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【Bellator】ヒョードル、引退試合で統一王者ベイダーへのリベンジを希望「何が起きてもおかしくない」(コーカー代表)

2022/01/31 11:01
 2022年1月29日(日本時間30日)の「Bellator 273: Bader vs. Moldavsky」の試合後、スコット・コーカー代表が“最後の皇帝”エメリヤーエンコ・ヒョードル(ロシア・45歳)が、ヘビー級王者ライアン・ベイダー(米国・38歳)への挑戦を望んでいることを明かした。  ベイダーの地元アリゾナ州フェニックスのフットプリント・センターで開催された「Bellator 273」のメインイベントでは、元Bellatorヘビー級&ライトヘビー級の2階級制覇王者ライアン・ベイダー(米国・正規王者)と、暫定王者ヴァレンティン・モルドフスキー(ロシア)が「Bellator世界ヘビー級王座統一戦」5分5Rを戦い、ベイダーが物議を醸す判定3-0で勝利。ヘビー級統一王者となった。  ヒョードル軍団のモルドフスキーを破り、ベルトを巻いたベイダーのサークルケージでのインタビュー後、2019年9月にベイダーと対戦し、偶発的なサミングで試合を続行することができなくなったシーク・コンゴ(フランス)がケージイン。5月6日のパリ大会で、ベイダーのヘビー級王座に挑戦することが発表された。コンゴは2021年8月にセルゲイ・ハリトーノフに2Rリアネイキドチョークで勝利して以来の試合となる。  試合後の記者会見で、コーカー代表は、このパリでのヘビー級王座戦の経緯と、ヒョードルのラストマッチについて記者団の質問に答えた。 「ベイダーvs.コンゴ2は、我々がずっと考えていた試合だったんだ。彼らは数年前にサンノゼで戦った。アイポークのようなもので試合が終わり、あまり明確な決定ではなかった。私はとにかく再戦をやろうと思ったんだ」  その一方で、ヒョードルが、ベイダーとのリヴェンジマッチを希望していたことも明かす。 「ヒョードルは試合前、『もしライアン・ベイダーが勝てば、ぜひベルトに挑戦して戦いたい』と言ってきた。コンゴとのパリの試合(5月6日)が予定されていたから、私は『ベイダーとコンゴが戦う。その後どうなるか見てみよう』と言ったんだ」  ヒョードルは、2018年4月から開幕した「Bellatorヘビー級ワールドGP」でフランク・ミア、チェール・ソネンをいずれも1R TKOに降し、2019年1月の決勝に進出。ライアン・ベイダーに1R 35秒、左フックからのパウンドでKO負け。GP優勝を逃していた。  しかし、2019年12月に日本でクイントン・“ランペイジ”・ジャクソンを1R、右ストレートでTKOに降して再起を飾ると、2021年10月に母国ロシアで開催された「Bellator 269」でヘビー級ランキング2位のティモシー・ジョンソンと対戦し、右フックで1R 1分46秒 KO勝ち。MMA40勝6敗とし、ランキング3位につけていた。  コーカー代表は、「今晩か明日の夜にヒョードルと打合せするよ。彼の引退試合で、いまベイダーはチャンピオンなわけで、そこに見合うかどうかは考えなくちゃいけない。ヒョードルとやれる相手はほかにもいるし、しっくりくる相手を当てようと思う」と、ベイダー戦以外にもプランはあるとしたが、「何が起こってもおかしくない」ことも認めている。 「7月は……あまり時間がない。どうなるか見てみよう。これはとてもクレイジーなビジネスだ。物事がどんどん変わっていく、とても流動的なビジネスなんだ」──果たして、パリでのヘビー級王座戦はどうなるか。そして“ラスト・エンペラー”の最後の試合の相手は誰になるか。
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