20歳の魁斗と22歳の川上で新王座が争われる
2022年2月13日(日)東京・後楽園ホール『SHOOT BOXING 2022 act.1』の追加対戦カードが発表された。
笠原友希が返上し、空位となっていたSB日本フェザー級王座を懸けて同級1位・魁斗(立志會館)とSB日本スーパーバンタム級2位・川上叶(龍生塾)が対戦する。
(写真)パンチのコンビネーションが冴える魁斗
魁斗は立志會館・坂口立起館長の実子で“西の天才”と評されている20歳のテクニシャン。2020年2月のSB後楽園大会で笠原友希に再延長戦で惜敗するまでは負けなしの8連勝を記録。再起戦となった11月のRKSスーパーフェザー級タイトルマッチで王者・兼田将暉に勝利し初戴冠。2021年7月にはRISEフェザー級2位・門口佳佑からも勝利を収めた。10月にはHOOST CUP日本フェザー級タイトルマッチで泰良拓也との再戦を制して二冠王に。
(写真)投げを防ごうと腰を落とした相手にスタンディングチョークを仕掛ける妙技を見せる川上
対する川上は9勝のうち5つのKO勝ちがあるSB関西期待のホープ。2019年11月にSB日本バンタム級王座決定戦で佐藤執斗を2RKOで下して、新王者に輝き、前戦となった昨年12月の大森大会では階級を上げ、シーザージムのホープ、山田彪太朗を撃破した。川上を指導する元SB日本スーパーミドル級王者・吉鷹弘もここ数年の川上の急成長ぶりを評価しており、期待がかかる。
関西の実力者同士で争われるSB日本フェザー級王座。最後にベルトを巻くのはどちらか。
また、山田彪太朗(シーザージム/SB日本フェザー級2位)と翔(=かける/GREED GYM)が10カ月ぶりの再戦。
山田は2019年8月にプロデビューすると4連勝(無効試合を挟む)を飾ったが、2021年4月に今回対戦する翔にダウンを奪われて初黒星を付けられた。その後は元貴、田渕神太を破ったが、12月の川上叶戦で延長戦の末に惜敗。戦績は6勝(2KO)2敗1無効試合。
翔は2019年3月にプロデビュー、2戦目はドローだったがデビュー以来6戦負けなしの快進撃を続けていたが、2021年6月の龍翔戦で初黒星。12月には主戦場である『RISE WEST』のメインイベントで、祐輝にKO勝ちして再起を飾った。戦績は6勝(3KO)1敗1分。
SB日本ヘビー級2位・坂本優起(シーザージム)はオリバ(team K's/シーザージム渋谷)と対戦。
坂本は2009年11月にプロデビュー戦を行い敗れたものの、その後は12連勝をマーク。2013年4月には鈴木悟を破り、SB日本スーパーウェルター級王座を奪取した。2014年4月には小西拓槙、11月には内村洋次郎、2015年2月には長島☆自演乙☆雄一郎、6月にはT-98を破るなどSB中量級のエースとして大活躍したが、2015年後半からは黒星が増え、2020年12月に思い切ってヘビー級に転向。2021年12月にはジャミオン・モスを破って4連勝をマーク。戦績は34勝(7KO)16敗。
対するオリバはMMAファイターで、2020年3月の『GRACHAN44×BRAVE FIGHT』で引退試合を行ったが、今回SBで復活。
SB日本ウェルター級4位・村田義光(シーザージム)は井藤勇斗(NEX SPORTS)と対戦する。
村田は2018年9月にプロデビューすると2連続KO勝ちを飾り、3戦目でKO負けしてプロ初黒星。しかし、その後は3連続KOを含む6連勝と快進撃を続けていたが、2021年2月にイモト・ボルケーノに敗れた。今回が約1年ぶりの再起戦となる。戦績は8勝(5KO)2敗。
井藤は2021年7月の『YOUNG CAESER CUP CENTRAL』で磯村真言を2Rに右ストレートでKO。大会MVPも受賞した2戦2勝(2KO)の新鋭だ。
なお、今大会は新型コロナウイルスの感染拡大状況を鑑みて、後楽園ホールの観客収容人数が半数になることが決定した。