互いに実績も経験も名前もある両者だけに、初対決にモチベーションが高い健太(左)と森井
2022年1月9日(日)東京・ニューピアホール『NO KICK NO LIFE』の前日計量が、8日(土)都内にて正午より行われた。今大会は昼の第1部(13:00開始)と夜の第2部(17:00開始)の2部制で行われる。
第2部のメインイベントで対戦する、森井洋介(野良犬道場)は61.5kg、健太(E.S.G)は61.4kgでそれぞれ計量をパス。
森井は「今年、勝負したいと思っているので年頭からいい試合をして倒したいなって気持ちです」と、今年は勝負の年だとする。
その理由は「どんどん試合をしていって行けるところまで行きたいなっていう。どういう道のりにするかは小林(聡)さんに任せています。組まれた試合で一戦一戦、強いところを見せたいなって感じです。去年は2試合しか出来なかったので、とにかく試合がしたいですね」と、34歳を迎える今年は自分がどこまで行けるかを試してみたいと話した。
対戦する健太に関しては「やっぱり上手い選手だなってイメージですね」と評し、「お互い戦績があるので(森井61戦目、健太は102戦目)分かっていると思います、自分のペースに持っていった方が勝てるっていうことが。そこでどっちが自分のペースに持っていけるかの勝負になると思っています」と、ペースの握り合いの勝負になるとした。
その中でKOを狙うかと聞くと、森井は「それはもちろん。それが自分のペースです」と倒しに行く試合をすると答えた。
一方、健太は「相手が森井選手ということでめちゃくちゃテンション上がっています。スカッと勝って2022年、ロケットダッシュを決めてそのまま勢いに乗って突っ走りたいと思います」との意気込み。
森井が相手でテンションが上がるというのは「やっぱり、旧KNOCK OUT時代のMVPというか、中心的存在だったじゃないですか。一番盛り上げた絶対王者だったので、その偉大な選手に勝って2022年をスタートさせたいですね」と、森井の功績を高く評価しているからだ。
森井の言うペースの取り合いに関しては「そこでどういう化学反応が起きるのか、僕も楽しみにしています。もちろん僕がペースを握るつもりでいますけれどね」と、同じくペースの取り合いがカギを握るとする。
「森井選手のリズムでやっちゃって凄い盛り上がるかもしれないし、逆に僕が森井選手のいいところを消す安定の展開になるのか。これはやってみないと分からないです。どうするかはまだ決めてないです。ノープラン。NO KICK NO LIFE、ノープランです(笑)」と、その場でどうするかを判断したいとした。
これが102戦目となる健太だが、「意外とあっという間でしたね。トシをとると1年1年がなんか早く感じるじゃないですか。それと同じで一戦一戦が早くなっていくんですよ。50戦までは長かったんですけれど、50戦から100戦はあっという間でしたからね」と笑い、「ワインと一緒で、若い出来立てのワインは果実味が強くてパワフルで酸もタンニンもある。それはそれでいいですし、ベテランならではの若い時の勢いはなくなってきたかもしれないけれど、歳月が流れてワインが複雑な熟成を遂げるかのようにいい味が出せる。そんな選手になっていこうと思います。ベテランならではの複雑な味をリングで出したいと思っています」と、大好きなワインに例えた。
【第2部】
▼メインイベント(第5試合)61.5kg契約 3分5R
森井洋介(野良犬道場/KING OF KNOCK OUT初代ライト級王者)=61.5kg
健太(E.S.G/元WBCムエタイ日本統一ウェルター級王者)=61.4kg
▼セミファイナル(第4試合) 70kg契約 3分5R
緑川 創(RIKIX)=69.9kg
プライチュンポン ソーシーソムポム(タイ)=69.7kg
▼第3試合 62kg契約 3分3R
髙橋聖人(真門ジム)=61.8kg
トン フェロージム(タイ)=62.0kg
▼第2試合 70kg契約 3分3R
喜多村誠(ホライズンキックボクシングジム)=69.5kg
璃久(志真會館)=69.7kg