2019年5月30日（木）都内にて記者会見が行われ、7月21日（日）東京・後楽園ホール『K-1 KRUSH FIGHT.103』で行われる「日本vs中国・7対7全面対抗戦」の全対戦カードが発表された。
日本vs中国の対抗戦はこれで3年連続、中国・武林風との対抗戦は2年連続となる。一昨年は4勝2敗で武林風チームが勝利、昨年は6勝1敗で日本チームが勝利を収めており、今回が1勝1敗で迎える決着戦となった。会見に出席したチャイニーズ・ファイティング・プロモーション（CFP）の岩熊宏幸代表によると「中国でもvs日本はキラーコンテンツで高い人気を誇っている」のだという。
そのオープニングを飾る先鋒戦は瓦田脩二（K-1ジム総本部チームペガサス）vsワン・ジーウェイ（中国）。瓦田は対抗戦に初出場、24歳で戦績は6勝（4KO）2敗。中村拓己K-1プロデューサーは「選考している中で瓦田選手はアグレッシブなファイトスタイルですし、先鋒戦とするには一番ぴったりのファイターかなと思う。火付け役として最適の試合になった」と期待をかける。
対するワンは試合時には24歳で戦績は30勝（8KO）11敗。昨年の対抗戦にも出場し、佐々木大蔵と副将戦を争い判定で敗れている。岩熊代表は「パンチの強い選手です。トップバッターにふさわしく1Rから真っ向勝負で殴り合う」と、同じく対抗戦の火付け役として期待しているようだ。
瓦田は「今回最高の舞台で最高の相手を用意してもらって感謝しています。期待以上の結果を出せる自信があるので期待してください。期待してもらえて出してもらえることは嬉しいし、自分はKOする自信があるし、前回の試合で負けてしまってからめちゃくちゃ練習していい感じでここまできているので、あと2カ月練習していい状態でいい試合が出来たらと思います。
相手の映像はまだ見てないです。もちろんKOを狙っています。今の力を全部出せればおのずとKOを狙っていけます。自分の力を出し切ることを考えて無心で暴れてやろうと思っています。前回負けてしまってから元気を与えるどころかいろいろな人から元気をもらったのでその恩返しをしたい。あと、総本部は負けが続いていて（代表の梶原）竜児さんが落ち込んでいるので、俺が勝って勢いをつけるので安心してセコンドについてください」とコメントした。
ワンからは「昨年の対抗戦では中国のファンを失望させてしまったので、今年はその借りをKRUSHのリングできっちり返したいと思います。私も瓦田選手も気持ちの強いファイターだと思いますので、トップバッターとしてしっかりと会場を沸かせます。KO決着に期待してください」と、昨年の借りを返すとした。
次鋒戦は山本直樹（優弥道場）vsワン・ジュンユー（中国）。両者は昨年の対抗戦では先鋒戦に出場し、延長戦の末に山本が勝利をもぎとっている。今回は1年ぶりの再戦となった。山本は29歳で戦績は8勝（3KO）6敗1分、ジャンは試合時には26歳で45勝（16KO）19敗。
中村プロデューサーは「昨年は山本選手が勝利しているがワン選手はタフなファイターで苦しめられた一戦だった。山本選手としては、前回のような試合ではなく白黒きっちり付ける勝利が求められる」と檄を飛ばす。岩熊代表は「ワンは接近戦のテクニックが強いブルファイターです。朝久選手に武林風で60kgのベルトを懸けたタイトル戦で敗れており、気合いが入っています」と日本人に3連敗は許されないとした。
山本は「去年も出させてもらって今年も出ることになりました。再戦ということで、向こうは次やったら勝てると思ってOKしたと思うがしっかり返り討ちにして次につなげたいと思います。2年連続で出られるのは嬉しいです。しっかり結果を出します。前回の試合ではいいパンチや蹴りが当たっても、タフな選手なので倒れずに前へ来て焦ってしまい疲れてしまった。今回は手数を多く出して一発狙って倒したい。
正直、前回は3Rで決着がついたと思ったんですが延長戦へ行ったと思っています。でもこの1年でどれだけ自分が変わったかを見せたい。前は距離をとることを考えていたが、朝久選手とやって接近戦でも戦えることが分かったので、近い距離でもしっかり打ち合ってこっちが倒したいと思います」と、昨年との違いを見せて決着をつけるとした。
ワンからは「去年の試合では接戦の末延長Rで山本選手に負けてしまいました。今回、KRUSH・武林風の皆さんに山本選手にリベンジするチャンスを与えて頂きました。対戦を受けてくれた山本選手ありがとうございます。7月21日の試合ではお互いに悔いのないようバチバチに打ち合いましょう」とのメッセージが読み上げられた。
3戦目の五将戦は加藤虎於奈 (日本/TEAM TOP ZEROS)vsジャン・チュンユー(中国）。加藤は対抗戦に初出場、23歳で戦績は3勝（2KO）1敗。対するジャンは試合時は26歳で45勝（16KO）19敗もの戦績を誇る。
中村プロデューサーは「加藤選手は日本チームの中でキャリアが一番浅いが抜擢しました。戦績は差があるが加藤選手の持っているポテンシャルの高さに期待しています」と期待を寄せる。一方、岩熊代表からはジャンがあのブアカーオとも対戦経験があることが明かされた。
加藤は「昨年の対抗戦で兄ちゃんが強い選手とやって盛り上がる試合をしましたが、今年はそこまで強い選手は来ないと思っていたんですがそれ以上の選手が出てきた。でも、ブアカーオは倒せなかったけれど俺は倒すので見てください。相手の映像は見ました。ブアカーオと戦ったことがあるのはさっき知りました。でも何とかなる。全然平気です。任せてください」と強気な発言。
ジャンからは「今回、中日対抗戦には初参戦になりますが、私にはこれまで世界の強豪と戦ってきた実績と経験があります。加藤選手は勢いのある若いファイターですが、私と出会ったのが悪夢の始まりです。次回リングで会いましょう」とのコメントが読み上げられたが、加藤は「どっちが悪夢を見るかは試合になってみないと分からない。自分のやるべきことをやれば負ける相手じゃない。今回いろいろな選手が出ていますが卜部功也選手が好きで、一緒に出られるのでパワーは1・5倍増しになっています。中国の選手はゾンビみたいな打たれ強さがあるが、そこを掻い潜って体力さえあれば自分のペースにもっていけると思います。多分、1試合目と2試合目はいい流れでもってきて、3試合目でコイツは勝てないだろうと思われているんでしょうが、1Rで勝って次も勝ってタイトルマッチまで行きたいと思います」と、勝利の自信に揺るぎはなかった。
▼第3試合 日本vs中国・7対7全面対抗戦・先鋒戦 K-1 KRUSH FIGHTライト級 3分3R・延長1R
瓦田脩二(日本/K-1ジム総本部チームペガサス)
vs
ワン・ジーウェイ(中国/遼寧創新ジム/CFP)
▼第4試合 日本vs中国・7対7全面対抗戦・次鋒戦 K-1 KRUSH FIGHTスーパー・フェザー級 3分3R・延長1R
山本直樹(日本/優弥道場)
vs
ワン・ジュンユー(中国/星武創新ジム/CFP)
▼第5試合 日本vs中国・7対7全面対抗戦・五将戦 K-1 KRUSH FIGHTウェルター級 3分3R・延長1R
加藤虎於奈 (日本/TEAM TOP ZEROS)
vs
ジャン・チュンユー(中国/盛利人合ファイトクラブ/CFP)
▼第6試合 日本vs中国・7対7全面対抗戦・中堅戦 K-1 KRUSH FIGHTスーパー・ウェルター級 3分3R・延長1R
藤村大輔(日本/A-BLAZE×KICKGYM)
vs
ドン・ウェンフェイ(中国/項城浩爽武校/CFP)
▼第7試合 日本vs中国・7対7全面対抗戦・三将戦 K-1 KRUSH FIGHTスーパー・ライト級 3分3R・延長1R
中野滉太(日本/POWER OF DREAM)
vs
ワン・ポンフェイ(中国/遼寧創新ジム/CFP)
▼第8試合 日本vs中国・7対7全面対抗戦・副将戦 K-1 KRUSH FIGHTスーパー・フェザー級 3分3R・延長1R
伊藤健人(日本/K-1ジム目黒TEAM IGER)
vs
ジャオ・チョンヤン(中国/一龍奥宇ジム/CFP)
▼第9試合 日本vs中国・7対7全面対抗戦・大将戦 K-1 KRUSH FIGHTライト級 3分3R・延長1R
卜部功也(日本/K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
vs
ジェン・ジュンフェン(中国/重慶鋒豹クラブ/CFP)
