2021年12月26日(日)東京・後楽園ホール『SHOOT BOXING 2021 Champion Carnival』にて、SB日本バンタム級王座決定戦で同級2位・伏見和之(RIKI GYM)と王座を争う同級3位・佐藤執斗(グラップリングシュートボクサーズ)のインタビューが主催者を通じて届いた。
両者は昨年2月に対戦し、接戦の末に伏見が判定勝利を収めている。返り討ちを狙う伏見に対し、佐藤がリベンジに成功しベルト奪取するのか。
前回は判定負けでしたが、自分が負けたとは思っていない
――今回のタイトルマッチが決まった時の心境を教えて下さい。
「前戦の10月のSB中部大会のサンチャイ戦で負けてしまったのですが、今回チャンスをいただけたので何が何でもチャンスをモノにしたいと思います」
――SBのタイトルマッチは2年前の初代SB日本バンタム級王座決定戦(2019年11月24日)に川上叶選手に敗れて以降、2度目になります。
「本当は川上選手にリベンジしてベルトを獲りたかった想いはあります」
――今まで韓国のMAX FCフライ級王座、香港のWMC I-1 51kg級と54kg級の2階級王座を獲得していますが、SBのタイトルに対する想いは強いですか?
「SBは国内で歴史のある大きな団体ですし、僕はSBでプロデビューしているので一番欲しいベルトです。何が何でも欲しいです」
――今練習ではどういうことを強化していますか?
「5Rフルに戦ったのは2019年MAX FCフライ級タイトルマッチだけなんですが、今回も5Rフルに戦うことを想定してスタミナを強化し、僕の色んな蹴りが使える練習をしています」
――今回対戦する伏見選手とは2020年2月に対戦していますが、どういう印象がありますか。
「ボディとかパンチが強いイメージがあります。それに合わせる攻撃をしていきたいと思います。かなりのベテラン選手でありもうすぐ引退も頭にあるかと思います。だからこそ全力でぶつかってくると思うので、それに応える試合をしたいと思います」
――1度敗れていていつかリベンジしたい相手でした?
「正直なところ、前回は判定負けでしたが、自分が負けたとは思っていないのでリベンジしたいとは思っていませんでした」
(写真)今年3月のRIZINにも出場している佐藤――伏見選手にもインタビューしたところ「佐藤選手はやりづらかった」と言われてました。それは感じていました?
「僕は足を使う選手なのでみんなそう言いますよね。戦い辛いだけではダメなので、今回はそのやり辛さを見せつつ最後に倒す試合を見せたいと思います」
――佐藤選手のファイトスタイルは独特ですが、参考にしている選手はいますか?
「知らない間にこうなってました(苦笑)。元々、小さい頃に空手をやっていて大きい選手とやるために自己流で距離を取る戦いをしていたのですが、そこに坪井代表が指導してくれたことを組み込んで今のスタイルができました」
――伏見選手は「佐藤選手はプロ素人のようなスタイル」と言われてました。
「面白い表現ですね(笑)。今回プロ素人に負けたらどうなるんでしょうか」
――どういう決着をイメージしてますか?
「タイトルマッチが多く組まれ、レベルの高い試合が続く中でも、見ている人の目を引くようなKO決着を見せられたらと思います。伏見選手は気持ちでぶつかってくれる選手なのでいい作品を作れると思います」
――伏見選手との試合以降、RIZINなどのリングで試合をしたり、ベテランの藤原あらし選手と他団体で試合をして色々な経験をされていますね。
「そうですね。伏見選手は50戦以上の戦績がありますが。僕もトップどころばかりと戦績を重ねてきているので自信はあります」
――今回SBのタイトルを獲ったら、来年はどういう1年にしたいですか?
「今立ち技界では53kg級戦線が盛り上がっているでの他団体に出たいと思います。あと、兄のカン・サトーが初代DEEPストロー級王者になったように、僕もMMAにも挑戦したいなと。難しいとは思いますが二刀流を目指します。RENA選手は立ち技最強のままMMAに行って成功されているので刺激をもらっています。小さい頃から柔術を始め、今も普段の練習からMMAの練習をやっていて、SBのベルトを持ってMMAでも活躍したいと思います。今回は極め技にも磨きがかかっているので、チャンスがあれば立ち関節もどんどん狙っていきたいと思います」
――名前が執斗(しゅうと)=修斗だけにMMAをやるのは定めかもしれませんね。
「名前はたまたま読み方が同じになっただけです(笑)」
――伏見選手にメッセージはありますか?
「タイトルマッチなので5Rフルにバチバチやり合いましょう。そして僕が最後に勝つので世代交代させていただきます」