2021年12月31日(金)さいたまスーパーアリーナにて「RIZIN.33」が開催され、全試合終了後、那須川天心(TARGET/Cygames)のRIZIN卒業式が行われた。
冒頭では、2018年9月に那須川とキックボクシングで対戦した米国在住の堀口恭司からの送り出しのメッセージ動画が流れ、「那須川選手、キックボクシング、RIZIN卒業、おめでとうございます。ボクシングの新たな挑戦、頑張ってください。期待しています。そしてもし総合(格闘技)に来ることがあれば、ぜひATTに来て、自分も寝技とか教えたいなと思うので、もしそういうことがあったらぜひ来てください」と、RIZIN卒業の祝辞と、ボクシング後に、アメリカントップチームでの共闘も提案された。
続けて、榊原信行CEOから、「貴殿は我々の度肝を抜いてきました。あなたは永遠にRIZINファイターです。冒険心を忘れずにさらなる飛躍を目指してください」と賞状が手渡された。
榊原CEOとハグし、涙を流した那須川は、リング上で「5年間、ほんとうにありがとうございました。いま思い返すと、めちゃめちゃ楽しかったですね……楽しかったというか、もともとMMAでRIZINデビューして、自分を知らしめたいだけで挑戦して、最初やれと言われたときはなんでだろうと思ったけど、MMAをやって認められて、たくさんの試合をして、29日と30日、無謀だったと思いますけど、メイウェザーとも戦って。
ここ(リング上)で俺は何をすればいいですかね(苦笑)。僕はほんとうに一生、RIZINファイターであり続けると心の中で決めているので、4月(RISEラストマッチ)、6月(武尊戦)とそれを胸に頑張ります」と挨拶。
セレモニーの最後には、榊原信行CEOの「湿っぽいので……シバター、胴上げ」との号令で那須川の胴上げを敢行。3度“神童”の小柄な身体が宙に舞った。
最後は、那須川の入場曲の矢沢永吉『止まらないHa~Ha』が流れる中、RIZINの花道をリングから逆にステージへと戻り、ファンに別れを告げた。