MMA
インタビュー

【ONE】五輪戦士と戦う猿田洋祐「家族と離れて狂気が目覚め研ぎ澄まされてきた」「バラートを下がらせたい」「ブルックスとやらないと終われない」=2月11日(金)

2022/02/08 16:02

オリンピアンをテイクダウンする自信は「ある」

──元五輪レスラーに対して、自身のテイクダウンには自信がありますか。

「あります。あの位の身長で、あのレスリング力のある練習パートナーを見つけるのは難しいじゃないですか。だから、そこは本当に向かい合ってみないと分からない。ただ、MMAの経験値というのは、僕は15年やってきましたし、色々な選手と戦ってきました。戦略もパターンも色々と考えているんですが、試合ってその通りに、うまく行かないことが多いので、試合の中で修正して勝ってきたことの方が自分は多い。その部分が活かせるかなって思います」

──バラートの強み、弱みはどう分析していますか。

「強みは振り回してくるパンチとタックル、レスリング力。自分のタックルを生かした動き。タックルを混ぜたコンビネーション。あとは打撃をもらっても退かない精神が印象に残っています。あの振り回してくるパンチとレスリング力は、自分の体格を活かした攻撃をしっかり理解している。例えば、頭をしっかり下げながら、タックルフェイントのような意識を下に散らしながらの攻撃。それと、タックルを混ぜたコンビネーション、突進力。打撃をもらっても後退しないっていう、前に出続ける精神力。ただ、一つひとつのパワーはあれど、パンチの種類や攻撃のパターンが少ないのが弱みかなと思います。その中でも、それをやり通す力がありますが」

──得意な動きを「やり通す力」、フィジカル、メンタルが強いと。

「一番気をつけなければならないのは、気持ちの部分ですね。もちろんパンチとか組技も大切なんですけど、自分が彼のプレッシャーに下がるような展開になってしまうと、5分3R、ずっとそれをやり続けられて負けてしまうので、逆に自分から仕掛けて相手を下がらせるような策を見せたいなって思います」

──グラウンドでの戦いになったらどんな攻防になると想像していますか。

「今まで自分が戦ってきた中で、自分にタックルで入ってくる選手ってあまりいなかったです。逆に自分が打撃メインの相手に対して、タックルしていくというのが多かった。15年格闘技をやってきて、自分が背中を着けるっていうのはほぼないので、キープされないとかグラウンドでやられるっていうイメージは僕の中にはないです。(相手のグラウンドでの)技術はそんなにないと思うんですが、身体が小さくボールみたいな、丸い感じなので押さえ込むのは結構難しいと思います。隙間から抜けられるというか。それが彼の強みでもある。ただ、それを研究して彼をグラウンドでコントロールするテクニックはあります」

──猿田選手のアドバンテージはどこにあると思いますか。

「経験値と、バリエーションの多さですね。場面場面において色々な選択ができる。色々な攻撃に臨機応変に対応しながら戦えることだと思います」

──猿田選手より10cm小柄という体格差は、どう捉えていますか。

「打撃でいうとリーチ差があった方が有利。ただ、あの体格の小ささは彼しかいないっていうのが一番大きいです。低いって言っても5cmとかだったら良いですけど、彼は向かい合ってみないと分からない怖さがあります。スパーリングパートナーが中々用意できないのが難しいところでした」

──想定練習が大変だったと。バラート戦に向けて特に練習してきたことはありますか。

「自分と体格が変わらないくらいのサウスポーと練習しました。それで、スパーリングやテクニック練習をしてきました」

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