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【RIZIN】クレベル・コイケ「ほかのイベントには行かない。ベルトを獲ってGPで世界の強豪を迎え撃つ」×佐々木憂流迦「ゲームプランはもう決めている」=2月23日(水・祝)静岡

2022/01/21 18:01
 2022年2月23日(水・祝)静岡のエコパアリーナにて開催される「RIZIN TRIGGER 2nd」の対戦カード発表会見が、1月21日(金)14時30分から、RIZIN FF公式YouTubeチャンネルにて配信された。  フェザー級(66.0kg)5分3Rで、静岡が地元のクレベル・コイケ(ボンサイ柔術)と佐々木憂流迦(セラ・ロンゴ・ファイトチーム)が対戦する。今大会からオリジナルケージで行われる同大会は、Potentialとの共同開催となる。 同じレベルじゃない(クレベル) ▼フェザー級(66.0kg)5分3Rクレベル・コイケ(ボンサイ柔術)佐々木憂流迦(セラ・ロンゴ・ファイトチーム)  静岡・浜松・磐田を本拠地とするボンサイ柔術のクレベル・コイケは、MMA28勝5敗1分。2017年5月にマルチン・ロゼクに判定勝ちで第3代KSWフェザー級王者に輝くと、2020年大晦日にRIZIN初参戦。カイル・アグォンにダースチョークを極めてRIZINデビューを飾る。2021年3月に摩嶋一整に三角絞めで一本勝ちすると、6月にも朝倉未来を三角絞めで失神させるなど、3試合連続の一本勝ちも、契約更改で次戦が決まっていなかった。今回が8カ月ぶりの試合となる。  会見でクレベルは、「今年初めての試合で、静岡大会で試合することになり、榊原さん、RIZINの皆さん、チャンスをありがとうございました」と復帰の挨拶。  対戦相手の佐々木について、「以前、フェザー級で負けの履歴もあり、同じレベルじゃないだろうと思っています。この試合を組んでいただき、同じ地元・静岡県でしっかり勝ちにいきたいです。彼を倒したいです」と、フィニッシュ決着を予告した。  対する佐々木は、MMA23勝9敗2分。2014年8月にUFC初戦後、バンタムからフライ級に転向し、オクタゴンで4勝4敗。2018年大晦日にRIZIN初参戦でマネル・ケイプに判定勝ち後、石渡伸太郎に一本負け、続く朝倉海戦でも敗れ顎を骨折も、2020年大晦日に復帰。瀧澤謙太に判定勝ちした。  前戦となる2021年9月の「RIZIN.30」では、フェザー級に上げて、堀江圭功に判定負け。今回は約5カ月ぶりの再起戦となる。 みんなとブチ上がりたい(佐々木)  静岡大会での出場決定に、佐々木は「正直、結構、胸が躍っています。こうしてチャンスをいただき、榊原さん、RIZIN関係者の皆さん、何よりファンの皆さんの声にも心から感謝したいです。クレベル選手は昔から知っている仲。家族を大切する素晴らしい人間性も知っていますし、選手としてもいわずもがな、いい選手です。そのクレベル選手と地元静岡でメインで戦えることが光栄です」と挨拶。  クレベルについて、「戦績見ても28勝あって2KO、24の一本勝ちがあって、戦績はとんでもない。滅茶苦茶強いです。現RIZINフェザー級最強の位置にいると思うので、心から勝ちに行きたいと思います」と「最強」と評しながらも、「うまくくいかないときもついてきてくれたファンもいるし、みんなとブチ上がりたいと思っています。会場に来られるファンの方も、配信で見る方も全員ぶち上がるように頑張ります。応援よろしくお願いします」と、大怪我以降も変わらず応援してくれたファンとともに「ブチ上がる」試合をしたいとした。 11年前のグラップリングでは佐々木がクレベルに競り勝つ  実は、両者はグラップリングで対戦経験がある。  2011年の「DEEP X 」トーナメントのライト級(69kg)準決勝で当時、和術慧舟會駿河道場所属だった佐々木とクレベルが対戦。ポイントは0-0も、アドバンテージ3-0で佐々木が接戦を制している。  この大会以外でも「寝技 de GO!」など静岡のグラップリングシーンを席捲していたボンサイ柔術勢と和術慧舟會勢。2009年の同大会では、憂流迦は「佐々木天狗」のファイトネームで19歳ながら66kg級で準優勝。同じ大会で19歳のクレベルも77kg級(計量で服を着た状態で70kgだった)で優勝するなど、頭角を現していた。  その後、修斗で連勝を重ねた佐々木は2014年からUFCに参戦。クレベルはDEEP、REBEL FCなどで14連勝をマークし、2015年からKSWに出場を決めている。  アマチュアグラップリングで凌ぎを削り合った当時について、佐々木は、「練習は一緒にはしたことはたぶんないです。グラップリングの試合は……大昔過ぎて覚えていない」と語り、クレベルは、「すごい昔、グラップリングで試合やった。彼は『覚えていない』と言うけど、彼が自分に勝った。ただ、MMAとグラップリングはちょっと違う。次は絶対、私勝ちます」と、負けず嫌いのクレベルらしく、11年越しにMMAでのリヴェンジを誓った。  ともに静岡をホームとしており、佐々木は、「クレベル選手は地元が一緒で同い歳で。いい戦績を積み重ねていて刺激になりますし、静岡のRIZINに出るのは初なので、メイン……メインですかね?(榊原CEO「メインイベントです」)メインイベントは光栄です」と、代表からメインイベントの確証を得て、意気込み。  対するクレベルも、「次が静岡大会でメチャ嬉しいです。久しぶり6年前(※8年前にDEEP浜松に出場)の試合以来の静岡で嬉しい。ファン、生徒、家族の前でいい試合をするのが素晴らしいです」と、応援団のなかでの試合を楽しみだとした。 [nextpage] 立っても寝技でもどちらでもいい(クレベル)  同じグラップラー同士だが、オーソドックス構えのクレベルに対し、佐々木はサウスポー構え。クレベルはスタンドでは、未来戦で想定した動きを佐々木戦でもアジャストさせるか。  佐々木は、前戦で強打者・堀江の打撃を被弾しながらも決定打はもらわず。同時にジャブ&ストレートから組みに行くも、テイクダウンからの寝技の決定機も作れず判定負けとなっている。  両者ともにいかにスタンドで立ち会い、いかに得意の寝技に『いい形で』持ち込むか。クレベルは寝技巧者の佐々木相手に、中途半端な引き込みは後手に回る可能性もある。佐々木は進境著しい打撃でも、クレベルの変則的な打撃を封じることが出来るか。  佐々木は、「山崎(剛Me.We代表)さんらといろいろ話合って、何があるか分からないけど、ゲームプランはもう決めています」と、クレベル攻略に自信。  一方のクレベルも「(佐々木と)同じで“試合は何があるか分からない”けど、打撃・寝技どちらでも心配ない。問題ない。もっと強くなっているから、立っても寝技でも何でもいいよ。考えるのは勝つことだけ」と、どの局面でも勝利に自信を見せた。 Bellatorが来ても、日本のファンのために熱い戦いをしたい(クレベル)  2022年のRIZINの開幕戦に向け、佐々木は、「今回一発目でしっかり勝ってブチ上がって、2022年、ファンとともにいい試合にしたい」とスタートダッシュにしたいと抱負。  クレベルは、「2022年は間違いなくベルトを獲っていきたいです。この試合はいい試合で勝って、榊原さんからタイトルマッチのチャンスをいただけたら、必ずベルトを獲って、GPも優勝していきたいと思います」と、フェザー級の王座獲りを宣言。さらに、2022年に噂されるフェザー級ワールドGPにRIZIN王者として、世界の強豪を迎え撃ちたいとした。 「私の昔からの考えで、外国人選手が来ても、私が日本代表としてみんなと戦っていきたいと思います。日本のファンのおかげでこうしてRIZINに戻ることが出来たので、Bellatorの外国人が来ても、日本のファンのために熱い戦いをしたいです。日本で戦って、私の名前を大きくして覚えてもらいたいと思います」というクレベルは、あらためて、「今後、いろんな(団体からの)話(オファー)があっても、ほかのイベント、行かないです。とりあえず、日本の中で、RIZINのトップとなって、私の名前を残し、サトシ先生のようにベルトを獲っていきたいです」と、RIZINでの王座獲りを目指すと語った。  この日、ほかにもフェザー級で、新居すぐる(Potential)vs.山本空良(パワーオブドリームジム)、バンタム級で、倉本一真(リバーサルジム新宿MeWe)vs.加藤ケンジ(3POUND K.O.SHOOTO GYM)の2試合が決定。  榊原CEOは、「最終的には12試合くらい。静岡にゆかりのある選手も出場し、どんなドラマを見せてくれるか。2022年もRIZINらしく、ファンとともに歩んでいきたと思います」と語っている。
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