火花が散りそうなにらみ合いを展開した那須川とブランコ。那須川は「やる気のある顔をしていた」とこの後に語った
2019年6月1日(土)大阪市内のホテルにて、2日(日)兵庫・神戸ワールド記念ホールにて開催される『RIZIN.16』の公開計量が16:30より行われた。
メインイベントのISKA世界フェザー級王座決定戦57kg契約(ISKAユニファイドルール)3分5Rで対戦する、マーティン・ブランコ(アルゼンチン)は56.30kg、那須川天心(TARGET/Cygames)は56.90kgでそれぞれ計量を一発クリアー。
イベント開始時にあいさつを行った榊原信行RIZIN CEOは「皆さんの力をお借りして本当に視聴率がとりたいです。SNSで皆さんの力を借りて発信したいです」と、フジテレビ系列で全国放送される今大会で高視聴率を取りたいと訴えたが、那須川は集まった多くのファンを前に「明日はメインで戦わせてもらいます。ベルトがかかっていますがそれは関係なく、榊原さんが先ほど視聴率を取りたいと言っていましたが視聴率も関係なく、1Rから倒そうと思います」と宣言。
中央はポール・ヘネシーISKAヨーロッパ代表
那須川の後ろにいた榊原CEOが思わず苦笑いして那須川の肩を叩くと、那須川は笑いながら「1Rから倒しに行くので初の関西お願いします」と言い直した。
しかし、計量イベント終了後に改めて聞くと「視聴率は意識せず1Rから倒しにいきたい」と改めて宣言。早いラウンドでKOよりも試合が長引いた方が視聴率はよくなると言われており、1Rの早い時間で決着がついてしまうのは視聴率泣かせ。
それでも那須川は「できれば早く倒したい。一撃で倒せるなら倒したい」と秒殺KO宣言。これは今回、減量方法や調整方法を変えたためで「身体(筋肉のカット)もはっきりしているし、もの凄く身体が軽い。やってみないと分かりませんが、スピードが上がったかなと思います」と絶好調のコンディションから出た言葉だ。「体重の戻し方も変えるので、明日が楽しみ」とした。
対戦相手のブランコとは今日初めて顔を合わせ、「やる気のある顔をしていました。気合いが入っていましたし、しっかり練習してきた感じが伝わってきました」との印象を受けたという。
また、計量時にはニューガウンを羽織って現れ、「背中に神戸ポートタワーのシルエットで、文字はタイガースカラー(黒と黄色)」と今回のためだけに用意したもの。関西での試合はジュニアキック時代に1度だけあるが、「子供の時なので覚えていません。熱が関西は凄いと思うので、その熱を作っていきたい」と、関西のファンをアツくさせたいとする。
そして「勝った後で食べるメシは美味しいので、勝ったら大阪名物を食べたいです」と笑った。