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【Krush】1・28引退式を迎える山内佑太郎が選んだ生涯ベストバウト3番「この試合がなかったら、その後の僕の格闘技人生はなかった」

2022/01/26 14:01
 2022年1月28日(金)東京・後楽園ホール『Krush.133』にて、引退式を迎える山内佑太郎(HALEO TOP TEAM)が自身の生涯ベストバウト3番を選んだ。  山内は2002年1月に全日本キックでデビュー。2003年3月に全日本ウェルター級王座、2006年4月に全日本スーパーウェルター級王座を獲得するなど活躍。2007年4月にはK-1 WORLD MAXに出場し、ドラゴと対戦している(3RにTKO負け)。2010年9月にWBCムエタイルール日本統一スーパーウェルター級王座を獲得し、Krush初期にも活躍した。2018年1月にKrushスーパー・ウェルター級王者ジョーダン・ピケオーに挑戦するも2RにKO負け。2021年9月20日の『K-1 WORLD GP 2021 JAPAN~よこはまつり~』で城戸康裕(谷山ジム)と引退試合を行い、2R2分25秒、KO負けで壮絶に散った。  生涯戦績は28勝(11KO)19敗5分。その中から山内が第1位に選んだのは、2008年10月17日に全日本キックボクシング連盟で行われた望月竜介戦だった。(3R1分55秒、3ノックダウンで山内がKO勝ち) 「今までで一番試合前に恐怖心を感じたのがこの試合ですね。望月選手と対戦するのは2回目だったのですが、記者会見の時から望月選手の殺気がすごかったんです。望月選手からは『ここで負けたら辞める』という覚悟が伝わってきて。その覚悟を僕もくみ取っていたし、僕自身も口にはしていませんでしたが、望月選手に負けたら辞めるしかないなと思って試合に臨みました。だから試合に勝った瞬間はめちゃくちゃうれしかったし、それ以上に『生き残った…』と思ってホッとしました。この試合がなかったら、その後の僕の格闘技人生はなかったと思いますし、忘れられない試合です」  第2位は2004年1月4日に全日本キックボクシング連盟で行われた山本優弥戦。(5R判定2-0で山内の勝利) 「僕はデビューして1年目・6試合目で全日本キックのウェルター級王者に"なってしまって"、この試合が初防衛戦でした。当時の優弥は10代の神童と言われる存在で、誰がどうみても優弥が勝つと思われていた試合でした。きっと僕の周りもそうだったと思うし(苦笑)、僕以外はみんな僕が負けると思っていたと思います。僕自身、才能がある選手じゃないのは分かっていたけど、そういう状況にムカついていて、絶対に勝ってやると思って戦いました。僕が勝ってみんなびっくりしたと思います」  そして第3位には、引退試合となった2021年9月20日、K-1での城戸康裕戦を選出。 「城戸選手とはアマチュア時代がかぶっていて、城戸選手は当時から目立っていた選手だったんですよ。だから城戸選手のことは当時から意識していて。アマチュアで対戦した時は何とか勝つことが出来たんですけど、プロデビューしてからもずっと気になる存在でした。城戸選手がK-1 MAXで活躍していた姿も見ていたし、嫉妬とリスペクトの両方があって複雑な気持ちでしたね。それで僕がずっと欲しかったKrushのタイトルマッチで満を持して城戸選手と対戦したけど負けてしまって。最後にその城戸選手と試合できたのは理想の形だったかな、と。もちろん勝ちたかったし、自分の23年間を出せたかどうかは分かりませんが、自分のすべてを詰め込んだ試合で、あの試合で悔いなく格闘技人生を終えることができました」  数々の激闘を刻んできた山内。1・28後楽園ホール大会で現役生活にピリオドを打つ。
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