2021年12月、タイで発足が発表された『国際ムエタイスポーツ協会』(International Muaythai SportAssociation=IMSA)の日本代表に『Suk Wanchai MuayThai Super Fight』代表の佐藤孝也氏(キングムエ会長、元・全日本キックボクシング連盟フェザー級王者、NJKFライト級王者)が就任したことが発表された。
IMSAはタイの元国会議員で現在バンコク都知事顧問を務めるサーマート・マルリーム氏が総裁を務め、タイ・スポーツ庁の認可を受けて発足した国際ムエタイ組織。その設立目的は、
1, ムエタイ芸術を尊重し継承することで世界レベルまで発展させ、認知されること
2, ムエタイ競技を国際レベルで促進・支援し、発展させること
3, チャンピオン及びランキングの制定
4, 教育機関でムエタイ芸術を学ぶ活動を支援し、タイの国技であるムエタイに誇りを持つようにすること
5, ムエタイ芸術発展の為、全てのムエタイ組織と協力及び支援すること
6, ムエタイジム及びムエタイ組織への支援
7, 選手、プロモーター、ジム関係者の福祉の向上
8, 政治に関与せず、社会利益の為にすべての組織と協力すること
と規定され、その役員には、
サーマート・マルリーム(協会総裁、元国会議員、現バンコク都知事顧問)チャダー・タナ―セット(第1副総裁、下院議員、元ウタイタニ―県知事)ピブーン・カンチャナポーン(第2副総裁、タイ・シンチャイフア社社長)カンチャイ・アナンタソンブーン(第3副総裁、警察少将)ナッタディ・ワチララタナウォン(第4副総理、ペッティンディープロモーション代表)イッサラー・セレーワッタナノン(第5副総裁、下院議員、タイ・民主党副事務総長)スメット・スアサッタボンゴット(第6副総裁、「スックワンミッチャイ」プロモーター)スヴィット・ラータナクンワット(事務総長)
など、タイの政府関係者や財界、ムエタイ関係者が名を連ね、今後ムエタイの発展に大きな役割を果たしていくものと思われる。特筆すべきは現在、ムエタイ業界の№1プロモーターであるナッタディ・ワチララタナウォン氏が副総裁として名を連ねていることだろう。ナッタディ氏の動向が業界に大きな影響を与えるため、各ムエタイプロモーターも協力体制を敷くと思われる。
そして、佐藤孝也氏の日本国内の代表就任は、これまでも多くの一流タイ人選手を招聘しタイとの太いパイプを持つ佐藤氏へサーマート総裁が直々に要請し、タイ本国以外で同協会初の外国代表となった。
IMSAは南米やヨーロッパなど、今後は各国に代表を置き世界的な活動を行う。現在、タイ・ランキングやナショナルランキングなどを制定していく予定とのこと。
なお、4月24日(日)名古屋国際会議場イベントホールで開催される『Suk Wanchai MuayThai Super Fight』では、同協会の世界王座戦が行われる予定だという。