平本になるとそれが本領発揮されちゃうんじゃないかな。鈴木選手はMMA8戦ぐらい(9戦)やってるんでしょ。平本のタックルって怖くないじゃないですか。ちょっと不利なのは平本」と、不利の予想をしていることを聞かれると、平本は「アイツは保険をかけておくので。俺が強くなった時の保険を地味にかけているんですよ。どっちかにしろよと思う。自分の発言に責任を持て。『(平本が)強くなるかもしれない』とかはとかはいらないんだよって。まあ、次の試合を見とけって感じです」と一笑に付した。

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