馬渡(左)が2022年最初のジャパンキックのメインを務める
2022年1月9日(日)東京・後楽園ホールにてジャパンキックボクシング協会の2022年第一弾『Challenger4 ~Beyond the limit~』が開催される。
メインイベントでは、日泰国際戦57.5kg契約3分5RとしてWMOインターナショナル・スーパーバンタム級王者の馬渡亮太(治政館)が元ルンピニースタジアム認定バンタム級4位ヨーユット・ウォーワンチャイ(タイ)と対戦。
馬渡は長身から繰り出すしなやかなミドルキック、切るだけでなく倒すヒジ、首相撲からヒザと、ジャパンキック屈指のテクニックを有する。2020年8月4日の旗揚げ戦でジャパンキックバンタム級初代王座に就くも、さらなる高みを目指すべく返上。2020年8月のジャパンキックではダウサコンと引き分けた。10月の『NO KICK NO LIFE』では福田海斗に敗れたが、2021年1月大会ではWMOインターナショナル・スーパーバンタム級王座決定戦でクン・ナムイサン・ショウブカイに判定勝ち、5月大会ではポンチャン・ペッノンセンにも完封勝利したが、8月の一航戦では判定負け。
ヨーユットは2006年頃から日本で試合をするようになり、新日本キックボクシング協会を中心に活躍。2006年10月に駿太、2012年12月には勝次にもKO勝利している。また、TRIBELATEでは初代MMAバンタム級王者に就いたこともある。2021年12月のKROSS×OVERにて8年ぶりに試合を行い、右ストレート一発で初回KO勝ちを収めている。
セミファイナルでは、ジャパンキックvs NJKF交流戦54.5kg契約3分5Rで元ISKAインターコンチネンタル・フライ級王者の麗也JSK(治政館)とNJKFスーパーバンタム級王者の日下滉大 (OGUNI-GYM)が対戦する。
(写真)石井一成をヒジで流血させて追い込んだ麗也(左)
麗也は空手とジュニアキックを経て2012年1月に新日本キックでプロデビューし、2015年5月に日本フライ級王座を奪取。そこから8連勝を飾り2017年5月にはISKAインターコンチネンタル王座も獲得するが、2017年11月に瀧谷渉太に敗れた。その後、拳の怪我による2度の手術を経て、2019年9月に復帰戦を行ったがKO負け。そこで引退を発表したが2021年2月の『NO KICK NO LIFE』で復帰戦を行い、石井一成に判定負けを喫するもヒジで石井を流血させてピンチに追い込んだ。
日下は175cmとこの階級では長身のサウスポーで、2015年4月のプロデビューから7連勝。2017年6月には玖村修平とNJKFバンタム級王座決定戦を争ったこともあり、その後も同タイトルに挑んで王座獲得に至らず足踏み状態が続いたが、2021年6月に久保田雄太を判定3-0で破り、悲願の王座奪取に成功した。左ミドルキックが得意。
また、第4試合にはデビュー以来3連勝の女子キックボクシング注目の新星・藤原乃愛(ROCK ON)が登場。ミネルヴァ・ピン級5位の撫子(GRABS)と対戦する。
(写真)コンスタントに試合を続ける女子キック注目の新星・藤原(左)が今大会にも出場
藤原は3歳で父親の空手道場で空手を始め、小学5年生で伊藤紗弥に憧れてキックボクシングに転向。アマチュアで50戦以上を経験し、アマチュアKNOCK OUT 45kgリーグ戦で優勝。2021年5月のジャパンキックでプロデビュー戦を行い、蹴りを主体としたムエタイスタイルで3勝(1KO)2敗の戦績を持つミネルヴァ・ピン級6位の須藤可純を圧倒。判定3-0(30-27×3)の完勝を収めた。8月大会でも世莉JSKに判定3-0(30-27×3)、11月大会ではミネルヴァアトム級5位のほのかにも判定3-0(30-27×2、30-28)の完勝を収めている。
対する撫子は北海道在住で、2021年7月にプロデビュー。現在まで2勝1敗の戦績を持つアグレッシブなファイターだ。