2022年3月26日(土)東京・後楽園ホール『Krush.135』の対戦カード発表記者会見が、1月12日(水)都内にて行われた。
バンタム級3分3R延長1Rで松谷桐(ALONZA ABLAZE)と野田蒼(月心会チーム侍)が対戦する。
松谷はキックボクシングルールでタイトル獲得歴のある実力者。昨年9月にKrush初参戦を果たすと、ハイレベルな技巧で目下2連勝。戦国時代の様相を見せるバンタム級において台風の目としての存在感を示す。
一方の野田は幼少期から関西のアマチュア大会で活躍し、高校1年生でK-1アマチュア全日本大会で優勝。K-1甲子園2020-55kg王者になった若きテクニシャン。昨年5月のK-1横浜武道館大会で行われたK-1バンタム級日本最強決定トーナメントに参戦し、Krush王者・壬生狼一輝とスプリット判定にもつれ込む激闘を見せた。再起戦となるはずだった12月にKrushでは橋本実生の計量不参加・欠場による不戦勝となった。実質約10か月ぶりの試合は、松谷を迎える試練の一戦となった。
直近2連勝ながら、いずれも判定決着で本領を発揮できていないと自己評価する松谷は「倒す倒すといって倒せていない」と反省の弁。対戦相手の野田からの「悩んでいるように見える」という指摘に「悩んでいます(苦笑)」と素直に告白する場面を見せたが「悩んだり考えたりしていると(野田選手に)翻弄されちゃうので、何も考えずに自分らしくいきたい」と、悩みながらも無心で臨む構え。
同日に決定した王者・壬生狼一輝vs挑戦者・池田幸司のKrushバンタム級タイトルマッチについて聞かれると「自分らしい試合をしてチャンピオンに挑戦したい」と語った。
一方の野田は今回が約10か月ぶりの試合だが「ずっと練習を続けていて、自分でも自分がどんな動きをするのかわからない。自分の殻を破るというか、変わったところを見せられると思う」と期待に胸を躍らせる。松谷に対しては「自分がプロになる前からずっと勝っていて、僕もファンだった」と憧れの存在だったと告白しつつ「(同じ大会で行われるタイトルマッチ)挑戦者の池田選手もチャンピオンの壬生狼選手も、一番上の黒田選手にも勝てる。ここでしっかり倒してアピールしたい」と、上位陣との対戦に向け、憧れを乗り越える意気込みを見せた。
●野田蒼のコメント
「前回(12月に)試合が出来なかった分、今回全部爆発させようと思うので応援お願いします。(相手の印象は?)いっぱい考えてたんですけど、壬生狼vs池田の会見で全部飛んでしまいました(笑)。印象はとにかく上手い。でもどこか行ききれてない感じがします。(昨年5月以来、10か月ぶりの試合だが?)9月に試合が決まって追い込んでいたのですが、コロナの影響で出られなくなってしまい、12月に試合が決まってそれに向けても追い込んでいたのに試合がなくなり…。自分でも今の自分が試合でどんな動きをするのかも分からないです。でも、この試合から自分の殻を破るというか、変わったところを見せられるんじゃないかと思います。
(他団体でも実績がある選手が相手だが、どんな姿、試合をファンに見せたい?)松谷選手はすごく上手くて、相手が何もできない感じですよね。素人の何も知らない人から見たら『(相手は)なんで行かんねん!』と思われるかもしれませんが、やっている人にしかわからない嫌なプレッシャーがあると思います。でもそんなの気にせずに自分らしくリングで遊べたらと思います。
(本大会でバンタム級のタイトルマッチが決定したが?)12月に僕が倒して勝ってマイクで挑戦するつもりだったんでした。でも挑戦者の池田選手もチャンピオンの壬生狼選手も、一番上にいる黒田選手もいつやっても勝てると思ってるので、ここで倒してしっかりアピールしたいと思います。
(松谷の印象を「行ききれてない」と話したが、それはいつから?)K-1 JAPAN GROUPに来てからの2戦ですね。それまではすごい僕もファンだったので。僕がプロになる前からずっと勝っていて、すごい選手だなとみていたので。この2戦は悩んでいるような試合だったと思います。
(ファンのみなさんへのメッセージ)いつも応援ありがとうございます。会見ではチャンピオンに負けるかもしれませんが、試合ではチャンピオンよりおもしろい試合をするので、ここ勝って絶対タイトルを獲るので、応援お願いします」
●松谷桐のコメント
「今年は自分らしくしっかり倒せるように盛り上げるので応援お願いします。(対戦相手の印象は?)すごくテクニックがあって上手い選手だなと思います。(Krush参戦から2連勝だが本領を発揮し切れていない。今回はどんなテーマで試合に臨む?)倒す倒すといっておいて倒せていないのですが、今回も自分らしく倒しに行きたいと思います。(今回クリアすれば3連勝、どんなところをアピールしたい?)テクニックもそうですけど、自分らしい試合を出来ればいいなと。自分らしいところをみんなに見てもらいたいと思います。
(本大会でバンタム級のタイトルマッチが決定したが、ベルトに対してどんな意識がある?)意識はないですけど、自分らしい試合をして、しっかり倒していけばチャンピオンにも黒田選手にも近づけると思うので、今回も自分らしい試合をして、チャンピオンに挑戦したいと思います。
(野田からの「悩んでいる」という発言については?)悩んでいます(苦笑)。悩んでいるんですけど、野田選手は上手いので、そこで悩んだり考えたりしていると、テクニックで翻弄されちゃうと思っているので、何も考えずに自分らしく行こうと思っています。(ファンのみなさんへのメッセージ)今回はしっかり自分らしい試合をしてしっかり盛り上げられるように頑張るので応援お願いします」