MMA
インタビュー

【RIZIN】山本美憂「スカ勝ちしてみたい。本人が気にしていないのにいちいち年齢を出すなよって思います」=6月2日(日)『RIZIN.16』神戸

2019/05/31 11:05
 2019年6月2日(日)兵庫・神戸ワールド記念ホールにて開催の『RIZIN.16』で、RIZIN女子スーパーアトム級トーナメント2017優勝・浅倉カンナ(パラエストラ松戸)と対戦する山本美憂(KRAZY BEE/SPIKE 22)が5月31日、大阪市内のホテルで事前インタビューを行った。  山本美憂と浅倉カンナは注目の初対決。  山本は女子レスリング世界王者で、リオ五輪出場がかなわなかったことからMMAに転向。2016年9月のRIZINでプロデビューしたが、デビュー戦のRENA戦からなかなか勝ち星に恵まれなかった。しかし、グアムのSPIKE22で元PXCバンタム級王者のカイル・アグォンとともにマンツーマンで練習を積むことで、2018年7月の石岡沙織戦からMMAにアジャストし始め、現在3連勝中と波に乗る。2019年4月のQUINTETでは、柔術世界選手権4連覇の湯浅麗歌子に腕十字で敗れたものの、6分18秒におよぶ白熱した展開のなかでグラップリングの進化も見せている。また近年では、UFC4勝5敗、五味隆典から一本勝ちの戦績を持つジョン・タックの指導も受けており、総合力に磨きをかけている。  浅倉は2017年の「RIZIN女子スーパーアトム級トーナメント」決勝戦でRENAを破り、トーナメント優勝を果たしてRIZIN女子部門のトップに君臨。2018年7月のRENAとの再戦でも返り討ちにして8連勝を飾ったが、昨年大晦日のRIZIN女子スーパーアトム級王座決定戦で浜崎朱加に敗れた。再起戦は今年3月、ホームリングの『DEEP JEWELS』で同団体アトム級王者・前澤智と対戦し、フルマークの判定で完勝を収めている。  ともにレスリングを主体としているファイター同士の試合に向け、レスリングの実績では浅倉を大きく上回る山本はインタビューで、「レスラー同士ですが、(浅倉は)MMAでは経験豊富な先輩なので思い切って戦っていきたい。総合にアジャストしているレスリングで、とてもいいタイミングでタックルに入ったりするので気を付けないといけない」と謙虚に語りながらも、「立ち技で行くか、レスリングで行くか」と問われると、「総合なので全部見せたい。レスラー相手の試合はなかなかないので、いい機会だからお互いの持っているものを全部出し合いたいです」と、自身も総合力で戦うことを語った。  また、長男のアーセンに第1子となる女児が誕生したことについて、「家に帰って、あんなかわいい子がいたら癒される。家族が一人増えてみんなの絆がさらに増えていい方向に行っています」と、力になっていることを明かしながらも、“おばあちゃん”になった感想を求められると「すぐ年齢のことを出すのは好きじゃないんですよ。現役中は歳のことを考えたくない。本人が気にしていないのにいちいち出すなよって思います」と苦笑しながら語った。 山本美憂「今まで勝った試合は全てフルラウンドなので、スカ勝ちしてみたい」 ――現在のコンディションは? 「いいです」 ――対戦相手の印象は? 「レスラー同士というのと、あとはMMAでは経験豊富な先輩なので思い切って戦っていきたいと思います」 ――どんな試合を見せたいですか? 「皆さんが見ていて楽しい、すげぇって思える試合をします」 ――お互いにレスリングが武器ですが、浅倉選手のレスリングをどう見ていますか? 「彼女のレスリングの試合は見たことがないですが、総合にアジャストしているレスリング。とてもいいタイミングでタックルに入ったりするので気を付けないといけないですね」 ――テイクダウンを防ぐ自信は? 「タックルに入ってきたらしっかり切る。基本に忠実に行きます」 ――立ち技で行くか、レスリングで行くかは決めていますか? 「総合なので全部見せたいです。レスラー相手の試合はなかなかないので。いい機会だからお互いの持っているものを全部出し合いたいです」 ――この試合に勝てばタイトルへの挑戦も見えてくると思いますが、意識していますか? 「まずは一つひとつの試合に勝つこと。タイトルは後からついてくると思うので、目の前の仕事をきっちりとこなしたいと思います」 ――アーセン選手にお子さんができて、おばあちゃんになった感想は? 「私の現役が終わるまでは叔母ということになっています。だから叔母で通してください。RIZINがすぐ年齢のことを出すのは好きじゃないんですよ。現役中は歳のことを考えたくない。本人が気にしていないのにいちいち出すなよって思います(笑)」 ――ひとつのエネルギーにはなるのでは? 「それはもちろんです。家に帰って、あんなかわいい子がいたら癒される。家族が一人増えてみんなの絆がさらに増えていい方向に行っています」 ――一本かKOで勝ちたいという気持ちは? 「今まで勝った試合は全てフルラウンドなので、スカ勝ちしてみたいですね。打撃でもグラウンドでもレフェリーストップでも何でもいいので」 ――山本選手にとってRIZINの舞台は? 「人生の一部。今回も元気いっぱいの面白い試合をします!」
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