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【K-1】再起戦の京太郎「若い子には頑張ってもらわないと」世代交代を推奨、挑む坂本英則も「大どんでん返し。そろそろ代替わりしてもらわないと」

2021/12/27 21:12
【K-1】再起戦の京太郎「若い子には頑張ってもらわないと」世代交代を推奨、挑む坂本英則も「大どんでん返し。そろそろ代替わりしてもらわないと」

坂本との再起戦を迎える京太郎(左)だが、若い選手に超えていって欲しいとエールを送った

 2022年2月27日(日)東京体育館で開催される2022年の第一弾大会『K-1 WORLD GP 2022 JAPAN』の対戦カード発表記者会見が、27日(火)都内にて行われた。

 スーパーファイトのK-1スーパー・ヘビー級3分3R延長1Rで、京太郎(チーム未完)と坂本英則(修実館)が対戦する。


 京太郎は2006年5月にJ-NETWORKでキックボクサーとしてプロデビュー。2007年12月にK-1 JAPANの強豪・中迫強をKOする大番狂わせを起こし、2008年4月にK-1本戦初出場。マイティ・モーから勝利を収め、20086がつにはK-1 JAPAN GPで準優勝。2009年3月、第2代K-1ヘビー級王者決定トーナメントでメルヴィン・マヌーフ、グーカン・サキを破り日本人初のK-1ヘビー級王座に就くと、2010年4月の初防衛戦ではピーター・アーツをKOした。

 K-1活動休止後はボクシングに転向し、2013年7月に56年ぶりに復活した日本ヘビー級王座に就いたほか、日本人初のWBC世界ヘビー級ランキング入り、2017年1月にはOPBF東洋太平洋ヘビー級王座を獲得。同年5月にはWBOアジア太平洋ヘビー級王座も獲得した。2020年11月にK-1への復帰を発表し、2021年3月に第2代Bigbangヘビー級王者・実方宏介を2Rに右フックでKO。しかし、復帰2戦目となった9月大会ではシナ・カリミアンに延長戦の末に判定2-1で惜敗。


 坂本は2014年のJ-NETWORKヘビー級新人王トーナメントで準優勝し、2017年8月には初のタイトルマッチに挑むもTKO負け。2019年5月にJ-NETWORKヘビー級王座決定戦で遊笑に反則勝ちし、同王座に就いた。2019年7月には初代KROSS×OVER認定KICKヘビー級王者となり二冠王に。同王座は2021年3月の初防衛戦で工藤勇樹に敗れて失ったが、11月には『Super Bigbang』で実方から判定勝ちを収めた。

 会見で坂本は「今回初参戦させていただきます。自分はキックボクシングを10年くらいやってきてなかなか大きな舞台に立てなくて。自分が中学生の時くらいから有名な京太郎選手とこうやってK-1の大きな舞台で組んでいただけるということで、頑張ってしっかり勝って有名になりたいと思って来ました。2月、27日、僕はかませ犬に見られていると思いますが大どんでん返し、僕が勝つところ見せます」と宣言。


 それを聞いた京太郎は「最近の若い子は礼儀正しくていいですね。僕は昨日試合が決まったことと今日の会見のことを聞いて、急いで用意してきたんですけれど、相手を聞いていなくて石井(慧)選手かと思って来たらじっちゃん(実方)にも石井選手にも似ているかなと思っていたら違う選手でした。ヘビー級は一発があるので何があるのか分からないのでしっかり練習して戦いたいと思います」と挨拶。

 京太郎は前回のカリミアン戦の敗因を聞かれると「結果的に負けた試合だし、ここで何を言っても言い訳にしかならないので、負けは負けとしか捉えていません。僕としては忘れてしまったことなので、言ってもしょうがないことなので完全に負けました」とし、「試合のことは昨日言われたので、年明けから練習しようと思っていて練習してないのでちょっとピンチかなと思う。あと2カ月あるのでどうにか。でも年も年だし身体もしんどいです。だからしっかり作り上げていかないと、今までのように簡単ではないと思います。自分との戦いかな」とカリミアン戦後はあまり練習していなかったという。


 復帰して2試合を行い、「僕はK-1出身ですが10年ボクシングをやって来たので、距離感、ペース配分などボクシングに染まりすぎたので蹴りが入ると3Rは難しいと感じましたし、それが100%戻ったわけじゃないので僕を倒すのは来年中かなと。来年でも戻ってないと思うので」と、まだ完全には戻ってないと何とも弱気な発言。

 一方、坂本は「参戦が決まった時は純粋に嬉しかったです。やっと大きいところで戦える。小学生・中学生の頃から見ている世界にやっと入り込めるので嬉しかったです。僕のファイトスタイルですけれど、スーパーヘビー級は一発をぶん回す人が多いけれど僕はデブなのに動くのでそこを見て欲しい」と、やる気満々の様子。

 京太郎については「自信というよりも僕が13歳の頃から有名人で王者だったので、そろそろ代替わりしてもらわないとなって思って。僕が大きく前へ出るために勝たせていただこうと思います」と、世代交代したいとする。


 中村拓己K-1プロデューサーからは「重量級を盛り上げていきたい」との発言があり、それについて坂本は「僕は自分がいる階級が盛り上がるの嬉しいことだし、デカいは強いと思うので、一撃で倒せる階級だと思うのでそこを全国の人に見てもらえればおのずと盛り上がると思っています。僕も倒せるように頑張ります」、京太郎は「そんな優等生な発言は出来ないですけれども。僕が頑張ると言うよりも、若い世代が頑張ってくれないと。僕が僕じゃ無ければ倒して欲しいなって思うんですけれどね。若い子にはそれくらい頑張ってもらわないといけない」と、むしろ世代交代して欲しいという。

 まだ若い選手に自分を越させないとの気持ちはあるのかと聞かれると「僕は別にないですけれど、試合をしたら負けたくないじゃないですか。それはありますけれど、やっぱり若い子が頑張ってくれないと。僕が負けるのは嫌ですけれど、僕を倒してくれないとなって思います。僕もそうやってやってきたので」と、やはり自分を越える若い選手の台頭に期待しているようだった。


 坂本については「今日、いま知ったので頑張ります」と何も知らないと言い、「僕に勝つんだったらしっかりパンチを練習して、真っ直ぐ打たないと。みんなフックを打ってくるのでヘビー級たるもの真っ直ぐ打てないと勝てないと思います」と、ストレートがしっかり打てないと自分には勝てないとアドバイスを送った。

 それを聞いた坂本は「僕はあまりパンチを打つ選手ではないので練習します。アドバイス通り、パンチを打てたらと思います」と素直にアドバイスを受け入れ、「僕の強みはべた足じゃなくステップを使うので。あとは速い蹴り。しっかり運動量で勝てるように練習しているので、そこを見て欲しいと思います」と、自分は動けないヘビー級ではないとアピールした。

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