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2022年2月11日(金・祝)にシンガポール・インドアスタジアムで開催される「ONE: BAD BLOOD」のメインイベントで行われる予定だった「ONEバンタム級世界選手権試合」 王者ビビアーノ・フェルナンデス(ブラジル)vs.挑戦者ジョン・リネカー(ブラジル)の試合がキャンセルされることが分かった。
両者はすでに現地入りしており、リネカーもインタビューも受けていたが、海外報道によると、現地での検査で陽性反応となった模様。ビビアーノもSNSで王座戦のキャンセルを投稿している。
“石の拳”の異名を持つ元UFCファイターのジョン・リネカー(ブラジル)は、2008年にMMAデビューからMMA34勝9敗のベテラン。2012年にUFCに初参戦し、UFC12勝4敗と大きく勝ち越し、2019年10月にONEに参戦。ムイン・ガフロフを判定で下すと、2020年11月に、元ONE世界バンタム級王者のケビン・ベリンゴンを2R、左右の強打でTKO。2021年4月の前戦では、ロイ・ウォーゼンも1R、右ストレートでKOに降し、3連勝で王座挑戦を決めていた
There can only be one KING 👑 Who you got? @bibianofernands @johnlineker #WeAreONE #ONEChampionship#ONEBadBlood | 11 February | How To Watch: https://t.co/8tcbqWFkrc pic.twitter.com/l9PF3awGjN
— ONE Championship (@ONEChampionship) February 8, 2022
リネカーとSNS上で舌戦を繰り広げて来たビビアーノは、2019年10月のケビン・ベリンゴンとの4戦目をリアネイキドチョークで一本勝ちして以降、試合から遠ざかっており、2年4カ月ぶりのファイトが、“最強挑戦者”リネカーとなり、注目されていた。
この対戦は当初、2021年12月開催予定だった「ONE X」で組まれていたが、大会延期に伴い、今回の2月大会のメインイベントとして組まれていた。3月26日には「ONE X」の開催が決定しているが、ここでビビアーノvs.リネカーが組まれることはあるか。
新型コロナウイルスの状況は、病原性が低下しているもののデルタ株の2倍から5倍あるとされる感染力が強いオミクロン株が主流となっており、ONEのバブル方式をもってしても、感染を完全に防ぐことは困難。今後は、そのオミクロン株の1.5倍の感染力があるとされるオミクロン株の亜種ステルスオミクロンの広がりも懸念されるなか、入念な検査による陽性者の欠場は今後も続くことが予想される。
🚨お知らせ🚨
— ONECHAMPJP (@ONECHAMPJP) February 10, 2022
明日の #ONEBadBlood について、ジョン・リネカー🇧🇷が新型コロナウィルス感染予防対策のため欠場となりました。この試合は別日程にて行われます。よって、ヘビー級暫定世界王者決定戦がメインイベントとなります。#WeAreONE #ONEChampionship #格闘技 pic.twitter.com/FCfxQfM9Xv
なお、ビビアーノvs.リネカーの延期に伴い、当初コ・メインイベントとしてラインナップされていた「ONE世界ヘビー級暫定王座決定戦」のアナトミー・マリキン(ロシア)vs.キリル・グリシェンコ(ベラルーシ)がメインイベントに繰り上がっている。正規王者のアルジャン・ブラー(インド)との契約交渉が難航するなか、ヘビー級の暫定王者がメインを締めることになる。